異世界生活物語

花屋の息子

女性達の行動は早かった

もう廃れて久しい焼き物の事など知っている人が居なかったために、作り方はどうしたらいい?と井戸端会議の拡大版が開かれて大変だった。
本格的な登り窯など作る事はできないから、せいぜい薪とワラなど積み上げた中で焼く、野焼きスタイルが限界だろう、縄文土器と同じ焼き方だ、釉薬などが溶けない温度にしかならないので、耐水性能と耐久力が悪く長期使用には向かないが、スタートから現代陶芸クラスの物を作るつもりでいる訳ではないので、ご愛嬌程度でもやむをえない。
最も重要な粘土は、中央区にある館の堀を成す川原まで行けば手に入るようだ、行くのがメンドクサイので、誰かに取って来てもらいたいが、砂が多いところなど取って来られても困るので、自分でも同行するしか無いだろう、薪は現在の備蓄を使うので再度伐採に行く訳ではない、もちろんここで使ってしまうので前回の伐採よりも多くの量を、次回には取る事が求められるのだから、男性陣にはドンマイとしか言いようがないのだが。
「(あれ?これってまた俺も行くのかな?)」
赤金虫は初夏だけしか採る事はできない訳だし、俺としては再度の伐採に付き合うのは、メリットと言う意味での旨みが無い、言ってみれば足手まといの人間が、行きたくも無いのに行かされるのは、意味があるのだろうか?。
おおまかに粘土班5割、薪班3割、野焼き場所の整地に2割といった感じでばらけたので、俺は粘土班に同行した、鍋を作る程度の粘土を集めるのに多すぎると思うかもしれないが、焼き物を知らない人がその原料を集めるのだ、当然使えない物を採って来る人もいるであろう、かく言う俺も確実に取れる自信は無い、陶土として使える粘土は何となく解っても、適しているかどうかの判別がつくかと言われたら・・・。



「異世界生活物語」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く