異世界生活物語
じいちゃんの為~なら、道具開発の開始
曾ばあちゃんに会うまでは魔法はひとまずお預けだな。
そうなると直近の課題は農作業用の道具開発だ、鋤と手が農作業の主力何てあり得ない。
金属の道具自体あまりないのだから、鍛冶屋で形だけ説明する訳にはいかない、特に俺みたいな子供が、金属製の刃先を口だけで説明したところで、使わせて貰うことなど出来るわけが無い。
となれば木製かな、石で三角ホーの刃は出来ないもん。
なぜこのタイミングかと言えば、明日近所の男衆が薪用の木を切りに南の森に入る、北の森に比べて凶悪な魔物は居ないため、安全性が高い。
そこで、「ぼくもいく~~」だ、めいいっぱいアピールしたさ、お陰で何とか大人のそばを離れない、木を倒すから切っている側には近づかない、この二つをしっかり守ることを言い渡されてついて行ける事になった。
伐採した木は大八車に乗せて帰るために、その場で二メートルほどに切って持ってくる、その時に何とか枝付きの材を手に入れなければ、農具の開発はスタート出来ないのだ。
その日は、明日の伐採に備えて早く寝ることにした、途中で疲れたなんて言わないんだから。
朝は誰より早く起きた、普段この世界は6時21時の生活だか、7時過ぎには寝床に潜り込んだ、父たちはまだ連れて行きたく無い感が出ていたから、寝ていたから置いていった何て言われないように。
伐採に出かける時間は少しはやく、5時半頃には家を出る、現場まては20分くらいで付くらしいが、日に何度も往復するため、ロスタイムが馬鹿に出来ない。
翌朝は父たちの朝食作りに起きる母と、ほぼ同じタイミングで起きる事ができた、時間的には大体4時半頃だろう、と言っても俺がお手伝いする事も無いので、一人庭に出てラジオ体操で体をほぐす、排気ガスの存在しないクリーンな空気の中での体操は心地よい。
ウチの中に入ると、父と祖父が起き出したところで、父はまだ眠そうだ。
「じーちゃん、パパおはよう~」
「おお、早えーなエド、目もぱっちりだ今日は危ない所に行くからな、グラハムみて~に眠そうな面してたら置いてく所だ」
そう、祖父にイジられた父はいそいそと顔を洗いに出て行く、この世界でも定時より前に起きるのはやはりしんどいのだろう。
「じーちゃんなら置いてきそうだから、体も起こしとこうと思って体動かしてきた~」
もう期待で胸いっぱいだよじーちゃんを表情で伝えると、やはり連れて行く気は無かったのだろう、祖父はため息をついて
「町の方向だけは、いつも確認する事も忘れるな、もしワシが逃げろと言ったら、町に向かって全力で走るんだぞ、良いな」
「うん」
祖父の目を真正面に見て大きく頷いた、森の安全性は大人基準では脅威にならなくても、子供にとったら十分脅威になる、まあそれよりもいざと言う時に足が震えない事を祈るばかりだ。
昨日の内に準備してあったのだろう、テーブルの横には伐採用の斧や、森の中では大型の剣や槍では取り回しがきかないので、ショートソードが用意されていた。
改めて間近でリアルな武器を見ると、足がすくむ、日本に居たときには刀に憧れたり、ゲームに出てくる武器が格好良く見えたものだったが、美術品やおもちゃと現実に命を奪うための、殺傷道具として存在する武器とでは存在感がまるで違う。
そこに美しさは無い、あるのはヤスリで研がれた鈍い金属色の物体。
「エド、もってみるか?」
祖父の問いかけに、ただ頷く。
「重いね、これが命の重さなんだ」
言ってから、はっとする、三十過ぎの俺が出てしまった。
「おめ~は、ほんとに子供か?」
祖父の頭の上に❓マークが浮かんで見えた気がするが、ここは剣に見いってきこえないふりだ。
「父さん、エド、そろそろ食べて行かないと集合に遅れる」
顔を洗った父がそう声を掛けてくれた、何時もより母たちも、早起きして食事の準備をしてくれていた、変わり映えはしないが、暖かい食事…イヤ別に死亡フラグじゃないんだから…まだ四歳だよ死なないよ。
姉と弟は夢の中、男だけで食事を済ませ集合場所の集会所に急ぐ、まあ日の昇り具合で決めた時間だから、まだ全員は集まっていないが8割がたは着ていた。
今日行くのは内の近所8軒の男衆総勢20人だ、俺だけ異様に若…幼いだけで、俺の次はウェインの兄貴で9歳まで飛ぶ、まあガキんちょがやれる仕事では無いから、もう数年もすれば結婚するような歳の者で無ければ、伐採に参加などしないのだ。
「グラハムんとこの坊主は、その年で嫁取りは早~だろ」
この伐採作業、実はこんな裏設定が存在する。
自分と嫁が使う薪も用意出来ないような男に、「ウチの娘を嫁にやれるか~」的な魔物に襲われた時、逃げ出すような男に「ウチの娘を嫁にやれるか~」的な、どこぞの部族で行われる成人の儀式、それの実用形がこの作業なのだ。
もちろん最初から旨くは出来ないし、魔物だって倒せない、それも3~4年もやれば、おっちゃん達に認められる様になる、年もちょうど13~15歳とこちらの適齢期にはまるのだ。
「がははは、違う違う、伐採に行く話をしたら、枝の付いた木が欲しいから行くと聞かなくてな」
ナイスフォロー爺さん、もらい遅れる前には、結婚したいと思うけど、いくら何でも早すぎるわい。
そうなると直近の課題は農作業用の道具開発だ、鋤と手が農作業の主力何てあり得ない。
金属の道具自体あまりないのだから、鍛冶屋で形だけ説明する訳にはいかない、特に俺みたいな子供が、金属製の刃先を口だけで説明したところで、使わせて貰うことなど出来るわけが無い。
となれば木製かな、石で三角ホーの刃は出来ないもん。
なぜこのタイミングかと言えば、明日近所の男衆が薪用の木を切りに南の森に入る、北の森に比べて凶悪な魔物は居ないため、安全性が高い。
そこで、「ぼくもいく~~」だ、めいいっぱいアピールしたさ、お陰で何とか大人のそばを離れない、木を倒すから切っている側には近づかない、この二つをしっかり守ることを言い渡されてついて行ける事になった。
伐採した木は大八車に乗せて帰るために、その場で二メートルほどに切って持ってくる、その時に何とか枝付きの材を手に入れなければ、農具の開発はスタート出来ないのだ。
その日は、明日の伐採に備えて早く寝ることにした、途中で疲れたなんて言わないんだから。
朝は誰より早く起きた、普段この世界は6時21時の生活だか、7時過ぎには寝床に潜り込んだ、父たちはまだ連れて行きたく無い感が出ていたから、寝ていたから置いていった何て言われないように。
伐採に出かける時間は少しはやく、5時半頃には家を出る、現場まては20分くらいで付くらしいが、日に何度も往復するため、ロスタイムが馬鹿に出来ない。
翌朝は父たちの朝食作りに起きる母と、ほぼ同じタイミングで起きる事ができた、時間的には大体4時半頃だろう、と言っても俺がお手伝いする事も無いので、一人庭に出てラジオ体操で体をほぐす、排気ガスの存在しないクリーンな空気の中での体操は心地よい。
ウチの中に入ると、父と祖父が起き出したところで、父はまだ眠そうだ。
「じーちゃん、パパおはよう~」
「おお、早えーなエド、目もぱっちりだ今日は危ない所に行くからな、グラハムみて~に眠そうな面してたら置いてく所だ」
そう、祖父にイジられた父はいそいそと顔を洗いに出て行く、この世界でも定時より前に起きるのはやはりしんどいのだろう。
「じーちゃんなら置いてきそうだから、体も起こしとこうと思って体動かしてきた~」
もう期待で胸いっぱいだよじーちゃんを表情で伝えると、やはり連れて行く気は無かったのだろう、祖父はため息をついて
「町の方向だけは、いつも確認する事も忘れるな、もしワシが逃げろと言ったら、町に向かって全力で走るんだぞ、良いな」
「うん」
祖父の目を真正面に見て大きく頷いた、森の安全性は大人基準では脅威にならなくても、子供にとったら十分脅威になる、まあそれよりもいざと言う時に足が震えない事を祈るばかりだ。
昨日の内に準備してあったのだろう、テーブルの横には伐採用の斧や、森の中では大型の剣や槍では取り回しがきかないので、ショートソードが用意されていた。
改めて間近でリアルな武器を見ると、足がすくむ、日本に居たときには刀に憧れたり、ゲームに出てくる武器が格好良く見えたものだったが、美術品やおもちゃと現実に命を奪うための、殺傷道具として存在する武器とでは存在感がまるで違う。
そこに美しさは無い、あるのはヤスリで研がれた鈍い金属色の物体。
「エド、もってみるか?」
祖父の問いかけに、ただ頷く。
「重いね、これが命の重さなんだ」
言ってから、はっとする、三十過ぎの俺が出てしまった。
「おめ~は、ほんとに子供か?」
祖父の頭の上に❓マークが浮かんで見えた気がするが、ここは剣に見いってきこえないふりだ。
「父さん、エド、そろそろ食べて行かないと集合に遅れる」
顔を洗った父がそう声を掛けてくれた、何時もより母たちも、早起きして食事の準備をしてくれていた、変わり映えはしないが、暖かい食事…イヤ別に死亡フラグじゃないんだから…まだ四歳だよ死なないよ。
姉と弟は夢の中、男だけで食事を済ませ集合場所の集会所に急ぐ、まあ日の昇り具合で決めた時間だから、まだ全員は集まっていないが8割がたは着ていた。
今日行くのは内の近所8軒の男衆総勢20人だ、俺だけ異様に若…幼いだけで、俺の次はウェインの兄貴で9歳まで飛ぶ、まあガキんちょがやれる仕事では無いから、もう数年もすれば結婚するような歳の者で無ければ、伐採に参加などしないのだ。
「グラハムんとこの坊主は、その年で嫁取りは早~だろ」
この伐採作業、実はこんな裏設定が存在する。
自分と嫁が使う薪も用意出来ないような男に、「ウチの娘を嫁にやれるか~」的な魔物に襲われた時、逃げ出すような男に「ウチの娘を嫁にやれるか~」的な、どこぞの部族で行われる成人の儀式、それの実用形がこの作業なのだ。
もちろん最初から旨くは出来ないし、魔物だって倒せない、それも3~4年もやれば、おっちゃん達に認められる様になる、年もちょうど13~15歳とこちらの適齢期にはまるのだ。
「がははは、違う違う、伐採に行く話をしたら、枝の付いた木が欲しいから行くと聞かなくてな」
ナイスフォロー爺さん、もらい遅れる前には、結婚したいと思うけど、いくら何でも早すぎるわい。
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