モンスターのスキルを奪って進化する〜神になるつもりはなかったのに〜(修正中)

刺身食べたい

第12話:コント(?)

   スキルをどうやって隠そうか、試行錯誤しているとドアがノックされた。

「シズナ様、レマです。失礼します」

   な、なんだ~レマか~よかった~‥‥‥いや、何にも良くないな。

「19刻になりましたのでお呼びに来ました」

   あれ?もう19刻になったのか?そう言えば‥‥‥さっき、高い音の鐘が1回と低い音の鐘が9回鳴ったような、鳴ってないような‥‥‥まあ、どっちでもいいか。

   俺はレマに着替えを手伝ってもらい、下の階に降りた。もう、着替えを手伝ってもらうのも慣れた。最初は着替えを手伝ってもらうなんて‥‥‥恥ずかしい!と思っていたのが嘘のようだ。
   そう言えば、何で19刻になって呼びに来たんだ?うーん‥‥‥考えても意味がわからない。
   仕方ないのでレマに聞くことにした。

「何で19刻になったって、呼びに来たの?」

   俺の問いにレマはこう答えた。

「それは秘密です♪」

   つまり、答える気は無いと‥‥‥何回聞いても答えなさそうだから放置することにした。

   暫くの間、レマと歩いていたがレマはいつも夕食を食べている部屋ではなく別の部屋に向かった。あれ?ここで夕食を食べ無いのか?
   レマがどこに向かっているかはわからないが、付いて行くことにした。

   やがて、進行方向の正面に少し大きいドアがあった。少し‥‥‥と言っても、常識的な範囲の大きさだが。それでも大きい。電車のドアを超える大きさだ。俺の身長が低くなったから大きく見えるかもしれないけど‥‥‥。

   レマが俺よりも早く先行して扉を開けた。扉は『キイィィ』と音を響かせて開いた。その先にはーー

「シズナ、誕生日おめでとう」
「「「シズナ(様)、誕生日おめでとう(ございます)!!」」」

ーー父さんや母さん、この屋敷で働いている人々、後2人が横にズラリと並んで言った。

「シズナ様、誕生日おめでとうございます!!」

   後、レマが一人遅れて言ってきた。

「もう!だから嫌なんですよ、この役!‥‥‥一人だけ後で言うのって恥ずかしいじゃ無いですか!!」

   レマが女の人に突っ掛かって行った。

「これも付き人としての仕事です。我慢しなさい」
「でも‥‥‥」
「この話は終わりです。シズナ様が待っていますよ」

   えっ?何、今の?レマと女の人の話はコントなの?

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