無邪気な少女の異世界冒険記

敷島楓

第82話 お爺ちゃんの家に長くお泊り【対決後の出来事】

私とマリアは、お爺ちゃん二人が入院している病院へとお風呂の後足を運ぶ。


お姉様の一言により、決定する。


私の記憶外で起きた事だから実際に見てみたいからお爺ちゃん達のお見舞いついでに、実験してみようと話される。


お爺ちゃん達のお見舞いに行きたいとお爺ちゃんにせがむと移動が出来るアーティファクトを使って良いよと言われそれに乗って移動する。


簡単に、到着すると?


冷たい視線を感じる、不思議と何故か知っている視線がピリピリと感じてくる。


お姉様と振り向くと?


お母様が居る。


もうお帰りになっているとばかり思っていたが、実は退院するまで待っていたらしく僕達が来た事で、何かあるなと視線を向けたらしい。


何と言うか流石お母様と言うべきか……


僕達は、普通にお母様二日ぶりですねと話すとお母様も普通に話してくる。


どうして、あなたたちがここにいるのと聞かれたので、心配になってお見舞いに来たと伝えると?


僕に聞かずに、お姉様に声をかける。


「ウィン本当に、お見舞いの為だけに来たの?」


「はい、お母様お見舞いの為にきました!」


「凄く気になっていたので、きてしまいました」


すごい不自然な言い方だが、お母様は信じているご様子。


「そうなら私も一緒に、二人についていくわ」と話される。


僕とお姉様とお母様の三人で、二人のお爺ちゃん達がいるベットへと足を運ぶ。


扉をあけてまず入ったのがお母様で、次にお姉様が入り――そして、最後の僕が入った瞬間に、お爺ちゃん達の顔色が変わる。


「初代様どうされました?」


「顔色がすぐれませんが、大丈夫ですか?」


お母様は、心配そうに言う。


どうやら僕達が来た事で、事情が読めると見込んでついてきたようだった。


そして、僕が入った事で、フラッシュバックするかのように、記憶がうっすらと戻り、今の状態になったみたいに見える。


僕とお姉様は、お爺ちゃん達とパーティーを組んでいる事は、お母様は知らないので、念話の会話をする。


「お爺ちゃん達僕の顔を見て反応したでしょ!」


「お母様にばれると怖いから、なんとかして表情戻して!」


「戻さないと今日ここで泊まってもらう事するからね!」


お姉様が違う質問をしている。


「お爺ちゃん達は、私のあられもない姿を見て興奮して倒れたてマリアから聞いたけど本当なの?」


「誤解じゃ!」


「ウィンちゃん信じてくれ、たまたま血が大量にでてしまったのだ!」


「お爺ちゃん達ごめんなさい」と僕は、事の内容を全部説明すると?


「帰ったらきちんとその事を話すので、お願いじゃから見舞いで、追い打ちだけは、かけないでおくれ!」


「あら、あらあら!」


「お爺ちゃん達何を言っているのか私解らないかな?」


「だってまだ私七歳だし、子供だし、意味が難しいよ~」


そして、お姉様は、さっきの映像対決編を言霊にて、お爺ちゃん達の脳に映像を流す――」


お爺ちゃん達の判断は、素早い物に変わる。


直ぐに、医者を呼ぶが、身体には、間に合わず『血』が鼻からこぼれる。


お母様がそれを見て、大丈夫ですか?


初代様達と言われる。


「大丈夫じゃ、今医者を呼んだから問題ない」


そして、そんな言葉を言っている間にも、目の前に映っているのは、僕が敗北した映像……


お母様は、僕達が知らない魔法で回復させている――


娘達が何かしたのかと疑ったけど本当に病気だったのねとお母様の口から言葉が出るが、実際は、お姉様の言霊によってもたらされた事は、解らない状態だった。


先生が駆けつける頃には、血のパックが半分以上に減っているのを見て、緊急に血を持ってくる。


僕は、お姉様に、そろそろ言霊を止めた方が良いかと言ってみるが――まだ駄目かなと笑顔で念話が飛んでくる。


お姉様に、なぜですかと聞くと?


私の時よりも、マリアの方が『血』が出る量が多いい気がしてるのよねと言われる。


僕は、免疫力が今ない状態なので、その影響ですと頑張って説得する。


そして、お姉様は、恨みとかないしと言って言霊を解除する。


するとお爺ちゃん達は、落ち着きを取り戻し、深い眠りへと落ちる。


お母様が、貴方達は、戻ってこの事を他のお爺様達に伝えてと言われて、僕達は、その場をあとにする。


お母様の勘は、当たっていたが、さすが言霊だけあってばれずに悪戯をしたお姉様だった。


そして、戻って急変した事を伝えると、何人かのお爺ちゃん達が病院へと向かう。


お姉様に反省しなさいと僕が言うと、そうだねこれは、びっくりだと内心ひやひやだったらしく、気を付ける事を約束する。


そして、お爺ちゃん二人は、退院が一日延びる事になったのだった。

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