第234話　家族団らんまったりと…⑫

「血が騒ぐぞ！」


「お爺ちゃん何故戦う事選んだの？」


「それが、男と言う者じゃよ？」


「ウィンちゃんよ？」


「私が解除したら元に戻っちゃうよ？」


「ウィンちゃんが気絶しない限り続くはずだけど？」


「それにな、ウィンちゃん今回儂とサタンの戦いによって、お主の力と能力が上がるから楽しみにしとれよ――」


「それに、この若さで、例の剣を使いたくて仕方なかったんじゃよ？」


「例の剣て、魔界に封印されている、お爺ちゃん専用の剣て言うあれだよね？」


「今回の武器は、漆黒の魔剣（こくりゅはま）五本目の剣じゃな？」


「これを使う事てほとんどない上に、ボス退治にも使われていた事と、こやつは、倒した敵の血を啜る事で進化する剣だったが、あまりにも対象者の年齢制限がある為、儂の歳だと俺は抜けぬのでな？　今回の奇跡の若返りで使える剣として、試したい事があるのじゃが…魔王さんが耐えられるかが問題じゃな？」


「マリアは、どうなの？」


「お爺ちゃんが勝つのは、知ってますが、今回お爺ちゃんの魔剣シリーズが二本目なので、ワクワクしています～」


「前回は、双剣でしたが、今回は、長剣なので、今後とも楽しみな剣の種類が見れる事で作成の意欲が沸くので、嬉しい限りです！」


「お母様は、どうなんですか？」


「お爺ちゃんの目線で見れるウィンが羨ましいわね……」


「私の動き見えちゃうくらいなんだから更に雲の人て感じだしね」


「そろそろ戦いが始まるみたいだよ、録画して今後の練習に役立てればいいのだがと言っていたが、あれ以上に、役に立つ人は、たぶん…居ないかもね。


「お姉様からの目線での録画も忘れないでね！」


「私もマリアと一緒でその動画を取って後で戦いの糧にするつもりでいるからね」


「皆が見つめる先にある物は、その人の技こそが財産になるだろうと思いながら見て学ぶのも勉強じゃよ？」




「さて、魔王サタンよ、儂と楽しい祭りを開催するが使用が可能者もこれだけ集まっているのだから儂も少し闘気で身体を包み込み武器を持って戦いに挑むのであった……」