第137話　お爺ちゃんの家に長くお泊り【外で召喚魔法にてイベント⑦：宴会2】

宴会が始まり、皆それぞれ料理に目を見張る。


僕が作った料理は、見た事が無い物ばかりで、皆に凄い勢いで食べられていく――


お姉様も美味しいよマリア将来私のお嫁さんねと呟いている。


そんな中ダイトカイトお爺ちゃんとお爺ちゃん達が、お父様を交えて盛り上がっている。


変わった会話だと、ウィンちゃんかマリアちゃんを下さいて言ってきたやからが居たら取りあえず、全員で腕試しして、問題なければ本人に決めてもらおう。


お婆ちゃん達もそれぞれで、久々の休暇だと喜んで、料理を食べながらお話をしている。


お母様に至っては、ロリ―キャメロンお婆ちゃんと何やらお話が続いている。


将来落ち着いたら、騎士団に入らないとかウィンちゃんとマリアちゃんだと一番どっちが力を受け継いだだの色んな話が聞こえてくる――


僕は、料理を作り終えて、皆が騒いでる反対側の机に来ている。


そこには、僕が召喚してだした、リーヴスラシルがお酒のグラスを持って、月を眺めながら飲んでいるのが、見えた――


近づいて、声をかけようとする前に、マリア姫様どうされました？


先に言われてしまう。


僕は、リーヴスラシルを旅行きたいか聞いてみる事にした。


それによって、バックのデザインもショルダーバッグを作っている最中だったりする。


そんな会話を二人でしていると？


酒で溺れている人が、僕達の所に、近づいてくる――


リーヴスラシルが動き、僕の目の前に来る前に、呼び止める。


我の姫様に、何かご用事か？


暗くて見えなかったが、シルフィーお爺ちゃんの奥さんが近づいて来たらしい――


そして、こんな一言から始まる。


「やっぱりあの娘なだけあって、化け物を駒に使いながら侵食していく生物ねと言われるが――」


「その一言で、場の空気が一瞬にして下がる――」


それは、僕に対して言った言葉だろうが――


先ほどまで、狩りしていたからパーティーメンバーに、今の会話が筒抜けになる。


一番最初に到着したのが、ダイトカイトお爺ちゃんが来る――


澄ました顔で、どうされましたか？と尋ねるも返事が返るてこない――


続々とお爺ちゃん達と念話を周りに飛ばした事でそれを聞いたお婆ちゃん達の動きは、一匹の動物を守る為に、集まった仲間の様な感じで終結する。


「お前は、狐族の掟を知らないのか？」


「掟何て、聞いた事ないですけど、そんなに重要な事なのですか？」


「シルフィーよどう責任を取るか決めろ！」


僕は、さっきからのやり取りに追いついていない状況だったりした。


念話で、お父様に飛ばすと、返事が返って来る――


「この一族では、一族の者を蹴落としたり、酷い言葉などで、相手を貶める事は、しないとされている」


「そして、家族になった者達は、永遠に幸せを願いそれを継ぐ者なり――」


「これが、マリア掟の意味なんだけど、普通家族で、三歳くらいで学び――」


「大人なら学んでなければ、外から来た者だから三か月にわたり講師されて、学ぶ物なんだけど？」


「俺のお母様なんで知らないだ？」


「まさか、ここで私が、ぼろを出すなんて、ありえない――」


「ぼろ？」


「今この場に居る私は、貴男達の親でも夫婦でもないわ」


「貴方達の本当の家族の名前は、リナアフタヌーンよ、子供が生まれたと同時に入れ替わったのよ！」


「記憶もその時に、埋め込んでね！」


「強制アーティファクトを使って、あるかのように仕向けた訳よ？」


「ユウトが生まれてからずっと監禁されているわよ彼女は――」


そして、その言葉を言ったとたん、ヴァリアンテの身体は、透けて霧の様に消える――


最後に、声だけが残り――


「封印の館に、彼女は、居るわよ？」


「但し、たどりつけないでしょうね――」


「なんたって、そこは、今の名前は、魔王図書館と言われている、魔王城の中心にある建物だからいくらなんでも入れないでしょ～」


そして、叫びは消えて、真実だけが残る――


僕が調べった結果言霊を使用したアーティファクトらしく、その発想で創れる人が居ないと言うのがその時の現状だったりする。


狐族は、絶対に家族を裏切らないと言う『掟』を持つ種族――


真実を知った今は、本当のシルフィーお爺ちゃんとお父さんのお母様であるリナアフタヌーン様を救出しないといけないと皆がこの場で覚悟する。


時の流れは、結構経ったがまずは、情報からと言って宴会は、終了して、人探しが始まるのだった。