私の家族たち

司波結華

川村家の人々①

川村家には様々な決まり事がある。

一つ、朝食は6時。全員揃って、食べる事。
二つ、社会人の人間は家に最低でも、10万は家にお金を入れる事。
三つ、門限は最低でも20時30分。18時厳守(千咲限定)
四つ、年に1回は健康診断を受ける事。
五つ、どこで何をしているか報告のLINEをする事(千咲限定)
六つ、むやみに女を連れ込まない(俊介限定)
七つ、食料の買い出しは当番の人間が行く事。(仕事の関係で行かれない場合は、相談の上、変更可)
以上を守るように。by川村俊彦。

と、書かれた額縁を恨めしそうに見つめる千咲。

「納得いかないみたいだな、千咲」
千咲の顔を見ながら、納豆を混ぜる俊彦。
「べ、別に」
口の中に卵焼きを頬張る千咲。

川村俊彦40歳。職業、大学准教授。
川村家の長男。
最近、助教授から准教授になったばかりの独身だ。女子生徒ならびに、女性からすごくモテるのだが、本人は全く興味がない。
なので、ホモ説が浮上している。
無自覚の本人だが、シスコンだと下の弟たちは思っている。千咲とは、23歳年が離れている。
朝は納豆と果肉入りみかんゼリー派。

「ホント、兄貴は変わってんな。毎日、飽きない?」
「お前には言われたくない」
頭に眼鏡を置き、カツカレーを頬張っている。
「ご飯に味噌汁って、嫌なんだよね」
「いい年して、偏食かよ」

川村春希37歳。職業、検事。
川村家次男。独身。
女性にモテすぎる彼には、とんでもエピソードがある。
担当した被告から、一目惚れされるは勿論のことながら…
「出所したら、結婚して」
「出来るだけ、裁判は長めにして」
「起訴しないで」
などの事例により、男性の被告を担当している。
視力はすごく良いのだが、度あり眼鏡を出勤退勤時に身につけている。
女性の目を見ると、じんましんが出てしまう体質。

「トシにぃと春にぃは、何でそのルックスを活かさないかな〜」
「お前は何でいつもそうなんだよ」
2人は同時に呆れた。
健康的朝食を頬張る男は…

川村俊介33歳。職業、ホスト。
川村家三男。
独身だが、彼女は複数あり。
只今、五年連続ナンバーワンになっている。浪費癖があり、五男の大輔にお金を管理されている。
つまり、お小遣い制だ。
なので、自分がいくら稼いでるのかを知らない。

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