腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜

けん玉マスター

75話 平和な平和な冬休み 〜ゲレンデマジック〜

お久しぶりです…。
特別編の方は本編が完結するまで休載する予定でしたがここに来て本編が少し息詰まって来たので息抜きに特別編描きます。




「…なあ、本当に俺たちも来てよかったのか?」
「なんか邪魔するみたいで申し訳ないんだが…」
「何言ってるの?」
高木と中町の言葉にミーシェが反論する。
「2人はもう私達のグループに入ったんだからっ!遠慮なくみんなで遊ぼーよ!」
「ミーシェさん…」
「えへへ…私のことはミーシェでいいよ!…ね?」
ミーシェは満面の笑みで微笑む。
「「っ…!」」
「そうだよ。スキーは大勢で楽しくやろ?」
「…うん。」
「楽しみましょう。」
「みんな…。」
「な?」
「心配ないって言ったろ?」
「ああ…よーしっ!今日から新・高木凛と愉快な仲間たちで楽しむぞ〜!」
「「「「「「「(…)いや、それは無い。」」」」」」」



冬休みが始まって一週間。
もうすぐ今年が終わろうと言う時にいつものメンバーはスキー場に来ていた。
新しくグループに加わった高木と中町を加えて。



「優…てめえ…。」
「お前…。」
高木と中町が近づいてくる。
「どうした?」
「ミーシェさん…めっちゃ可愛いじゃねえか!」
「あんな可愛い子彼女にしやがって!恨めしい!くたばれ!」
「はぁ?!」
そう言って高木と中町はスキー場のサラサラした雪を蹴りあげる。
「知るか!」



「ふふふ…楽しそうだねぇ…。」
「…賑やかになってきたわね、私たちのグループも。」
「そうだねぇ…。」
「それよりもそろそろ滑りましょうか。」
「ふっふっふ〜、ユウ、スキーウェア楽しみにしててねん。」
「あ、ああ。」
「…陸も。楽しみにしててね?」
「ああ…。」



────ゲレンデマジック。

スキーウェアを着た異性が魅力的に見えてしまう現象である。


「ど、どうかなぁ?水色にしてみたんだけど…。」
「…」
何も言わずに固まる優。
「ユウ…?」
「に、ににに…似合ってる!」
優はそのゲレンデマジックにかかっていた。
マジかよ…!
可愛い…。
可愛い…!
パシャ…。パシャリ。パシャパシャ!
「ちょ…ユウ?何枚撮るのぉ?」
「は…わ、悪い!」
「ユ、ユウ…ユウも…その…似合ってるよ。スキーウェア。」
「そうか〜?」
優は自分の体を見る。
「うん…かっこいい…!」
「そ、そうか…。」
ちなみにゲレンデマジックは女性もかかるらしい。
今のミーシェがかかっているかどうかは一目瞭然である。




「ひゃあぁぁ!!ユウ〜!助けてぇ〜!!」
「お、おい!」
ミーシェは優に向かってもうスピードで迫る。
「止めてぇ〜!」
「っ…よっと!」
優はミーシェを抱きしめ一回転。
見事スピードを流した。
「…大丈夫か?」
「こ、怖かったぁ…!」
ミーシェは優のスキーウェアに顔をうずめる。
「いきなり滑るのは危ないぞ?少し雪に慣れておかないと。」
「う、うん…。」
「いつまで抱き合ってるの?」
「「あ…。」」
江ノ島の指摘に2人は急いで離れる。
「ちっ…優の奴…!」
「相変わらず仲良いな…あの二人は…。」
高木と中町がその様子を見ながら話した。
「いやいや…あの二人も見てみろって。」
2人は反対方向に視線を移す。
「…うぅ…陸…絶対手…離さないでよ…。」
「分かってるさ。まずは雪に慣れろ。」
「…うん…。」
由希は陸の手を掴みながらプルプルと滑る。
「いいなぁ…彼女いるって。」
中町が呟く。
「俺もあれやりてえなぁ…。」
「…」
「…」
高木はチラッと中町の方を見る。
「やらねえぞ?気持ち悪い。」
「お、お前とやるなんて言ってねえだろうが!」
「お前…女にモテないからって男狙う気か?さすがに引くわ…。キモ…。」
「だからそんなこと言ってねぇぇぇぇぇぇえええええ!!」






少し少なめです。
あと最近全然出せてなくてすいませんでした。
ギリギリ間に合いませんでしたw
フォローorコメントよろしくお願いします!

「腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

  • イルネス

    なんかスキーしたくなってきた

    1
コメントを書く