学園のアイドルと同居することになりましたが・・・

seabolt

うーん

「おねぇちゃんこそ。どうして?」

沙織さんは沙耶香ちゃんの質問にぐっと言葉を飲み込んだ。そして、

はぁ~

深いため息をした。

二人の火花が散るかと思いきや溜息、そして、トボトボとベットに向かって歩いて行って、沙耶香ちゃんの横に座ってしまった。

「ああ……どうして亮さんは、出かけてしまうのよ~!!」

そう嘆いて今日の日の出来事を話し始めた。実は、二人はホテルでコース料理を食べていたそうだ。クリスマスにホテルでディナーなんて、鉄壁のコース、沙織さんも今日こそはと覚悟を決めて行ったそうだ。しかし、ディナーも終りに近づくと親父の奴が

「ごめん……実は、今日はこれから用事があるんだ」

と沙織さんを家まで送ると直ぐにタクシーに乗って出かけてしまった。





「どうおもう?」

交互に俺達を睨みつける沙織さんに

「「どうって」」

何を答えていいのか当然わからない。親父の用事の理由がわからない。すると俺のベットで沙織さんは泣き出した。

「どうしたらいいのよ!!」

どうすることも出来ない俺たちがそこにいた。

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