漂流先の魔法世界で生き残りサバイバル!

大吉祭り

番外編〜彼のいない学園で3!

 「それはいい案だ! 俺も協力しまっせ」


 フローラとクリムから、大樹の慰安話を聞いたリッシュは嬉しそうに返した。
 新しくできた友人として、しばらくいなかったことは彼としても寂しかったよう。


 「それで、大樹はもう今日が最後なんだろ? 会はこの後やるのか?」

 「うむ、その事だが大樹の寮で行おうと思うのだが」


 クリムのその提案に、同じ寮に住むフローラは驚いた顔をして。


 「あ、あの。クリムさん、それはもう許可を?」

 「ふふん、その通りだ! 昨日の時点で既に、マスターには了解を得ている」


 ドヤ顔を見せるクリム。
 そんな彼女にリッシュは一言。


 「誰が一番楽しみにしてたんだか」



 それからしばらく、会についての打ち合わせが淡々と行われ。


 「とりあえず、私たち3人とマスターで行うことにしよう。人を増やすと大変だしな。リファ先輩は、どうやら用事で来れないらしい」

 「おっし、それでクリム。俺たちは何かプレゼントでも用意するのか?」


 リッシュの問いに、クリムは少し考えて。


 「そうだな、私たちで何か一つお疲れ様の意味でも込めた品を贈ろう。中身は……フローラ、決めるの任せてもいいだろうか」


 突然の指名にフローラは驚く。


 「フローラは大樹と一緒の時間が長いからな。プレゼント選びには最適な人選だろう?」

 「そう言われると……そうですね。わかりました、私が選ばさせていただきます」

 「よしっ、フローラさん頼んだよ」


 こうして、大樹の慰安会は決定した。
 ……ただし問題が一つだけ。




 「プレゼントどうしましょう」


 一人呟くフローラ。
 任されたものの、何を贈ればいいのか決められないでいた。


 「大樹さんが喜びそうなものって一体」


 考えるフローラに、ある一つの解決法が思い浮かぶ。


 「そうだ、あの人に相談すれば!」


 するとフローラは自分でも驚くほどの速さで移動を開始する。
 一体フローラは何を選ぶのか、次のお話でわかります(笑)

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