無数の世界~巡り救う物語~

キユラ

3話~神達の目覚め~

 私達は人々の行いを見て、人の魂へと入り込み、復活することを決めた。
 そして、輪廻のシステムへと侵入し、そこで私の意識は途絶えた・・・














 目が覚めるとそこは、人間の魂の中であった、だがそこには私の他にも四柱の神がいた・・・生命の神、死の神、太陽の神、月の神の四柱だ。


「あらぁ~?」
「・・・・・?」
「おいおい・・・」
「あら、これは・・・」


 フム、どうやら他の四柱も、この状況を理解していないようですね・・・


 私が黙っていると、月の神が尋ねてきた。


「ちょっと、貴方は何か知ってるの?」
「いえ、何も知りません」
「そう・・・」


 「「「「「・・・・・・」」」」」


 他の四柱が黙り込んでしまったので、ここは私が切り出す事にしましょう。


「あの、よろしいでしょうか?」


 すると、皆さんが私に注目し、続きを促してきた。


「今の私たちの状況を確認したいのですが・・・・皆さんの状態を教えて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?」


 私たちはお互いに、輪廻のシステムに侵入した後の事について話しあった。
 しかし、皆さんも私と同じ様な状況でした。


「皆さん、同じ様な状況のようですね・・・少し気になる事があるのですが、よろしいでしょうか?」
「どうぞ」
「いいぜ」
「・・・・・」
「いいですよぉ~」


 ここからは、私が目覚めたときから、気になっている事を皆さんに聞いて見ましょう。


「ありがとうございます。まず、皆さんの考えている事がこちらに伝わって来ているのですが、皆さんはどうですか?」
「ああ、コッチにも伝わってるぜ」
「・・・う・・・・ん・・」
「伝わってくるぅ~」
「ええ・・・、多分私たちの魂が繋がっているのだと思うわ」「そうなると、システムに私たちが入り込んだ影響で、魂が繋がり、そのまま人間の魂に入り込んでしまった可能性が高いですね・・・・」
「ええ、そうね・・・」


「「「「「・・・・・・・・・」」」」」


 私たちは、しばらく黙り込んでいた。すると、太陽の神が我慢できなくなったようで、


「なあ、暇過ぎねぇか?」
「確かに暇よねぇ~」
「そんな事を言っても、魂に入ってる状態では何もできませんよ?」
「でもよ~、じっとしてるのはしょうに合わないんだよ」
「確かに・・・・システムに侵入したときに、思っていたよりもかなり多く神力を取られちゃったし、回復するまでかなりの時間、ここで過ごす事になるわよ?」
「まじかよぉ~、暇すぎて死んじまうぜ!!」


 確かに、何もすることがありませんね・・・


「ねえ、貴方?」
「私でしょうか?」
「そうよ。貴方確か眼の神だったわよね?」
「ええ、そうですが、何か?」
「貴方だったら、この魂の持ち主の様子を見れるんじゃない?」「まあ、できますよ?ほんの少しだけ神力を使いますが・・・・」
「私たちに見せることもできる?」
「ええ、まあ」
「じゃあ、それで時間を潰せばいいんじゃない?」


 いい考えですね、でも一つ問題があります。


「でも、それだと神力を消費してしまいます」
「少しくらいならいいじゃない、回復量の方が多いんでしょう?」「ですが・・・・・」
「それに、ある程度溜まったら、この魂の子にコンタクトをとって、私たちの事を知覚させれば、神力の回復も早まるでしょう?この子、異能持ち見たいだし」


 確かに、私たち神は人に存在を知ってもらえれば、神力の回復する量は増えます。でも一人だけだと、大きく変わりません。このことをわかっているのでしょうか。


「一人だけだと、あまり変わりませんよ?」
「異能持ちは、普通と比べて神力が多いから、貴方の能力分位回復するでしょ」
「・・・・確かにそうですね。それなら問題はありません」
「おっしゃ!!決まりだな!!」
「よかったぁ~」
「それでは、始めます」






 そして私たちは、神力が溜まで、この魂の持ち主の少年・・・・・・ユウの様子を見始めた・・・・

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