俺のスキルは最強だけど!武器化スキルが中でもチートすぎてかっこよすぎる件

卵の黄身

圭人 二章69話

「圭人…?」

良が不思議そうに圭人の方を見て、急に攻撃された事に戸惑っている様子だった。

「気を付けろ、今のあいつは敵だ…あの攻撃、殺す気で撃っている」

「言われなくてもわかってるよ…。ハスターとは何か違うやばい感じが肌身に伝わってくる」

良とナキタが戦闘態勢に入る。

「やっぱり、さっきの外したのは痛かったな。まあいい、闇魔法[ダークネス][圧縮]付与[加速]」

圭人が合成魔法を作っている。
本来の合成魔法は高度な物が多いため圭人の実力が生半可な物じゃないことがわかる。

「やばい、ナキタ!俺は魔法をとめに行く、ナキタは援護を頼む」

「おーけ」

良が足を踏み込み縮地を使い圭人に近く…が

「なっ」

良が圭人の魔法をとめに行く…が、圭人から5メートル離れた場所に見えない壁があるのか、そこから先は通れなかった。

「少し時間のかかる魔法を放つんだ、発動してる時の対策をしないのは愚かな行為だ」

良が立ち尽くしているとナキタが魔法を放つ。

「[火力弾]」

ナキタが見えない壁に銃を放つが効く様子は全くなく壁に当たった瞬間、吸い込まれるかのようにナキタの放った弾丸は消えていった。

「魔法も効かない…か。しかもただ消えただけじゃなくて…まるで吸い込まれたかのように消えていったな」

良とナキタが対象を考えているうちに圭人は合成魔法を完成させていた。

「合成魔法[闇の結晶砲ダーククリスタル]」

圭人の周りから小さな闇の球体が出現しナキタの弾丸とほぼ同じ速さで良とナキタを襲う。

「やばい[龍加速][短縮地]」

良が小刻みに弾を避ける、一方ナキタはスティを使い一発一発同等の力の魔法を作り、ギリギリ魔法を相殺させ耐えていた。

「へぇ、これを避けるんだ。なら、旧支配魔法[禁呪の縛り]」

良とナキタが赤黒い鎖で縛られる。良が鎖を破壊しようと試みるが全く効いている様子がない。

「解除魔法[天使の契り]」

良が魔法を解くと真っ先にナキタの所へ向かい同じ魔法を使う。

「よし、魔法が解けたな」

魔法が解けると鎖は光になり消えていった。
良が天使の契りを使っていると圭人が驚く。

「人間が、天使の契りを支えるだと?これは早急に報告しなければ」

圭人が逃げようとするが、そこを良が止める。

「聞きたいことは山ほどあるんだ。逃すかよ[捕縛]」

圭人を良が止めようとするが、効いている様子はない。そうこうしていると圭人が帰還石を取り出す。

「させるか[高速弾スピードバレット]」

ナキタが圭人の手を狙い魔石を落とす。

「クソっ、やるしかないようだな」

さっきまで黒だった圭人の目が赤に変化し、それと同時に周りの空気が一変した。

「戦闘態勢[暗黒の槍弓]」

そう言うと吸い込まれそうな闇の槍弓が作り出され良の方角に放たれる。

「やばい…![短縮地]」

良が魔法を使う余裕がなかったのか、短縮地と同時に勇器を手の部分を円盤に変えギリギリの所で槍弓の位置をずらし、攻撃を交わした。

「(良に余裕がない…これはやばいな)」

ナキタと良が焦り出す。

「(良、落ち着いてください。焦り出すと[攻撃][回避][魔法]全ての行動に支障をきたします)」

ライトがいつもとは違ったアドバイスをする。

「(了解)冷静に行かなきゃな」

良とナキタがお互いに少し距離を取り戦闘態勢に入った。


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