学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

お…おやじ?

二人に囲まれた俺

周りの視線が痛い…

そんな俺を気にすることなく、張り合う二人、勿論腕を組んでいて、両手には柔らかい感触が伝わってきている。しかも、時折、俺の目の前で二人の視線が火花を散らしている。

「二人とも仲良くね」

「「はーい」」

俺の返答には素直に答えてくれているんだけど、多分、二人は張り合っているのは間違いない。こんな状況が家に帰るまで続いた。

「ただいま…」

家に帰ると

「おかえりー!!」

と紗耶香ちゃんが迎えに来てくれたんだけど、俺の状況を見て、呆れている。

「めぐみくん…どうするつもり?」

するとペイペイちゃんが

「私の主人になる方です!!」

すると沙織さんがペイペイちゃんと張り合った。

「私がめぐみ君の妻です!!」

いつの間に沙織さん俺の奥さんになったんだっけ…と驚いているとそんなことはお構いなしに二人の言い合いが始まった。そんな二人に置いて行かれた俺に紗耶香ちゃんがすっと手を伸ばしてきた

「めぐみくん…学校でもああだったの」

「そうなんだ…」

「たいへんね‥」

「他人ごとだね…」

「ふふふ…だったら私となかよくしない?」

ゴン!!

「「イテテ…」」

俺と沙耶香ちゃんにげんこつが落ちてきた

「「何やってんのよ!!」」

すると紗耶香ちゃんが

「だって!!!出番少ないんだから!!」

(それは、話が違うんですが…)

「所詮モブキャラだから…」

(それも、話が違うんですけど)

「今日ぐらい目立ってもいでしょ。だから、めぐみさん!!早く夕食」

と俺は手を引かれてキッチンに行くと、何もない

「なにもないんですけど…」

てへへと笑っている紗耶香ちゃんがはいっと俺に包丁を手渡した。

「これって…」

「そう…夕食作ってね…」

結局俺が作るんかい!!ということで、キッチンからダイニングを見るとそこにはどこかで見たようなおっさんがお茶をすすっていた。

「おやじ~!!!」

そこには何故か死んだはずの親父がいたのだった。

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