野球

こた

レギュラー争い

 次の大会は9月にある、年に2回だけ開催される全国大会の予選だった。
去年はこの大会で優勝して、全国大会に出場し全国3位という輝かしい成績を残した。
この予選で優勝すれば11月に大阪で開催される全国大会に出場できる!
だが、はやとには全国大会は頭になかった。なぜなら、はやとはレギュラーが確約されていないからだ。この前の大会でも初戦でスタメンで出場したが3打数0安打。
2戦目ではライバル前田にスタメンを譲る形になった。その前田はその試合で2安打。そういうこともあり大会など考えている余裕がなかったのだ。




前田と、はやとを監督はどう評価ているのか。
監督「4年生の頃から野球をしているので、経験では前田。守備でははやと。打撃は五分。総合力で言うと前田というところだな!」



明日は練習試合だ。はやとと前田からすると1打席1打席が大事なアピールの場。
まず1試合目のスタメンは
8番ライト「前田」1試合目は前田だった。
3回表早速打席が回ってくる。相手の投手は最速95キロくらいでコントロールはそこそこ。初級に甘い球がくる傾向がある。
前田は試合前からこの投手が来たら初球狙おうと思っていた。
そして第1球を投げた。
前田「やはり甘い球。」
カキーン。打球はショートの頭の上を超えていく。これをきっかけにこの回3点を先制する。
結局1試合目は4-0で勝利した。
前田は4打数2安打。しっかりアピールした。




2試合目
7番ライト「はやと」
2試合の相手先発投手はサウスポー。最速は70キロとそう早くないが、野球をやっていれば分かるが、遅い球の方が正直打ちにくい。それは遅い球だと球を待ちきれず体が前にでてしまい力が伝わらないからだ。
2回の攻撃でノーアウトランナー一塁の場面でサインはバントのサイン。
はやと「1球で決めなきゃ」
こんな風に考える時は大抵失敗する。
案の定スリーバント失敗。
2打席目は三振。3打席目にヒットを放ったが決して内容は良いとはいい難い。だが、守備ではファインプレー1つにライトゴロ2つを捌いた。
今日の試合だけでいうと2人の評価は五分といったところだ!


コメント

  • こた

    すいません。ありがとうございます。

    1
  • 浮艇景

    前田君のセリフは、「あまいため」っとなっていますが、「あまい球」でしょうか? もし、誤字ではなかったらすみません…

    1
コメントを書く

「その他」の人気作品

書籍化作品