無邪気な少女の異世界冒険記

敷島楓

第252話 二人の出会い【冒険者との出会い②】

「それで、ダイト様は、冒険者としては、長いですか?」


「普通くらいじゃないかの~」


「聞いていいのか解りませんが……」


「ギルドランクて、いくつなのですか?」


「ギルドランクBの報告からギルドに、討伐依頼が直接くるようになってからは、今のギルドレベルは、Bのままじゃと思うぞ?」


「依頼を了解獲たら、その時に聞けるじゃないの?」


「別にランクは、気にしておらんから、楽しく狩りが出来ればよいのじゃよ?」


「面白い方ですね」


「そうか?」


「儂は、お主の方が、凄いと思っているかな?」


「そうんな事ないですよ、でも戦いをしてる人に言われると凄く元気が出て嬉しいです」


この子を見ていると、不思議と心が安らぐのだが、何だろうかこの気持ちは、まさかこれが有名な! 不整脈と言う伝説の病気か!


そんな病気にかかるとは、早く討伐して、ゆっくり家で休まないと駄目じゃな?


一人でぶつぶつと呟き始めた、ダイトさん? 内容が理解出来ないが、ブツブツ言いながらの動きは嬉しいそうな顔をされている。


「ダイトさん~!」


「はっ!」


「なんじゃ、妖精よ!」


「だから、妖精じゃないよ!」


「すまん、すまん……」


「そうじゃ、儂とパーティーを組むか?」


「そ、それって、デートのお誘いですか!」


「デート?」


「それは、どこかの有名なスイーツかなにかの名前か?」


「仲の良い女性と男性が付合い始める時に、行うような事です!」


「ち、ちがうぞ!」


「儂が居れば、狩り中でも何かあったら助ける事が出来ると言う意味で、誘ったのじゃが……」


「そこまで言うのであれば、一人で狩りできるじゃろう」


「すみません、どうしても……」


「だ、男性と一緒に行動するのが、初めてだったので、組むと言う事は、デートなのだと勘違いしてました」


「初めてとは、男どもを知らぬのか?」


「お父様とかお爺様なら知ってますが、通ってる学校が、女性しかいないので、どうしてもたまに、喋り方が男らしいと言われまして……」


「さっきから、儂が聞いて居るには、失礼な事を言うが、子供と話しているような感覚じゃよ?」


「あ、あの……」


「遅くなければ、私とパーティー組んで下さい」


「元々こちらから聞いたのじゃから、OKじゃよ」


「有難うございます」


こうして、二人が出会いギルドのクエストを行うのだった……

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