3つの国から異世界召喚されたんだが・・・

ØωØver!

閑話2

「おい、シェイク何してるんだ
早くしないと置いてくぞ」

「あ、ああ」

「ゴブリンの集落を潰す依頼であってたよなリビグ」

「はぁ〜、合ってるがさっき聞いたばっかじゃねーかトドム」

「わりぃー寝てたわ」

「・・・お前は寝過ぎだ」

「そんな堅いこというなよガゴウ
今日の依頼もさっさと終わらせようぜ
なぁ、シェイク」

「ああ、そうだな
だがいつも言ってるが油断するなよ
ゴブリンの集落だからと言ってゴブリンだけじゃないはずだからな」

「おめぇーはいつも慎重すぎるんだよ
そんなんじゃ、結婚出来ねーぞ」

「それはお前もだろ」

「ちげーねー」

「「「「ハッハッハ」」」」

そんなたわいもない話をしながらいつも通りの依頼をこなし帰ろうとした時だった

「くっ」

「どうしたガゴウ」

ガゴウの方を見ると足に矢が刺さっていた
ゴブリンの残党かと思い警戒していると、出てきたのは盗賊だった。
しかも今有名な盗賊「ブラックファング」

「ちっ、嫌な時に出やがったな」

「嫌な時だと?そんな訳ないだろうが馬鹿が、お前らがゴブリンの集落を潰してから狙ったに決まってるだろ
さて、体力のないお前らがどれだけ耐えれるかな」

「「ひっひっひ」」

「お、お前は「賊狼赤ぞくろうせき」のトークじゃねーか
赤ランクパーティのお前が何故盗賊と一緒にいる!!
それによく見れば他のやつも」

「どうせ死ぬお前らには関係ねーが、
ま、冥土ノ土産ってことで教えてやるよ
俺たちは表向きは赤ランクパーティ
「賊狼赤」だが本当は元々盗賊だったわけよ」

「お前達が盗賊討伐が多いのは、、」

「俺たちのテリトリーに入ってきたやつを倒して報告しただけ、気づいたら赤ランクだぜ、ギルドの連中も馬鹿だよなー
ハッハッハ」

「くっ」

「もうやっちゃっていいですかね」

「もうお話は終わりだ
よし、かかれ!」

「「「「「「「「「「「おおぉー」」」」」」」」」」」

今の俺たちの体力じゃ分が悪過ぎる
どうすれば

「シェイク今1番体力が残っているのはお前だ
このままじゃ、ただの殺されるのを待つだけだ
お前は思いっきり走って逃げろ」

「だ、だが」

「ガゴウは脚をやられてるし
俺はあまり足には自信が無い
トドムはかなり疲れているお前しかいないんだ」

「・・・行くんだ」

「行け、シェイク
アイツらを地獄に突き落としてやれ!
俺達の分まで生きていい嫁さん見つけろよ」

「・・・すまないリビグ、トドム、ガゴウ
すまない、本当にすまない」

俺は振り向かず走った
走っている最中前が見えないほど涙が出た
聞こえてくる金属音や仲間の苦しむ声、そんなものばかり大きく聞こえて余計に涙が止まらなかった
そんな俺の背中に痛みが走った
矢が刺さったのだろうだが、仲間の痛みに比べればと思い何本も刺さったが道に出たところで意識が朦朧として倒れた
目が覚めるとギルドのベットの上だった

そうだ、俺達は「ブラックファング」に、、、
思い出すだけで涙が出てくる

そんな時、扉が開いた

「あ、目が覚めたんですね
ギルドマスターを呼んできますね」

それから数分

「目を覚ましたか、目覚めた所悪いがお前には盗賊「ブラックファング」との仲間であると言う容疑がある」

俺はギルマスが何を言っているのか分からなかった
俺が?ブラックファングと?仲間?
冗談じゃねー!

「ふざけるな!アイツらはリビグとトドムとガゴウを、、殺し、やがったんだぞ、」

「だが、赤ランクパーティ「賊狼赤ぞくろうせき」が
君達が「ブラックファング」と会っているのを見たと言っている。彼らは盗賊退治のスペシャリストと言ってもいい、その彼らが言っているんだ」

やはり盗賊関連となるとアイツらの方が1枚も2枚も実績という形で優位になるのか、、

「ギルドマスターの話し合いで君を奴隷落ちにする事になった」

リビグ、トドム、ガゴウすまない
奴らを地獄に突き落とすことは出来なかった、、、

そして奴隷落ちになりスロル小国で売られる事が決定した

スロル小国か
いい主人に巡り会えたなら、アイツらを地獄に突き落とすことも出来るかもな、、、
そんな希望を捨てないシェイク

小国につきすぐに売られることが決定したようだ
俺を買ったのはまだ子供だった
だが、俺の冒険者として培った感が「こいつはかなり強い」と言っている

そしてその主人の屋敷に着き、俺の仕事内容を教えられた
その後に浴びた殺気はかなり抑えられているが俺が本気で殺気を出した時と同等以上だった
この主人について行けば大丈夫だと思えた


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