妹との日常。

あいす/Aisu

118話 結構際どいイチャイチャ回 中編





……あれから俺はご飯を作り終わって、桜と一緒に食べている…のだが、桜がやけに甘えてくる。 
具体的には『お兄ちゃんが食べさせて』とか『抱きしめて』とか…一体ご飯を作っている間に何があったんだろうか?

「お兄ちゃんー!食べさせてよー!」

…なんかそれだけ聞くと俺がご飯をあげていないみたいじゃないか…いやー日本語って難しい…

「断る」

「なんで」

「なんでって…あれだ、あれ」

「わからないよ?」

そう、あれである。恥ずかしいというか、なんか怖いというか…

「もう…」

「……ったぁ!分かったから…」

「ほんと!?」

「そうだよ…」

とはいったものの…どうすればいいんだ?

「じゃあ口移しでお願いしまーす!」

「無理!」

「えぇ!?」

えぇ!?て…いいと思ってたんですかね……

「いいからしてよー!」

「断る。無理だ」 

「……ヘタレ」

「!?」

ヘタレ!?そんなこと言われたらやるしかねぇ… 

「わかったわ!やったるでぇ!!!」

「流石お兄ちゃん」

めっちゃ悪意あるけどな!その言葉!
俺はもうご飯をスプーンですくっている。
……そういや勢いで『やったるでぇ!!!』なんか言ったけどすげぇ恥ずかしくね?

「早くして?」

「…待って無理」

「ヘタレ」

「無理」

本当に恥ずかしいんだよこれ!誰も見てないとはいえ…なぁ。

「早く!待ちきれない」

「わかったよ…」

俺は感情を捨てることにした。
特に恥ずかしいという感情を。
そしてすくったご飯を口に放り込み、飲み込みたい欲を抑えて桜に近づく。
桜も待ってましたと言わんばかりに近づいてくる。
恥ずかし…くない…わけないだろ!感情を捨てても意味ないじゃねぇか!?
そんなことを考えていると桜が急に近づいてきて…




はい。というわけで終わった…んだけど桜がなんか反省しているらしい。
何があったんですかね…

「えっと…なんかごめん」

「うんさっきからもう5回以上言ってますよそれ」

まあちゃんと口移ししてやったんだけど意外と生々しかった…
桜はちゃんと全部食べましたとさ。
だけど俺は死にたくなった。うん。死んでくる。




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