妹との日常。

あいす/Aisu

86話 番外編…? 江青&愛梨 Part4





「お待たせ〜」

愛梨がすっげぇデカいパフェを持って帰ってきた。

「…凄いな」

「ん〜…美味しそう」

パフェなんてほとんど食べたことない(というか食べたいと思ったことがない)俺には美味しそうには見えないが…

「おっと…もう少し待ってて〜」

そう言って小走りで戻っていく愛梨。一体なんなんだろうか?

暫くして戻ってきた愛梨。右手には湯気の出ているコップを持っている。

「はいどーぞ!」

コップを俺の前に置く愛梨。コーヒーだ。

「ん?」

「飲んでいいよ〜」

「なんでだ?」

「まぁ…付き合わせてるしね」

おかしいぞ…?あの愛梨がそんなことをするわけが無い…

「……」

「今何か考えてたよね? 私の悪口とか」

「いえいえめっそうもございません…」

なんでこんなに勘が鋭いの?エスパーなのか!?エスパーだな!?

「じゃあどうしたの? あ…もしかして猫舌?」

実際俺は猫舌だ。熱いものはダメだが冷たいのならばかなり耐えられる…なんの自慢なんだろうか?

「YES」

「おーう…私が冷ましてあげようか?」

「……断る」

一瞬揺らいでしまったのは何故だろうか?

「あああ〜! 美味し〜!」

!? もう半分以上パフェが減っているのだが!? 恐るべしじぇーけー…

「…早」

「え? 普通だよ〜?」

早食いは太rおっとなんでもない。
そんなことを考えているうちにみるみる減っていくパフェ。
どんだけ甘いものに飢えてるんだよ…
そして俺はコーヒーを飲む…

「あっつ!」

「もう湯気出てないよ? さすがに猫舌すぎでしょ…」

「いやいや出てるから! ばっちし出てるから!」

しっかりと白い湯気が出ている気がするのだが…?愛梨には見えないらしい。
まぁ…別にいいか…そう言ってコーヒーをすする…

「あっちぃ!」

「うん学習しよ?」




「あ〜…災難にあった」

「あれはキミの注意不足です」

うぐっ…正論だ…
あれから愛梨と少し喋り、コーヒーを飲み終えた後店を出てまたしてもブラブラとする…
奢らされると思っていたがそんなことは無かった。

「美味しかったな〜…」

思い出しているようだ…コーヒー甘くて少し苦戦したことを思い出した。やはり俺には甘いものは合わないのだろう…

「あ〜…行きたいとこあるけどいい?」

「え? あったなら先言えよ…」

「ごめんにゃ〜?」

そう言って猫のポーズをする愛梨。

「……はぁ」

「なんの溜息!?」




そして色々なお店に行った。色々買わされたが…なぁ…なんだかこの笑顔でどうでも良くなる。俺の財布はもうすっからかんだが…

「あぁ〜。もうこんな時間か〜」

スマホを見ながらそう愛梨が呟いた。もう太陽が沈みかけている夕方。
そろそろ帰んないとな…

「…もう一つだけ行きたい場所があるけどいいよね!」

「…最後な」

「はーい!」

そう言って歩き出す…ベンチに座って休憩した時間は1分にも満たなかったがまぁいいか…



「ここは?」

「ふふふ…ここはね───」















うどん





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