運命には抗えない

あぶそーぶ

ep.if 13話 醜悪なる景色

   年越し後、初投稿でありますが皆様如何お過ごしでしょうか。

 作者は朝から晩までお餅を食しております。

 正月後の体型が心配ではありますが気にせず今は食べたいと思います。

 ではでは皆様、2021年もよろしくお願いします!








 ーヴァルキリーsideー

「くっ、一体どれだけ気を失っていた?」

 私は体を起こし周囲の状況を確認した。幸いにも近くに敵が潜んでいる様子は感じられず不幸中の幸いとした。が、

「まさかこれほどとは、、、」

 私は自分がどういう状況に置かれているかを理解した。

 まず、今自分のいる場所だ。ここは戦っていた場所が小さく見える程遠い所だった。これだけ吹き飛ばされてよく生きていたと自分を褒めたくなる程に。

 そして、ここからその場所に至るまでに数え切れないほどの人が倒れている。息がある者もいるかもしれないが今は時間が無い。すぐにでも戦場へと戻り戦況を確認しなければ、、、。

 短い黙祷の後、身体に風を纏わせ力強く跳躍した。目的地は遠いが、私の能力を駆使すれば数秒で着く。

 そこは酷い有様だった。自然なままだった海岸は血にまみれ、鉄臭さが辺りを覆っているにも関わらずそこで殺し合う人達、、、。

 鬼と戦っている時はここまで酷くはなかった。故にどうしようもない拒絶感を感じてしまった。

「あれは、、、!」

 あることに気づいた私は一瞬でそこまで移動した。移動した時の速度をそのままに剣を横薙ぎにはらった。

 そこに立っていた者には避けられたが、もんだいはなかった。なぜなら、私はその者を殺すために剣を振り払った訳では無いからだ。

 私は今目の前で倒れている者、スミス卿を助ける為に行動した。


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