異世界生活物語

花屋の息子

相手の方が何枚も上手

「ふふふわぁはははっ、流石はクライン殿の孫といった所か、それともあの煉獄のエリザ様の曾孫殿と言うべきか、クライン殿あなたの一族には何か特別なものがあるのですかな?」
「そんなものは無いはずなのだがな」
「いやいや、大人であるお二方は・・・それでも規格外ですが、この子ほどの規格外はそう出て来る者ではありますまい、聞いておりますよ、なにやら畑仕事に面白いものを持ち込んだ事や、はるか昔に使われていた土くれで作られた器を、復活させようとしている事なども、そのような事もはや子供のする事と笑う事ではありますまい、血の力なのかはたまた別の何かか?」
 あのあんまり人外みたいな事言われると凹むんですけど、そこまで可笑しな事してる記憶は無いし、焼き物製作はそもそも俺の発案じゃないですから、昔技術があったって言い出したのは、近所のばあちゃんだし、じゃあそれでって言ったのは女性陣だ、俺は金の鍋が欲しいって言っただけなのだ。
「そう褒めても何も持ってきておらんぞ」
 この世界にも、褒めても何も出無いと言う言葉の類似語があるのだ、と言うよりけして褒められていない、むしろディスられてると言った方が正しい気がする。
 マリオネル隊長の顔も、皮肉的な意味もこめられていたのか、苦笑い顔じゃないか、それを俺に向けている辺りが怖い所だが。
「話は解ったよ、エドワード君、使わせてもらって問題がなければ護衛の事は、こちらにすべて任せなさい。それと、製造法は教えてもらわなくて良い、これはこちらからの条件だ、使って見なければ何ともいえないところだが、良ければ今後もエドワード君が作った物をこちらに、売ってくれたらそれで良い。クライン殿の孫だ変なものは作らないだろ?、それに我々は戦うことに関しては上手いと思っているが、物を作るのが上手い訳ではないからな、君が作った最上のモノを手に入れ続けた方が皆のためだろう」
「良いのですか?僕みたいな子供が作るより大人が作った方が良い物が作れると思いますけど?」
「何かに優れた才を持つのはやはり血かな?グラハドール様も優れたお方だが、やはりそこにエリザ様の血が入るとこうまでも・・・」
「グラハドール様?」
 初めて聞く名だ、ウチのじいちゃんでも殿なのにそれを様付けしてるあたり・・・ああ領主をしているウチの親戚か?
「この地を治めている領主様じゃ、ワシのじい様の兄の孫じゃな」
 そう言われたところで、世界樹の図のようになった親等図が浮かぶほど、俺の頭はそこまで良くないぞ、絡まった毛糸がくっついた系統図しか頭の中には浮かばなかった・・・情け無い。



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