異世界生活物語

花屋の息子

騒動の原因は

 騒動のせいか父の帰りが昨日は遅く、俺が寝た後の帰宅になったので、俺は朝食の前に、今後の事を会議する事にした。
 毎回毎回、何かあるたびのゴタゴタは、お客さんの信用を落とす事にも成りかねないからだ。


「ちょっと良い?昨日の事なんだけど、少し話したくて」
「シーリスにエド、その事なんだが、すまん俺のせいだ」


 そう話を始めようとした中で、父が頭を下げたのだ。
 父に別段原因は無いのでは?いきなり頭を下げる事も無いだろう、昨日の事は何かあったのかもしれない、そうでなければ、いくら同僚のやった事とは言え、父が頭を下げる理由は無いだろう。


「どう言う事?」
「昨日ここに来た男は、ハウマンと言うのだが、ヤツに軟膏を貰いに行けと言ったのは、俺なんだ」
「えっ?昨日の人そんな事は、一言も言っていなかったけど?」
「そういうヤツなんだ」
「あなたもエドが大変なのはわかっていたのに」
「昨日の魔物は、強さはそれほど強い訳でもなかったのだが、若い戦士団が暴走してな、崩れたヤツらの穴を埋めるために、ガタガタな戦いになってな。いつもに比べて怪我人も多く、力尽きたものも出るほど、魔法も使ったが回復が追いつかなくなって、戦いの後は非番のモノを呼び出しての大騒動だったのだ。本当なら昨日の内に謝りたかったのだが、エドも寝ていた事だし朝になってしまった。」
「あんた達、食べてからにしな。冷めちまうよ」


 その場は祖母のツルの一声で食事になったが、父の顔は晴れないままだった。
 それにしても若いと言うのは、どうしても功名を求めたがるものだな、父が言っていた戦士団も、大手に所属する者ではなく、小規模な個人経営型の戦士団なのだろう。
 無名な状態を如何にかするためと、勇んだ結果が悪い方向に転んだものだろう。
 朝食も済み、食卓を片付けられたあとに、父が皆の前で改めて話を始めた。


「その若い戦士団なのだが、当然の事懲罰会議に掛けられたのだが、このような被害が今後も出ないとも言えない、エド、何とか今回のような時には、増産する事は出来ないかな」
「あなた!、エドはまだ5歳なのよ、手伝いなら分かりますけど、自分の仕事を始めるには、まだまだ早いのに守備隊にも納めて、今でも十分すぎるくらいよ!。いっぱい頑張って仕事をしているの。それをまだやらせるつもり!」


 母の怒ったところを始めてみた。
 確かに俺はまだ5歳なのだから、本当なら手伝いどころか、遊び歩いて良い歳ではある、その子供に仕事が足りないと言っているように聞こえる、父の言い分は母の耳にはふざけた事に聞こえたのだろう。


「ママ、大丈夫。ねえさっきの戦士団ってどうなるの?」
「ん、ああ、いや。」


 これは物理的に首かな?


「パパ!」
「ん、ん~。落ち着き次第だが絞首刑・・・と言っても分からんだろうな」


 想像通りの死刑か、戦国時代でも抜け駆けの罰は、重いものだったらしいからな。
 分かる解からないではなく、父が言いよどんだのも分かる、子供に聞かせる事では無いからだ。


「今日は、お休みにします。パパ。隊長さんのところに連れてって。」


 俺の顔は目は真剣に、口元は緩んでいた。

「異世界生活物語」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く