学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

その後・・・

あれから数か月…

センター試験も終り、明日自己採点をすることになっている。うー気が重い俺はこの試験に失敗していたのだった。

「どうだった?」

「ええ・・まぁ・・・」

俺の気のない返答にやっぱり・・・と既に予想していたかのような沙織さんの表情だが、次の瞬間、俺にキスをしてきた。

「あんまり落ち込まないで…チュ…慰めてあげるから…」

そのまま俺たちはベットに倒れ込んだ。すると

「お姉ちゃん!!」

いきなり俺の部屋を開けてきたのは紗耶香ちゃんだった!!しかし、俺たちは既にベットで抱き合っている。普通なら”ごめんなさい”と部屋から逃げ出すのだが、そんな気もなく俺たちの元にやってきて、いきなり泣き出した。

「どうしたの?紗耶香」

「わーー!!あんな最悪な告白されたの初めて…どうしたらいいのよ」

こうして紗耶香ちゃんの小言が続く、実は、今日、部活後の紗耶香ちゃんが友達からある手紙を渡された。それは、屋上で待っているという内容だった。しかも、その相手は紗耶香ちゃんの友達の幼馴染と来ている。しかも、友達はその幼馴染が初恋の人で今でも好きだと言っているのであった。そんな彼が何故か紗耶香ちゃんを呼び出しというのだ。そのことを知った紗耶香ちゃんは

「私行けない!!」

そう言って、この話はなかったことにしようと思ってた。しかし、その友達は、

「お願い!!行ってあげて!!」

「何言っているのよ!!あなたの話を聞いたら行けるはずないわ!!」

「お願いだから…彼が幸せになるのなら…」

「ただ…興味ないの一言で済ませるけどいいの?」

「そんな残酷な…」

「これが現実よ」

「うっ…」

こうして、紗耶香ちゃんは指定された屋上へ行くことにすると友達の幼馴染は

「ふーん…来るんだ…へー」

「私もここへ来たくはなかったわ」

「やっぱり、この学園のアイドル様は違いますね」

「何が言いたいの?」

「実は俺は、自分の気持ちを確かめに来たんだ」

「は?」

「やっぱり、俺が好きなのは誰なのかということを」

「バカじゃない?」

「ああ・・・バカだよ。学園のアイドルを目の前にして、自分の気持ちを確かめるなんて」

「ふーん・で?結論は出ているようね」

「はい」

「じゃぁ・・・帰るわよ」

「マテ!!」

「はい?」

「これだけは言わせてくれ?」

「何が言いたいの?」

「俺と付き合ってください!!」

「ばっかじゃないの?お断りいたします」

「やっぱ。そ-っすよね!!」

「は?」

「アイドル様がこんな俺を相手にするはずもないよね」

「は?」

「では?失礼します!!」

こうして、彼は私を置いて去っていったのだった。

「おねえちゃん!!どう思う?こんな仕打ちあると思う?」

すると沙織さんは俺に目をやった。

「紗耶香!!そんなの大したことないわよ」

「でも」

「わたし…もっとひどい告白をされたことがあるから」

「え?」

「だから、大丈夫よ」

「お姉ちゃんが、もっとひどい告白って…」

俺はこの話を聞きたくなかった。しかし、ここは俺の部屋だ。逃げることすらできない状態った。

「実はね。私、無気力な告白を受けたことがあったの」

「無気力な告白?」

「そう…本人は、全く私を目を合わさないで、しかも、全くやる気がないのをモロにわかるような状態で、告白をしてきたのよ」

「そんな…」

「ひどいと思わない!!私に振られることが分かっていても、少なくとも告白をするんだったら、少なくとも目を見て、話をするわよね」

「確かに」

「けど、その彼は全くそんな素振りすら見せなかった」

「で?おねぇちゃんはどうしたの?」

「もちろん。ごめんなさいと言ったわ」

「当然よね」

「けど、最悪なのは、その彼は、そうですよねと全くダメージを受けた様子もなく、立ち去って行ったのよ?どう思う?」

「おねぇちゃんもそんなことあったんだ」

「そうよ。だから、紗耶香もそんなことにくじけないでね」

「うん。わかった。で?その人はだれだったの?」

沙織さんは俺を指さしたのだった。

「また・・・お義兄さまだったの?」

「そうよ!!しかも、あのお見合いの数日前よ」

「本当なの?」

「ええ。。。そうよ」

2人が俺を睨んだ

「だから…俺もこうなるとは…」

「世の中わからいものね」

「そうね」

俺はある意味で針の筵にいるようだった。しかも、この後一生懸命沙織さんにたっぷりとサービスをさせていただきました。





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