学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

説明

最悪の状況...
俺は今、沙織さんの親衛隊に囲まれている。しかも、親衛隊でも過激派と言われる連中だ。彼らは沙織さんのためなら命をかけるとか、自爆テロも辞さないとか言う連中だ。

「貴様!!いくら夫婦だと言っても、やっていい事と悪い事ぐらいわかるだろ!!」

「…」

俺は答えることはできなかった。夫婦として子供を作ることは、悪いことではないからだ。かと言って、この状況で口答えしたら何をされるかわからない。すると仲間の1人がボソボソとリーダーらしき人物に話をしている。

「なに!!」

その言葉に驚きの声を上げるリーダーらしき人物、その時だった。

「私が妊娠したなんて嘘を振りまいたのはだれ?あなた達なの?」

沙織さんの声がした途端、過激派達は狼狽えた。実は彼らは、普段はおとなしく人見知りする連中、特に沙織さんは彼らにとって神の様な存在、そんな沙織さんが彼らの前現れたのだから、当然、狼狽える。

「さ…沙織様」

「はっは〜」

沙織さんの前にひれ伏す過激派達、

「あなた達、恵くんになにもしてないわよね」


「はい!!ただ、ことの真相を尋ねてただけです」

まるで水戸黄門だ。

「ふーん、で?当然、私が妊娠していないことがわかったわよね」


「は、は〜!」

「それで、こんな恥ずかしい噂を流したのはだれ?」


「うっ!!」

リーダーが言葉に詰まった。

「どういうこと?」

「すぐに探します!!」

「よろしい。では恵くん、連れて行っていいわよね」


こうして俺の危機は、過ぎたかに見えたが、この後のホームルームで所詮はコメディだと思い知らされた。


「あー今から転校生を紹介するぞ」

「えー!!今頃!!」


生徒たちは当然文句を垂れた。しかし、俺には嫌な予感しかしない。そして、ガラガラと教室のドアが開くとそこには、

シーペイペイが立っていた。


「はじめまして、シーペイペイです」

コメント

コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品