俺は今日から潔癖吸血鬼
1滴目:気まぐれ魔女によって吸血鬼にされた俺
こんにちは。私は小咲梨彩(こさきりあ)。
普通の家庭に生まれた普通の女子中学生です。
私には高校生の兄がいます。頭もそこそこ良くて。髪もサッパリした黒髪で、まあまあかっこいいです。でも、大きな欠点がひとつあります。それは、極度な「潔癖症」なのです。
これからの物語はそんな私の兄、小咲悠真(こさきゆうま)の物語です。
「おーい!ゆうまー!」
今日も聞こえる平凡な声。
「なんだよ、あきらー。」
その声の主、寝そべらない髪を上にピョンとはねさせている男、鳥居明(とりいあきら)は俺の親友だ。小さい時から親も仲が良く小さい頃からいつも遊んでいた。
いわゆる幼馴染みというやつだ。明とは普通に接触しあえるくらい仲がいい。
「ゆうまー?まだ潔癖症治らないのかなー?なかなかいい顔してんのにもったいねーぞ!」
そう言っていつものように俺を潔癖症のことでイジってくる。おまけにバシバシ叩いてくる
「うるせーな!そんな簡単には治んねえってーの!」
そう言って今日もいつものように返す。
そんな日常がずっと続いていく。そう思っていた。
今日の帰りは明が部活のため1人で帰ることになった。
その帰り道、俺は気づかなかったが1人のおばあさんが近づいてきた。
「奥村って人の家を知っているかね?」
俺の肩に手をやり訪ねてきた。俺はびっくりした。
その肩に感じるのは生暖かい人の感触。俺は無意識に飛び逃げた。
その行動は相手を怒らせるほど失礼だったと自覚した。するとそのおばあさんは言った。
「じゃあ…あんたでいいわ。」
「はぁ?」
俺は意味が分からずうつむいていた。
「こういうことだよ」
ッ!!
瞬間、周りが真っ暗な闇に包まれた。
目の前にはおばあさんしか見えない。
そのおばあさんはなにかボソボソつぶやいて手のひらから緑色の炎を出しこっちへ投げつけてきた。
特に速いということではないが突然過ぎて回避出来ずに当たってしまった。そのまま俺の記憶は闇へと沈んだ。
「…さん!」
「………」
「…いさん!」
「………」
「兄さん!!」
「りあ?」
俺は目覚めた。
目の前には天井と茶色い地毛のショートボブが似合っていておっとりとした目をした少女が心配そうにしていた。
「どうしたの?フラフラ家に入ってきてはぶっ倒れて!」
俺はそんなことをしていたのか?記憶はないがそうだったらしい。
「梨彩、もう大丈夫だ。迷惑かけて悪かった。」
「あーよかった!兄さんに何かあったらどうしようかと思ったよ!そーいえば兄さんカラコン始めたんだね。」
あやかはそう言って部屋から出ていった。
…………ん? カラコンって何のことだ?そう思った俺は洗面所へ向かった。
へ?なに?この目?その目はドス黒い赤色をしていた。
俺は唖然となりポッカリと口を開けた。
ッ!!
なんだこの口?!
口を開けて早速見つけたものは…………鋭く尖ったキバだ。
赤い目に尖ったキバ。最初に頭に浮かんだのは
「吸血鬼……」
俺はまた倒れた。
そしてさっきのようにまた妹の梨彩にと同じやりとりをした。
普通の家庭に生まれた普通の女子中学生です。
私には高校生の兄がいます。頭もそこそこ良くて。髪もサッパリした黒髪で、まあまあかっこいいです。でも、大きな欠点がひとつあります。それは、極度な「潔癖症」なのです。
これからの物語はそんな私の兄、小咲悠真(こさきゆうま)の物語です。
「おーい!ゆうまー!」
今日も聞こえる平凡な声。
「なんだよ、あきらー。」
その声の主、寝そべらない髪を上にピョンとはねさせている男、鳥居明(とりいあきら)は俺の親友だ。小さい時から親も仲が良く小さい頃からいつも遊んでいた。
いわゆる幼馴染みというやつだ。明とは普通に接触しあえるくらい仲がいい。
「ゆうまー?まだ潔癖症治らないのかなー?なかなかいい顔してんのにもったいねーぞ!」
そう言っていつものように俺を潔癖症のことでイジってくる。おまけにバシバシ叩いてくる
「うるせーな!そんな簡単には治んねえってーの!」
そう言って今日もいつものように返す。
そんな日常がずっと続いていく。そう思っていた。
今日の帰りは明が部活のため1人で帰ることになった。
その帰り道、俺は気づかなかったが1人のおばあさんが近づいてきた。
「奥村って人の家を知っているかね?」
俺の肩に手をやり訪ねてきた。俺はびっくりした。
その肩に感じるのは生暖かい人の感触。俺は無意識に飛び逃げた。
その行動は相手を怒らせるほど失礼だったと自覚した。するとそのおばあさんは言った。
「じゃあ…あんたでいいわ。」
「はぁ?」
俺は意味が分からずうつむいていた。
「こういうことだよ」
ッ!!
瞬間、周りが真っ暗な闇に包まれた。
目の前にはおばあさんしか見えない。
そのおばあさんはなにかボソボソつぶやいて手のひらから緑色の炎を出しこっちへ投げつけてきた。
特に速いということではないが突然過ぎて回避出来ずに当たってしまった。そのまま俺の記憶は闇へと沈んだ。
「…さん!」
「………」
「…いさん!」
「………」
「兄さん!!」
「りあ?」
俺は目覚めた。
目の前には天井と茶色い地毛のショートボブが似合っていておっとりとした目をした少女が心配そうにしていた。
「どうしたの?フラフラ家に入ってきてはぶっ倒れて!」
俺はそんなことをしていたのか?記憶はないがそうだったらしい。
「梨彩、もう大丈夫だ。迷惑かけて悪かった。」
「あーよかった!兄さんに何かあったらどうしようかと思ったよ!そーいえば兄さんカラコン始めたんだね。」
あやかはそう言って部屋から出ていった。
…………ん? カラコンって何のことだ?そう思った俺は洗面所へ向かった。
へ?なに?この目?その目はドス黒い赤色をしていた。
俺は唖然となりポッカリと口を開けた。
ッ!!
なんだこの口?!
口を開けて早速見つけたものは…………鋭く尖ったキバだ。
赤い目に尖ったキバ。最初に頭に浮かんだのは
「吸血鬼……」
俺はまた倒れた。
そしてさっきのようにまた妹の梨彩にと同じやりとりをした。
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