NPC勇者〇〇はどうしても世界をDeBugしたい。みたい!?

激しく補助席希望

第--話 『不明? ? ?…』





「ハァ、ハァ、ハァ…」








 そこは不思議な場所だった。







 真っ暗だった。


 夜だった。







 …いや?夜では無いのか?




 …今は何時か?






 ここは夜なのでは無い。辺り一面が暗いのは『理由』があった。













『色』が無かった。白黒の世界だった。






 その中に自分だけ、周りとは違って色があった。







 …『だから、奴らに狙われるのだ』







「ハァ、ハァ、くそっ!!」ダッ







 色彩の無い、真っ黒な街をひたすら走り回る。動きを止めると奴らが来るから。








 その時─



ザシュッ!!


「ぐぁぁああ!!」ガクンッ





 奴らの1人に先回りされた。足を刺されて動けなくなる。





「なんなんだ…こんな所に閉じ込めやがって、どうするつもりだ!?」








「「「………………………。」」」








 何も答えず、奴らは襲ってくる。






 ─繰り返し、

  ─繰り返し。







 武器は落としてしまった。

 装備も剥ぎ取られた。

 金も盗まれた。





 幾度も、攻撃をされては息絶え、またその場から『蘇る』







 勇者○○はひとり、全くの不明な場所に迷い込んでいた。




「うわぁ…くそぉ!!」ヨロヨロ



 必死に足を引き摺り、距離を離す。






 多分奴らは一人一人は大した事無い相手であろう。


 しかし奴らは決まって大人数で攻めてくる。





─パシャ─



「うっ!?」



 時たま光る、空の点滅。


 決してカミナリなどでは無い。ただ単に、空が白く光るのだ。





 その瞬間、奴らは一瞬見える。











その数、『十三名』








「てめぇら…せめて目的を言え!!」




 そう問いかけてもいつも返ってくるのは同じ。







「「「…………………………。」」」







 ただの沈黙であった。










「答えろ!!ここはどこなんだッッ!!!」






 そして今度は…



 沈黙の代わりに、『凶器』が飛んできた。







「ぐぁぁあああぁぁぁあぁ!!!」










第--話 第6部 『見よ、勇者は帰る編』END?


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