十二星騎士とアルテミス学園

ノベルバユーザー246054

入学式

 「撃て!!」
戦場には銃声や魔法攻撃が響き渡る。
その中には微かに人の悲鳴が聞こえる。
俺らのような魔導師は空を飛んで戦っている。
「ゼルフレイナイツ!上空から爆撃されている。退避しろ!」
上を見ると大量の爆弾があった。

次見えた風景は、爆撃ではなく屋根だった。それに気づいた俺はため息をつきながら、
「なんだよ、夢かよ。嫌なこと思い出しちまったな。」
俺は独り言を吐きながら学園に行く準備を始めた。新品のワイシャツなためか、少しボタンが固かった。そして俺は腰に剣をさして、朝から少し疲れながら学園に向かった。

学園は海の上にありモノレールでしか行けない。モノレールに乗ると俺と同じ制服を着た人が多くいた。入学式とあってか緊張している人は多いらしい。
駅に着くと一斉に降りるためとてもなく狭い。

駅から学園へ移動し俺らは体育館に連れられた。
席は大半が座られており、5分ぐらい探してやっと見つけられた。
そこには金髪の外国人の綺麗な人が座っていた。そのせいか、周りには男が多かったが横の席は一つずつ空いていた。座る度胸はないらしい。正直目立つのはやなんだけどもう始まるからしかたないか。
「隣座ってもいいか?」
話しかけると俺の方に目線が集中していた。そこの中でも彼女の目は一番鋭かった。
「別に私に許可を取る必要はないでしょ。後、狭いんだから腰から剣を取ったら。」

「あぁ。そうだな、悪かったな。」
腰から剣を取って座った。
周りからは、あいつ勇者かよ、って言う雰囲気で俺を見ている。
そんなことを考えていると入学式が始まった。


「それではアルテミス学園の理事長から話。」
その後理事長らしい人が歩いて来たが、見た目は明らかに小学生ぐらいだ。
「皆さん。おそらく私が理事長に見えないと思った方もいると思いますが、私が正真正銘(しょうしんしょうめい)の理事長です。」
どうやらもう思われるのは慣れっこらしいな。
俺がそう思っていると、
「私からこれからのことを話そうと思います。アルテミス学園では新入生、五人組でパーティを創り、バトルロイヤルをやって頂きます。もしここで平均以上のパーティには、即学園から出て行ってもらいます」
体育館にはふざけんなよ!とかと言う声が響いているがそれを気にせず、理事長は
「細かい事はあなた方の担任より説明があります。」
その一言を言った後入学式は終わった。



コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品