農民ライフのお約束
絶望in絶望
自分の職業が農民だと知ってから一週間が過ぎた。
攻略サイトなどで調べたところ、農民はかなり珍しい職業らしい。
そして────────かなり弱いらしい。
フリーライフの職業の中で最弱。
装備できるのは農具のみで、初期装備に入っていたのは【初心者のクワ】である。
スライムなどを倒そうとモンスターが出るフィールドにも行った。
ダメージが1しか通らなくて一体倒すのに1分も掛かってしまった。
しかし経験値は結構もらえたので、とりあえずはスライムをクワを持って倒し続けた一週間だった。
本当にスライムしか倒していない一週間でした。
ちなみに今のステータスが
【name:inokawasan Lv7
ジョブ:農民
HP 86
SP 21
MP 28
POW 1
VIT 1
INT 1
SPD 1
LUK 1
次のレベルアップまであと 4300
ステ振り可能ポイント 60】
ちなみに始まりの街周辺のスライムの最高レベルが7だったので7レべまでしか上げれなかった。
どうやらこのゲームはモンスターのレベル以上にはなれないらしい。
因みにスライム以外の敵にはすべて負けてしまった。
流石に農民の最弱の称号は伊達じゃないということだろう…………、個人的には嘘であってほしかったが…………。
ということで、ただいま完全に詰んでいるということになる。
ここは…………もう普通に…………
「農業やるか」
ということでただいま俺は農地を買いに来ています。
農地一個で植物一個育てることが出来るそうです。
しかし────
「農地が一個10000ポレ…………」
ポレとはこのゲームの通貨のことで、スライム一体倒して手に入るポレは平均20ポレぐらいだ。
要するに────────
「一つの植物育てるためのスペース一個でスライムの命500体分か…………」
実際は安いほうだと思う。スライムに続いて初心者プレイヤーの資金集めにはうってつけのモンスターであるゴブリンは一体倒すだけで50ポレ落とすらしい。
ま、俺は倒せないんだが…………。
「でも、1個ぐらいは買えるから買っておくか」
そんなこんなで俺は農地を1個買った。
「よし、まずは何を植えようか…………?そういえばスライムを倒していた時に採取で手に入れた魔草の種でも植えてみるか…………」
確かマナポーションになるんだっけ?
マナポーションとは魔法などで消費したMPマジックポイントを回復してくれるポーションだ。
俺は魔草のステータスを表示させる
【魔草 ランク1
普通の植物とは違い魔力を取り入れて成長する。】
なるほど……つまりは成長するのに魔力が必要になるのか……。
俺のMPが28だからこれでどのぐらい育つのだろうか……。
そもそも種なんて何処にあるのか?
魔草自体は下に球根がついているだけで上には雑草みたいな草しかない。
そのまま球根を植えるのか?
試しに魔草の球根部分を植え、その上に手を重ねる。
「これでいいのかわかんないけど……」
…………。
……………………。
「何も起こらないな……」
というか、魔力じたい送れているのかも怪しい……。
ステータスを見たら0/28と表示されていた。
魔力の消費はされてはいるのか…………。
何かしらの動きも感じられない。
俺は10000ポレと魔力を無駄にした。
まぁ、農民の俺には魔法なんて使えないんだけどな……。
ネットでも農民は魔法が使えないって書いてあったし。
どうやってレベルを上げようか……。
そう考えていくうちにとある答えが出てくる。
パーティーを組む。
それ以外モンスターを倒す未来はない!と言うか俺のゲーム生活の未来もない!
俺は街の出口付近でパーティーメンバーを募集しているプレイヤーの所に行き、パーティーに入れてもらおうとした。
が、それは上手くいかなかった。
それはなぜか? もちろん『農民』だったからだ。
最弱職の農民がいて良いことなんてないからな。
全てにおいて足手まといだ。
最初から分かっていても辛いな……。
折れかける心になんとか活を入れて、前へ進む……。
「【ステータス】!!」
【name:inokawasan Lv7
ジョブ:農民
HP 86
SP 21
MP 28
POW 1
VIT 1
INT 1
SPD 1
LUK 1
次のレベルアップまであと 4300
ステ振り可能ポイント 60】
俺の目の前にステータスが表示される。
俺に残された道はステータスを降ってみるしかない。
それはわかっていたのだが、このゲームでステ降りを間違えたら詰んでしまう。やり直しは出来ないのである。
それが怖くて出来なかった。
だが、もうやるしかない。俺の残された60でどうにかしなければ……。
「っと、言ってもどれにステータス降ればいいんだ?」
一番欲しいステータスはPOWだな。説明があった通り攻撃力が上がるらしいし、今のダメージ1ってのはこれから冒険するにしてもキツいからな……。
「でもな……こんな感じのRPGって、何か1つを突出させたほうが強いんだよな……、『INTに極振り』なんてことは絶対にないな……そもそも農民なんだから魔法なんて使わないだ────」
『INTにステータスが降られました。』
は……?
俺は急いでステータスを確認する。
【name:inokawasan Lv7
ジョブ:農民
HP 86
SP 21
MP 88
POW 1
VIT 1
INT 61
SPD 1
LUK 1
次のレベルアップまであと 4207
ステ振り可能ポイント 0】
終わった…………
完全に終わった……………………。
何で!? え!? 可笑しくない?
「ハハハハっはぁぁぁあああああ!」
もう笑うしかないよ!
普通ならここはPOWに入れなければいけなかった……。
理由は……分かるだろ?
こうして俺はレベルも上げられなくなった。
攻略サイトなどで調べたところ、農民はかなり珍しい職業らしい。
そして────────かなり弱いらしい。
フリーライフの職業の中で最弱。
装備できるのは農具のみで、初期装備に入っていたのは【初心者のクワ】である。
スライムなどを倒そうとモンスターが出るフィールドにも行った。
ダメージが1しか通らなくて一体倒すのに1分も掛かってしまった。
しかし経験値は結構もらえたので、とりあえずはスライムをクワを持って倒し続けた一週間だった。
本当にスライムしか倒していない一週間でした。
ちなみに今のステータスが
【name:inokawasan Lv7
ジョブ:農民
HP 86
SP 21
MP 28
POW 1
VIT 1
INT 1
SPD 1
LUK 1
次のレベルアップまであと 4300
ステ振り可能ポイント 60】
ちなみに始まりの街周辺のスライムの最高レベルが7だったので7レべまでしか上げれなかった。
どうやらこのゲームはモンスターのレベル以上にはなれないらしい。
因みにスライム以外の敵にはすべて負けてしまった。
流石に農民の最弱の称号は伊達じゃないということだろう…………、個人的には嘘であってほしかったが…………。
ということで、ただいま完全に詰んでいるということになる。
ここは…………もう普通に…………
「農業やるか」
ということでただいま俺は農地を買いに来ています。
農地一個で植物一個育てることが出来るそうです。
しかし────
「農地が一個10000ポレ…………」
ポレとはこのゲームの通貨のことで、スライム一体倒して手に入るポレは平均20ポレぐらいだ。
要するに────────
「一つの植物育てるためのスペース一個でスライムの命500体分か…………」
実際は安いほうだと思う。スライムに続いて初心者プレイヤーの資金集めにはうってつけのモンスターであるゴブリンは一体倒すだけで50ポレ落とすらしい。
ま、俺は倒せないんだが…………。
「でも、1個ぐらいは買えるから買っておくか」
そんなこんなで俺は農地を1個買った。
「よし、まずは何を植えようか…………?そういえばスライムを倒していた時に採取で手に入れた魔草の種でも植えてみるか…………」
確かマナポーションになるんだっけ?
マナポーションとは魔法などで消費したMPマジックポイントを回復してくれるポーションだ。
俺は魔草のステータスを表示させる
【魔草 ランク1
普通の植物とは違い魔力を取り入れて成長する。】
なるほど……つまりは成長するのに魔力が必要になるのか……。
俺のMPが28だからこれでどのぐらい育つのだろうか……。
そもそも種なんて何処にあるのか?
魔草自体は下に球根がついているだけで上には雑草みたいな草しかない。
そのまま球根を植えるのか?
試しに魔草の球根部分を植え、その上に手を重ねる。
「これでいいのかわかんないけど……」
…………。
……………………。
「何も起こらないな……」
というか、魔力じたい送れているのかも怪しい……。
ステータスを見たら0/28と表示されていた。
魔力の消費はされてはいるのか…………。
何かしらの動きも感じられない。
俺は10000ポレと魔力を無駄にした。
まぁ、農民の俺には魔法なんて使えないんだけどな……。
ネットでも農民は魔法が使えないって書いてあったし。
どうやってレベルを上げようか……。
そう考えていくうちにとある答えが出てくる。
パーティーを組む。
それ以外モンスターを倒す未来はない!と言うか俺のゲーム生活の未来もない!
俺は街の出口付近でパーティーメンバーを募集しているプレイヤーの所に行き、パーティーに入れてもらおうとした。
が、それは上手くいかなかった。
それはなぜか? もちろん『農民』だったからだ。
最弱職の農民がいて良いことなんてないからな。
全てにおいて足手まといだ。
最初から分かっていても辛いな……。
折れかける心になんとか活を入れて、前へ進む……。
「【ステータス】!!」
【name:inokawasan Lv7
ジョブ:農民
HP 86
SP 21
MP 28
POW 1
VIT 1
INT 1
SPD 1
LUK 1
次のレベルアップまであと 4300
ステ振り可能ポイント 60】
俺の目の前にステータスが表示される。
俺に残された道はステータスを降ってみるしかない。
それはわかっていたのだが、このゲームでステ降りを間違えたら詰んでしまう。やり直しは出来ないのである。
それが怖くて出来なかった。
だが、もうやるしかない。俺の残された60でどうにかしなければ……。
「っと、言ってもどれにステータス降ればいいんだ?」
一番欲しいステータスはPOWだな。説明があった通り攻撃力が上がるらしいし、今のダメージ1ってのはこれから冒険するにしてもキツいからな……。
「でもな……こんな感じのRPGって、何か1つを突出させたほうが強いんだよな……、『INTに極振り』なんてことは絶対にないな……そもそも農民なんだから魔法なんて使わないだ────」
『INTにステータスが降られました。』
は……?
俺は急いでステータスを確認する。
【name:inokawasan Lv7
ジョブ:農民
HP 86
SP 21
MP 88
POW 1
VIT 1
INT 61
SPD 1
LUK 1
次のレベルアップまであと 4207
ステ振り可能ポイント 0】
終わった…………
完全に終わった……………………。
何で!? え!? 可笑しくない?
「ハハハハっはぁぁぁあああああ!」
もう笑うしかないよ!
普通ならここはPOWに入れなければいけなかった……。
理由は……分かるだろ?
こうして俺はレベルも上げられなくなった。
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