学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

親父の死

未だに信じることができない。

親父の死

実は親父が中国に出張した時、何度か拘束された事もあって、今回も解放されたと聞いて安心しきっていた。本来なら俺が一番動揺するはずなんだが、なぜか冷静だ。それは、不思議な事なのだが親父が死んだと思えないからだ。慌ただしく葬式、会社のことを聞かされて、頭はパンク状態、しかも、翌日には、挨拶周りに各放送局へ回ったりして、大変だった。新社長は私ですが、専務が全てを引き継ぎますと言っているだけだったので、俺はいるのかと、不思議で仕方がなかったので、専務に、俺は会長で、あんたが社長やれば?と聞くと、あっ!?と言っただけで、結局、遺言があるからと、遺言の拘束力がなぜか際立っていた。
  それ以上に沙織さんのことが気になる。結婚してます早々に未亡人なんて、ありえないことだ。だから、彼女のそばに出来るだけいるようにしている。というより挨拶廻り以外は、お風呂を除いて、ほとんど沙織さんと一緒にいる。
だからなのか、寝る時は、彼女の横にいるようになった。
しかし、沙織さんの悲しみを考えるとそうぜずには、いられなかった。
挨拶廻りを終えて、家に帰ると真っ先に沙織さんが

「おかえり」

と迎えてくれる。彼女も学校を休んでいるようだ。今頃、学校の噂がとんでもないことになっているのは、ライムを通じて知っているのだが、真実を言うことができない。

仕方がない。

毎日のように入ってくるライムに

既読スルーをしている。

いい加減にしろ

そんなにライムも

おれは、おやじが死んだとライムを入れるが、その話が逆に既読スルーになっている。

どうしたものか

そんなことより、沙織さんが気になる

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