異世界生活物語

花屋の息子

プレゼン前

「それでねじいちゃん、隊長さんとお話しできないかな」
 将来の姉夫妻商会立ち上げ構想にしても、領軍の協力と支援は、何としても取り付けなければ始まらない、完全に御用商人を作ろうと言う訳だが。
 そもそも土器一つ作るだけで、なぜこんなにも話がややこし事になるのかと言われると、「いや~ま~ね~」としか言えないけれどしかたがないじゃない?。
「そうじゃの、朝食が済んだら行ってみるか?」
「うん」
 親父はこんな事に兵たちを駆って良いのかって顔をしているけど、じいちゃんは女性陣達から詰め寄られる未来が見えているんだろう、それに流石の女性陣も男衆の命と手荒れを天秤かけるとまでなれば、あまりな事も言えないだろうからして、行ってみて交渉しました、ダメならそこまで、良ければそれはそれと、やるだけの事はやったと言う既成事実で取り繕う腹のようだ。
 けどこれ頑張ったけどダメでしたで、納得してくれるかは別だと思うよじいちゃん。
「うんとね、準備したいものがあるから、昼食の後が良いんだけど」
「そうか、お前がする事だそれで良いならそうすると良い」
「エド頑張ってくるのよ」
 聞けば聞くほどおかしな話だ、じいちゃんは交渉はお前に任せるって感じだし、母さんは俺が話すの前提で言ってくるし、四歳児に何させてるんだよ。
 そんな事も言えず、朝食をとった俺は早々に肉屋まで走る事になった、相も変わらず裏のゴミ置き場に捨てる部位といっしょにあるからと、持っていってかまわないと言われ、一人でせっせと小さめのズタ袋に脂身を詰める、今回は試供品分だけだから量は要らないので、1キロ分ほど詰めおっちゃんに礼だけ言ったら、道草を食いに寄り道、本当に食べる訳ではないが、道端の香草をいくつか摘んで持ち帰るのだ。
 ハーブなんって高尚な物じゃないが、良い香りのする草なのでクリームに混ぜ込むには丁度いい、完成版にも着香して薬草なんかを加えた、高性能版も作っても良いかもしれないな。
 香りの合いそうな所を3種類摘めたので、早速納屋に駆け込んで作業を開始した、何度やっても脂身を潰す作業は悪くない、グチャグチャに潰し終えた所で、頼んであった鍋を借り抽出作業を行う、それと平行して香草の脱水だ、送風回復送風回復と繰り返してカサカサになった物を、砕いて粉末にしておく。
 片手間ならぬ右手間に灰汁をこまめに取り除いて、左手間に香草の粉末を調合していく、忙しい事この上ない。
 完全に灰汁を取ったら湯を変えて再度精製だけはやっておく、どうなるか解らないスープは取りあえず、余っている枡にでも。

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