異世界生活物語

花屋の息子

除草剤の販権

「おじちゃん、おはようございます。」
「うぉ、驚いた。どうしたんだいこんなに早く」
 驚かれるのも無理はないだろう、日本時間で言ったら朝の5時くらいに、後ろから声をかけられたのだから、宴会の翌日にも係わらず、この時間に起きられた事を若さに感謝しようと思ったくらいの時間だ。
「脂身を貰いに来たんだ」
「何か面白い事やってるって聞いたよ、おじさんには教えてくれないのかな?」
「うん、ごめんなさい。その代わりに、今度からはタダじゃなくて、少しお金払えるから」
「はははっ、良いよどうせ捨てる物何だから、今までと一緒でタダであげるよ」
「えー、それじゃおじちゃん損しちゃうんじゃない」
「この間も言っただろ、何か面白い事が見つかったら、今度は教えておくれよ、君は面白い事を見つける名人みたいだからね、それで良いよ」
「でも今度からは毎日貰いに来なきゃいけないんだよ」
「遠慮なんかしなくても良いんだよ、おじさんは君にあげないなら、毎日捨てなきゃいけないんだからね」
 人の良いおじさんと見るか、損して徳取れの精神なら商売人としては優秀な人だと思う、どちらにしても何かしらの返礼は考えなければいけないな。
 面白い商売につながりそうな話と言えば、そんな括りでパッと思いつくところは、獣脂と一緒に持っていった骨の話だろう、除草剤的な見たいなモドキ効果をもたらす骨の煮汁は、非農地用としてであれば効果はある、現代のように荒地や舗装の脇に撒くのならいざ知らず、この世界で需要が見込めるかは責任が持てないところが、申し訳ない点ではあるけれど。
「前に貰った骨なら変な事が起きたよ」
 おっちゃんの表情はワクワク顔をしていた。
 あぁ、勘ぐってごめんなさい、これは本当に商売抜きの面白い事を求めている人の顔だ。
 そちらに繋がれば越した事はないのだろうが、それ以上に好奇心に寄るところが大きい人なのだろう。
「骨かい?」
「そう、貰って行った骨を煮てみたんだ、そうしたら真っ黒くなって草とかを枯らす黒スープになっちゃうんだよ。最初はカイバクに少しかけて見たんだけど枯れちゃって、庭の草にかけても枯れちゃうんだ。」
「そんなに何でも枯らしちゃうのかい?」
「全部の草にかけた訳じゃないよ、でもいろいろな草にかけたらみんな枯れちゃって、これって何かに使えるかな?」
 軟膏に忙しい所に持ってきて除草剤までとなると、需要の問題と人手の問題で手が回せない、これからのお付き合いを考えたら、このくらいの情報開示はしても問題ないんじゃないかな?。

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