漂流先の魔法世界で生き残りサバイバル!
開会式は波乱の始まり!
魔法大会当日、学園長の挨拶で事件が起こった。
「突然じゃが、今回の魔法大会ではトーナメント方式からバトルロイヤル方式に変更することにした。急な決定じゃが、ご了承を」
俺は呆然としていた。
というか、周りも驚いてか声の一つも出ない。
「な、なぁこれってどうよ? 俺たち的はチャンスなのかな?」
そんな静寂の中、一人近くのリッシュが小さな声で俺とフローラに尋ねる。
「どうでしょうか、私たちはこの大会に出たこともないのでわかりませんが」
「フローラの言う通り、俺は完全に知らない世界だ。これがどう転ぶかわからないけど、周りの驚いた顔を見ると……」
話しながら周りを見渡すと、どうやら同じようにチーム同士で会議が始まっているようだ。
「理解いただけて感謝する。それでは数分後、ワシの魔法でバトルフィールドを用意するから集まってほしい」
バトルフィールドを用意?
それってどんな魔法なんだろう。
「なぁリッシュ、フィールドの用意って?」
「たぶん空間魔法を使ったやつだろう。相当難易度が高いから、俺も話にしか聞いたことないし、実際に見たことはないが」
難しい顔になるリッシュ。
すると話を聞いていたフローラが顔を近づけてきて。
「大樹さん、私たちのお部屋って外から見るよりも広いですよね? これも空間魔法を活用しているんです。私は前に授業で習いましたが、大樹さんはその時中等部でしたからね」
そう話すと、ジーッとリッシュの顔を見るフローラ。
「あ、ああそん時俺寝てたわ……ゴメンなさい!」
なるほど、同じ授業を受けていたはずのリッシュに対して思うことあったのか。
「いいですけど、気をつけてくださいね。それでですね、この空間魔法には強い魔力が必要なんです。お部屋の場合は、この島の魔力を使っているようなんですが、どうやら学園長さんは自分の力で出現させるようです」
おいおい、それって相当すごいことじゃないのか!?
考えてみれば、これだけ魔法が使える人が多い中、学園長なんて立場の人間が魔力の弱い人間なわけないのか。
「まぁ、島を支えるレベルの魔法を流石に使えるわけじゃないだろう。って事は、そこまで大きなフィールドじゃないって事さ」
リッシュは開き直ったのか、急に明るく話す。
意外と鋭いところをついてるし。
「そうですね。もしそうなれば一気に試合が終わるかもしれません。立ち回り次第では、私たちにもチャンスが……」
フローラはそこまで話すと、俺たちが黙っていることに気がつく。
「えっと、あの、何かありましたか?」
不安そうなフローラに。
「え!? いやいや、何でもないですよ。すごく真剣だったんで聞いてただけで」
リッシュは慌てて返す。
それを聞いたフローラは、俺の方を不思議そうに見てくる。
これは俺も何か言わないといけないか。
「そうそう、俺もリッシュと似たような感じだ。それに、少し驚いて」
「驚いたって、どうしてですか?」
「う〜んと、この大会にすごい真剣に勝とうとしてるんだなって。普段静かな感じだからギャップが」
俺の言葉に、隣でリッシュが小さく何度も頷いている。
するとフローラは少し恥ずかしそうに顔を手で隠しながら。
「そ、そんな感じになってましたか? もしかしたら楽しみなのかもしれません」
「楽しみって?」
「だって、この三人で何かするのは楽しいですから。それに、参加するからには頑張りたいんです」
フローラは意外と一途と言うか、素直な子なのかもしれない。
こんなこと言われたら、不安とか自信ないとか言ってられないなぁ。
ふと隣を見ると、リッシュも同じ考えになったのか目つきが少し変わった。
「そっか、じゃあこの三人でやれるところまで!」
俺の呼びかけに、二人は大きな声で応えてくれた。
「そろそろ時間じゃ、こちらへ集まってもらうぞ〜」
学園長の声だ。
いよいよ、魔法大会のスタート!
「突然じゃが、今回の魔法大会ではトーナメント方式からバトルロイヤル方式に変更することにした。急な決定じゃが、ご了承を」
俺は呆然としていた。
というか、周りも驚いてか声の一つも出ない。
「な、なぁこれってどうよ? 俺たち的はチャンスなのかな?」
そんな静寂の中、一人近くのリッシュが小さな声で俺とフローラに尋ねる。
「どうでしょうか、私たちはこの大会に出たこともないのでわかりませんが」
「フローラの言う通り、俺は完全に知らない世界だ。これがどう転ぶかわからないけど、周りの驚いた顔を見ると……」
話しながら周りを見渡すと、どうやら同じようにチーム同士で会議が始まっているようだ。
「理解いただけて感謝する。それでは数分後、ワシの魔法でバトルフィールドを用意するから集まってほしい」
バトルフィールドを用意?
それってどんな魔法なんだろう。
「なぁリッシュ、フィールドの用意って?」
「たぶん空間魔法を使ったやつだろう。相当難易度が高いから、俺も話にしか聞いたことないし、実際に見たことはないが」
難しい顔になるリッシュ。
すると話を聞いていたフローラが顔を近づけてきて。
「大樹さん、私たちのお部屋って外から見るよりも広いですよね? これも空間魔法を活用しているんです。私は前に授業で習いましたが、大樹さんはその時中等部でしたからね」
そう話すと、ジーッとリッシュの顔を見るフローラ。
「あ、ああそん時俺寝てたわ……ゴメンなさい!」
なるほど、同じ授業を受けていたはずのリッシュに対して思うことあったのか。
「いいですけど、気をつけてくださいね。それでですね、この空間魔法には強い魔力が必要なんです。お部屋の場合は、この島の魔力を使っているようなんですが、どうやら学園長さんは自分の力で出現させるようです」
おいおい、それって相当すごいことじゃないのか!?
考えてみれば、これだけ魔法が使える人が多い中、学園長なんて立場の人間が魔力の弱い人間なわけないのか。
「まぁ、島を支えるレベルの魔法を流石に使えるわけじゃないだろう。って事は、そこまで大きなフィールドじゃないって事さ」
リッシュは開き直ったのか、急に明るく話す。
意外と鋭いところをついてるし。
「そうですね。もしそうなれば一気に試合が終わるかもしれません。立ち回り次第では、私たちにもチャンスが……」
フローラはそこまで話すと、俺たちが黙っていることに気がつく。
「えっと、あの、何かありましたか?」
不安そうなフローラに。
「え!? いやいや、何でもないですよ。すごく真剣だったんで聞いてただけで」
リッシュは慌てて返す。
それを聞いたフローラは、俺の方を不思議そうに見てくる。
これは俺も何か言わないといけないか。
「そうそう、俺もリッシュと似たような感じだ。それに、少し驚いて」
「驚いたって、どうしてですか?」
「う〜んと、この大会にすごい真剣に勝とうとしてるんだなって。普段静かな感じだからギャップが」
俺の言葉に、隣でリッシュが小さく何度も頷いている。
するとフローラは少し恥ずかしそうに顔を手で隠しながら。
「そ、そんな感じになってましたか? もしかしたら楽しみなのかもしれません」
「楽しみって?」
「だって、この三人で何かするのは楽しいですから。それに、参加するからには頑張りたいんです」
フローラは意外と一途と言うか、素直な子なのかもしれない。
こんなこと言われたら、不安とか自信ないとか言ってられないなぁ。
ふと隣を見ると、リッシュも同じ考えになったのか目つきが少し変わった。
「そっか、じゃあこの三人でやれるところまで!」
俺の呼びかけに、二人は大きな声で応えてくれた。
「そろそろ時間じゃ、こちらへ集まってもらうぞ〜」
学園長の声だ。
いよいよ、魔法大会のスタート!
「ファンタジー」の人気作品
-
-
3万
-
4.9万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
1万
-
2.3万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
9,545
-
1.1万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
9,173
-
2.3万
コメント