漂流先の魔法世界で生き残りサバイバル!
日常に嵐が!
中等部での生活から数ヶ月が経ち、魔法の世界にも違和感がすっかりなくなってきた。
むしろ、初めての体験にワクワクすることの方が多いし、自分でも面白くなるほどこの生活に慣れてきた。
すっかり馴染んできたなぁ。
「おい大樹! さっきからボーッとしているが考え事か?」
空いた時間を利用しては、放課後に俺の魔法の特訓をしてくれるクリムが少し心配そうな顔で見てくる。
「心配してくれてる?」
「そ、そんなわけではない。戦闘中にそんな事では、大きな怪我はおろか、命まで取られると思ってだな」
さすが優等生、常に実践を意識しているというわけか。
「それよりも大樹、最近は以前と比べると魔力を強く感じるぞ。なにか実感できることはないか?」
「ん? 俺の魔力って強くなってるのか?」
「そのはずだ。とはいえ、他と比べれば小さなものだが」
まぁこれだけ訓練をつけさせてくれてるわけで、成長なしでは辛い。
とは言え、自分ではその実感もあまりないが……。
「あっ、そう言えば最近魔法で火が安定して使えるようになったかも。弱いけどね」
俺がそう言うと、クリムが優しく微笑み。
「しっかり成長できているなら良かった。これだけ訓練して成果なしなら、私にも思うことがあるからな」
「そうだな、これだけの優等生から直接教えてもらえるなんて、正直かなり貴重だと思ってるよ」
「そうかそうか。ならば今後も更に厳しくしてやろう」
喜んでいるのか、照れているのか。
ハッキリとはわからないが、テンションがいつもより高く見えた。
……つ、疲れたぁ。
張り切ったクリムはこれまで以上の特訓を考えていたようだ。
時間もいつもより長く、気がつけばすっかり辺りは暗くなっていた。
今までも大変だったのに、正直倍は疲れたな。
いつもなら晩御飯を食べる時間ではあるが、疲れのせいか食べられる気がしないし、用意も厳しい。
「仕方ない、マスターに世話になろうかな……」
重い腰をあげ、一人マスターの元へ向かうことにした。
「こんばんはマスター」
「ん? いらっしゃい大樹君。こんな時間に珍しいね」
「実は特訓が長くなっちゃって。体もだるいし、折角だから何か食べさせてもらおうと」
相変わらずの渋い声のマスターに用件を伝えると、マスターは静かに頷き。
「簡単なものでいいなら余っているもので作るよ」
「非常に助かります!」
俺がそう返すと同時に、どこから用意したのかすごい早さで調理が行われていく。
この寮のマスター、本当能力高すぎだわ。
「おっと、そう言えば大樹君。君宛に手紙が届いていたのを言い忘れていた。そこの引き出しに入っているから確かめておくといい」
テキパキと調理を続けながら空いている手の指で引き出しを指す。
確認してみると、差出人の名前はない。
「マスター、この手紙で合ってますか?」
「うーん? ああそれだよ。渡しておくように頼まれてね」
こういう差出人不明な手紙は出来れば見たくないが、マスターがオッケーを出しているし。
仕方なしに開くと、そこにはバトルの申し出が書かれていた。
むしろ、初めての体験にワクワクすることの方が多いし、自分でも面白くなるほどこの生活に慣れてきた。
すっかり馴染んできたなぁ。
「おい大樹! さっきからボーッとしているが考え事か?」
空いた時間を利用しては、放課後に俺の魔法の特訓をしてくれるクリムが少し心配そうな顔で見てくる。
「心配してくれてる?」
「そ、そんなわけではない。戦闘中にそんな事では、大きな怪我はおろか、命まで取られると思ってだな」
さすが優等生、常に実践を意識しているというわけか。
「それよりも大樹、最近は以前と比べると魔力を強く感じるぞ。なにか実感できることはないか?」
「ん? 俺の魔力って強くなってるのか?」
「そのはずだ。とはいえ、他と比べれば小さなものだが」
まぁこれだけ訓練をつけさせてくれてるわけで、成長なしでは辛い。
とは言え、自分ではその実感もあまりないが……。
「あっ、そう言えば最近魔法で火が安定して使えるようになったかも。弱いけどね」
俺がそう言うと、クリムが優しく微笑み。
「しっかり成長できているなら良かった。これだけ訓練して成果なしなら、私にも思うことがあるからな」
「そうだな、これだけの優等生から直接教えてもらえるなんて、正直かなり貴重だと思ってるよ」
「そうかそうか。ならば今後も更に厳しくしてやろう」
喜んでいるのか、照れているのか。
ハッキリとはわからないが、テンションがいつもより高く見えた。
……つ、疲れたぁ。
張り切ったクリムはこれまで以上の特訓を考えていたようだ。
時間もいつもより長く、気がつけばすっかり辺りは暗くなっていた。
今までも大変だったのに、正直倍は疲れたな。
いつもなら晩御飯を食べる時間ではあるが、疲れのせいか食べられる気がしないし、用意も厳しい。
「仕方ない、マスターに世話になろうかな……」
重い腰をあげ、一人マスターの元へ向かうことにした。
「こんばんはマスター」
「ん? いらっしゃい大樹君。こんな時間に珍しいね」
「実は特訓が長くなっちゃって。体もだるいし、折角だから何か食べさせてもらおうと」
相変わらずの渋い声のマスターに用件を伝えると、マスターは静かに頷き。
「簡単なものでいいなら余っているもので作るよ」
「非常に助かります!」
俺がそう返すと同時に、どこから用意したのかすごい早さで調理が行われていく。
この寮のマスター、本当能力高すぎだわ。
「おっと、そう言えば大樹君。君宛に手紙が届いていたのを言い忘れていた。そこの引き出しに入っているから確かめておくといい」
テキパキと調理を続けながら空いている手の指で引き出しを指す。
確認してみると、差出人の名前はない。
「マスター、この手紙で合ってますか?」
「うーん? ああそれだよ。渡しておくように頼まれてね」
こういう差出人不明な手紙は出来れば見たくないが、マスターがオッケーを出しているし。
仕方なしに開くと、そこにはバトルの申し出が書かれていた。
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