宇宙の星くず

春田 よぎり

25話目 はなさない

息のできない世界で
僕は一人で
もうどうでもいいとか
大切だった絵本とかを
ゴミ箱に
放り投げる
こうなったら
もう戻れなくて
冷えた足
布団の中で
必死で温める
虚しさが広がる
それでもさ
負けないよ
命すらも投げ出してしまいそうな
僕だけど
希望なんて
ないようなもんだけど
心の片隅
まだ残っている
何かがあるから

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