漂流先の魔法世界で生き残りサバイバル!
新たな住処!
「ここが学園の寮だ。二人にもここで住んでもらう。・・・しかし学園の生徒になるとは」
それはこっちのセリフだろう。
あの学園長が言ったまさかの指示。
それこそが、この学園に通うこと。
「クリムは聞いてなかったのか?学園では結構重役なんだよね?」
「ああ、そうだな。今回の件に関して、私は一切知らされていない。警備のため巡回していたところ、お前たち二人を見つけたのだ。それを学園長に知らせたに過ぎない」
そうなると、俺たちはクリムに結構前から発見されてたんだな。
学園のルール上、生徒は許可がなければ敷地から出られないらしい。
林の中で、連絡のない制服を着た女子がいれば、連絡されるのも納得だ。
「そう言えば、クリムは同い年なんだよね?学園でも同じクラスらしいし」
「そうなるな。フローラの着ている制服は、緑色のリボンがついている。制服とリボンから、この学園の高等科1年であると判断されたのだ」
「しかし大丈夫なのか?記憶のないフローラに、魔法の使えない俺がいきなり高等科で」
「大きな問題はないだろう。魔法学園では、基本中の基本さえできれば高等科には行けるのだ。必死に頑張れば何とかなるのではないか?」
本当か?
今日まで魔法なんてゲームとかの話だと思ってたんだぞ。
ビビる俺に、クリムは寮の扉を開けながら。
「それでは寮を案内する。生活拠点だからしっかり覚えるように」
案内され中に入ると、左右に階段が見える。
「右が女子寮、左が男子寮になる。階段の先には転送魔法の仕掛けがあるから、今から渡すマジックキーを手に持つといい」
そう言ってクリムは、マジックキーという薄い木の板のようなものを渡してくる。
「これにはそれぞれの部屋へ通じるよう、複雑な魔法がかけられている。これが無ければ、部屋へは行けないぞ」
「わかったよ、大事にする」
「うむ。それではそれぞれ、試しに自室に行ってみるといい。必要最低限のものは用意されているという話だ」
「それは助かるね」
フローラにはクリムがついていくようだ。
俺は一人で階段を上がっていく。
登りきると、そこにはゲームなんかに出てくるような魔法陣が。
これに乗ればいいんだよな?
魔法陣の中に入ると、渡されたマジックキーが反応したのか、魔法陣も光りだす。
そして、光は強くなり次の瞬間先ほどとは違う場所にいた。
「部屋だな」
クリムの話だと、ここが自室ということになる。
テレビはないけど、基本的にはベッドもあるし机もあるし、椅子もある。
生活するには問題なさそうだ。
トイレもシャワー室もある。
日本の安いマンションよりもしっかりしてるな。
・・・あれ?
そう言えば、お金とかどうなんだろ。
こんな寮に入っては、多少金額かかるだろうし、学園に通うのだって。
学園長の指示だし、タダなのか?
「あ、大樹さん。お部屋どうでしたか?」
「なかなかいい感じだったよ。住みやすそうだし、安心はできた。フローラの方はどう?」
「はい、必要なものは揃えてあると聞いていたので、それらの紹介をクリムさんにしていただきました」
すると、俺たちの話を聞いていたクリムが。
「では、ここでの暮らしについて説明するぞ。基本的に、二人は監視目的で学園に来てもらう。だがその事は一部の人間にしか知らされていない。なので、できる限りバレないようにしてほしい。混乱を招く可能性があるからな」
「わかってるよ。そもそも、俺たちは監視されてるなんて言いたくないし」
「それからフローラ。君の記憶については皆に報告することにした。その方が生活しやすいだろう。分からないことがあれば、皆に聞くといい」
「ありがとうございます」
「しかし、クリムは本当にしっかりしてるな。一年にして役員やってるなんて凄いんじゃない?」
俺がそう言うと、クリムは少し恥ずかしそうに。
「す、凄くなんかないぞ?私よりも素晴らしい魔法使いはこの学園に多くいる。私は単にこういったことが好きでやっているのだ」
クリムって褒められると弱いのか。
何かあったときのために覚えておこう。
「そう言えば、大樹は日本という国から来たそうだな。言葉が通じて驚いたんじゃないのか?」
「そうだよ、そう!何でみんな日本語通じるの?」
「私は当然日本語などわからん。ただし、この島には他国から来た人用に言語に関する魔法がかけられている。なので、人によって話す言葉や文字が異なっていても通じるのだ」
すげー!
魔法っていうのは何でもありだな。
英語とか勉強しなくてもいいもん。
「いやー、教えてくれてありがとう。ずっと気になってたんだ」
「うむ、学園長に教えておけと言われたのでな。スッキリしたのなら良かった」
クリムが優しく笑う。
本当に同い年なのかと、今だに思うな。
「では今日の説明はこれまで。学園には三日後から来てもらう予定だ。それまでに必要なことは説明していく」
「助かるよ」
時間はすっかり遅くなり、寮の外は真っ暗だ。
なぜか来てしまった魔法世界、俺はうまくやっていけるのだろうか。
それはこっちのセリフだろう。
あの学園長が言ったまさかの指示。
それこそが、この学園に通うこと。
「クリムは聞いてなかったのか?学園では結構重役なんだよね?」
「ああ、そうだな。今回の件に関して、私は一切知らされていない。警備のため巡回していたところ、お前たち二人を見つけたのだ。それを学園長に知らせたに過ぎない」
そうなると、俺たちはクリムに結構前から発見されてたんだな。
学園のルール上、生徒は許可がなければ敷地から出られないらしい。
林の中で、連絡のない制服を着た女子がいれば、連絡されるのも納得だ。
「そう言えば、クリムは同い年なんだよね?学園でも同じクラスらしいし」
「そうなるな。フローラの着ている制服は、緑色のリボンがついている。制服とリボンから、この学園の高等科1年であると判断されたのだ」
「しかし大丈夫なのか?記憶のないフローラに、魔法の使えない俺がいきなり高等科で」
「大きな問題はないだろう。魔法学園では、基本中の基本さえできれば高等科には行けるのだ。必死に頑張れば何とかなるのではないか?」
本当か?
今日まで魔法なんてゲームとかの話だと思ってたんだぞ。
ビビる俺に、クリムは寮の扉を開けながら。
「それでは寮を案内する。生活拠点だからしっかり覚えるように」
案内され中に入ると、左右に階段が見える。
「右が女子寮、左が男子寮になる。階段の先には転送魔法の仕掛けがあるから、今から渡すマジックキーを手に持つといい」
そう言ってクリムは、マジックキーという薄い木の板のようなものを渡してくる。
「これにはそれぞれの部屋へ通じるよう、複雑な魔法がかけられている。これが無ければ、部屋へは行けないぞ」
「わかったよ、大事にする」
「うむ。それではそれぞれ、試しに自室に行ってみるといい。必要最低限のものは用意されているという話だ」
「それは助かるね」
フローラにはクリムがついていくようだ。
俺は一人で階段を上がっていく。
登りきると、そこにはゲームなんかに出てくるような魔法陣が。
これに乗ればいいんだよな?
魔法陣の中に入ると、渡されたマジックキーが反応したのか、魔法陣も光りだす。
そして、光は強くなり次の瞬間先ほどとは違う場所にいた。
「部屋だな」
クリムの話だと、ここが自室ということになる。
テレビはないけど、基本的にはベッドもあるし机もあるし、椅子もある。
生活するには問題なさそうだ。
トイレもシャワー室もある。
日本の安いマンションよりもしっかりしてるな。
・・・あれ?
そう言えば、お金とかどうなんだろ。
こんな寮に入っては、多少金額かかるだろうし、学園に通うのだって。
学園長の指示だし、タダなのか?
「あ、大樹さん。お部屋どうでしたか?」
「なかなかいい感じだったよ。住みやすそうだし、安心はできた。フローラの方はどう?」
「はい、必要なものは揃えてあると聞いていたので、それらの紹介をクリムさんにしていただきました」
すると、俺たちの話を聞いていたクリムが。
「では、ここでの暮らしについて説明するぞ。基本的に、二人は監視目的で学園に来てもらう。だがその事は一部の人間にしか知らされていない。なので、できる限りバレないようにしてほしい。混乱を招く可能性があるからな」
「わかってるよ。そもそも、俺たちは監視されてるなんて言いたくないし」
「それからフローラ。君の記憶については皆に報告することにした。その方が生活しやすいだろう。分からないことがあれば、皆に聞くといい」
「ありがとうございます」
「しかし、クリムは本当にしっかりしてるな。一年にして役員やってるなんて凄いんじゃない?」
俺がそう言うと、クリムは少し恥ずかしそうに。
「す、凄くなんかないぞ?私よりも素晴らしい魔法使いはこの学園に多くいる。私は単にこういったことが好きでやっているのだ」
クリムって褒められると弱いのか。
何かあったときのために覚えておこう。
「そう言えば、大樹は日本という国から来たそうだな。言葉が通じて驚いたんじゃないのか?」
「そうだよ、そう!何でみんな日本語通じるの?」
「私は当然日本語などわからん。ただし、この島には他国から来た人用に言語に関する魔法がかけられている。なので、人によって話す言葉や文字が異なっていても通じるのだ」
すげー!
魔法っていうのは何でもありだな。
英語とか勉強しなくてもいいもん。
「いやー、教えてくれてありがとう。ずっと気になってたんだ」
「うむ、学園長に教えておけと言われたのでな。スッキリしたのなら良かった」
クリムが優しく笑う。
本当に同い年なのかと、今だに思うな。
「では今日の説明はこれまで。学園には三日後から来てもらう予定だ。それまでに必要なことは説明していく」
「助かるよ」
時間はすっかり遅くなり、寮の外は真っ暗だ。
なぜか来てしまった魔法世界、俺はうまくやっていけるのだろうか。
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