運命には抗えない
ep.2 23.5話 迫る最期
「オオオォォ!」
「ぐっ、、、。ハアァ!」
   戦闘が始まってから半日が経った。鬼滅団は既に三分の一が殺られ、生き残っている者のその半数が大なり小なりの傷を負っている。
ーー絶望的、、、
   誰もが事実を直視し、落胆していたその時ある変化が生じた。
「お、おい。鬼の動きが止まったぞ」
   そう、暴れ回っていた鬼たちが急にその動きを止めたのだ。
「とりあえず今が好機だ!殺っちまえぇ!」
「「「おおおぉぉ!!」」」
   誰ともなくあげられた声に続き、皆が次々と鬼の首を落としていった。だがそれも長くは続かなかった。十数秒経った後一斉に鬼たちが空に首を向け雄叫びを上げたのだ。
   ある者はその声に驚き、ある者は耳を塞ぎ、またある者は空を見上げた。そして、彼らは背筋に悪寒が走るのを感じた事だろう。
なぜなら、視線の先に広がる空がナニかによって色が変わる程までに埋め尽くされていたのだから。
   ースミスsideー
目の前には絶望に彩られた人間どもが見える。その中にはあの日、王都の会議室に乗り込んだ時に見た顔も混じっていた。
オレは敢えて1人で彼らの前に降り立ち、声をかけた。
「久しぶりだな、人間ども」
オレがそう言うと下を向いていたり、耳を塞いでいた者の中から数名は驚いたようにこちらを向いた。それもそうだろう。この中にも鍛冶師としてのオレと交流のあった者もいるはずだからな。
「ああ、はじめましての奴もいるか。オレは、、、」
「オイ、てめぇ!」
会話の途中で話しかけてきたこいつは確か第3師団団長のグリムだったか。いちいち大声で叫ばないで欲しいものだ。
「なんだ」
「てめぇ確か会議中にノコノコ入ってきやがった奴だよな。なんでそんな奴がこんな所にああやって来やがった!これは全部てめぇの仕業か!」
「ほう、中々頭の回る奴だな」
「なんだと」
ただの戦闘バカかと思いきやそれなりに頭の回転は早いようだ。これからはその辺も頭に入れて置かねばならないな。
まあ、生き残っていたらの話だが。
「まず、呑気な貴様らに1つ情報をやろう」
オレがそう言うとざわついていた空気が一気に静まった。だが、同時にいくつもの殺気がオレを貫いているのを感じていた。
「鬼滅団は貴様らを残して、全滅した」
その瞬間オレを囲むあらゆる方向から無数の刃が迫ってきた。オレはそれを、
「なっ!」
「嘘、、、だろ」
ただ何もせず受け止めた。
「邪魔だ」
そして、その全てを腕の一振で振り払った。それだけで切りかかってきた全ての邪魔者を排除できた。
「全く、、、普段のオレならばそのまま殺していた。が、今日は気分が良い。貴様らには特別に冥土の土産として聞かせてやろう、奴らの最期をな」
「ぐっ、、、。ハアァ!」
   戦闘が始まってから半日が経った。鬼滅団は既に三分の一が殺られ、生き残っている者のその半数が大なり小なりの傷を負っている。
ーー絶望的、、、
   誰もが事実を直視し、落胆していたその時ある変化が生じた。
「お、おい。鬼の動きが止まったぞ」
   そう、暴れ回っていた鬼たちが急にその動きを止めたのだ。
「とりあえず今が好機だ!殺っちまえぇ!」
「「「おおおぉぉ!!」」」
   誰ともなくあげられた声に続き、皆が次々と鬼の首を落としていった。だがそれも長くは続かなかった。十数秒経った後一斉に鬼たちが空に首を向け雄叫びを上げたのだ。
   ある者はその声に驚き、ある者は耳を塞ぎ、またある者は空を見上げた。そして、彼らは背筋に悪寒が走るのを感じた事だろう。
なぜなら、視線の先に広がる空がナニかによって色が変わる程までに埋め尽くされていたのだから。
   ースミスsideー
目の前には絶望に彩られた人間どもが見える。その中にはあの日、王都の会議室に乗り込んだ時に見た顔も混じっていた。
オレは敢えて1人で彼らの前に降り立ち、声をかけた。
「久しぶりだな、人間ども」
オレがそう言うと下を向いていたり、耳を塞いでいた者の中から数名は驚いたようにこちらを向いた。それもそうだろう。この中にも鍛冶師としてのオレと交流のあった者もいるはずだからな。
「ああ、はじめましての奴もいるか。オレは、、、」
「オイ、てめぇ!」
会話の途中で話しかけてきたこいつは確か第3師団団長のグリムだったか。いちいち大声で叫ばないで欲しいものだ。
「なんだ」
「てめぇ確か会議中にノコノコ入ってきやがった奴だよな。なんでそんな奴がこんな所にああやって来やがった!これは全部てめぇの仕業か!」
「ほう、中々頭の回る奴だな」
「なんだと」
ただの戦闘バカかと思いきやそれなりに頭の回転は早いようだ。これからはその辺も頭に入れて置かねばならないな。
まあ、生き残っていたらの話だが。
「まず、呑気な貴様らに1つ情報をやろう」
オレがそう言うとざわついていた空気が一気に静まった。だが、同時にいくつもの殺気がオレを貫いているのを感じていた。
「鬼滅団は貴様らを残して、全滅した」
その瞬間オレを囲むあらゆる方向から無数の刃が迫ってきた。オレはそれを、
「なっ!」
「嘘、、、だろ」
ただ何もせず受け止めた。
「邪魔だ」
そして、その全てを腕の一振で振り払った。それだけで切りかかってきた全ての邪魔者を排除できた。
「全く、、、普段のオレならばそのまま殺していた。が、今日は気分が良い。貴様らには特別に冥土の土産として聞かせてやろう、奴らの最期をな」
「ファンタジー」の人気作品
-
-
3万
-
4.9万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
1万
-
2.3万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
9,545
-
1.1万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
9,173
-
2.3万
コメント