腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜

けん玉マスター

35話 修学旅行3

「せ、先生…本当にここが旅館なんですか…?」
「ああ、間違ってないぞ。」
「そ、そうですか…。」
生徒達が何故こんなに困惑しているかと言うと…


「…いや、ボロくね?」
優がオブラートに包むことなく呟く。
「この学校はクラスによって旅館が違うからな。混んだけの広があれば1クラス入れる。」
「いや、だからって…。」 
「お、お化けとかでないよね…?」
「さすがにそれは大丈夫だろ。」
皆文句を言いながらも旅館に入っていった。


優の部屋のメンバーは、優、陸に加えて、お調子者の高木たかぎと冷静で寡黙な中町なかまちを含めた4人である。
「藤山、小宮、よろしくな。」
「よろしく頼む…。」
「あ、ああ。」
「よろしく。」
「それよりさ〜、実際藤山ってミーシェさんとどこまで行ったの?」
「…は?」
「いやさ、俺らの天使ミーシェたんを掻っ攫ってったわけだろ?そんぐらい教えてもらわないと割に合わねーって。」
高木は優に肩を組んでくる。
「そ、そういうもんなの…か?」
「藤山、騙されるな。」
「中町…。」
「おい中町!お前だって気になってるんだろ?!邪魔すんなよ!」
「俺はお前の邪魔がしたいんだよ。」
「酷くね?!」
「どうでもいいがそろそろ夕食の時間だぞ。」
陸が時計を見て呼びかけた。
「「「あ、はい。」」」
ちなみに室長は陸である。


「わぁ〜!バイキングみたいになってるんだねぇ〜!」
ミーシェが嬉しそうに声を上げる。
「なんでもこの旅館にいるおばちゃんが一人で全部作ったらしいぞ。」
「だ、大丈夫なのか?この旅館。」
「でも美味しそうだよ!ほわぁ〜どれにしよう…!」
「…まあ時間はあるしゆっくり選べばいいんじゃない。」
「そうだね!私お肉取ってくる!」
「あ、俺も行く。」


「お肉一杯あるよ〜。」
「こら、野菜も食べろ。」
「む〜。いいじゃーん…。」
「ダメだ。太るぞ。」
「相変わらず仲いいな。2人は。」
そこに優のルームメイトである高木と中町がやってくる。
「あ、中町くん。」
「おい?!俺は?!」
高木がズッコケる。
「ふふ…うそうそ、高木くん。」
「たく…。」
「何の用だ?」
「いや〜、俺らの見えるところでいちゃついてたから。ぶっ殺そうと思って。」
「歯、食いしばれよ?藤山。」
「は?お、おい!」
中町が優を取り押さえる。
「あ、今のうちに…」
ミーシェはお肉を山盛りに盛り、自席へと戻っていく。
「行くぞ〜?」
高木が腕をブンブン回してウォーミングアップをする。
「おい、やめろって…」
「うるさい!俺たちの前で堂々といちゃつきやがって…。バスの中ではどれだけお前と変わって欲しかったか…。」
「欲望が溢れてるぞ…。」
「うるせぇ!死ねぇ!」
ガシッ!
「はぁ…飯ぐらいゆっくり食わせてくれ。」
優はあっさりと中町の拘束を解き、高木の拳を止める。
「そ、そんな…風呂で覚えとけよ?!」
高木はモブのような捨て台詞を吐いて逃げていった。
「たく…なんなんだ…。」
「優?どうした?そんなにニヤけて。」
「?、ニヤけてたか?」
「ああ、それよりもミーシェの暴食を止めなくていいのか?バイキングだからって調子乗ってるが…。」
ミーシェは大盛りのご飯に肉を重ねて山盛り肉丼を自作していた。
「あいつ…。」
結局肉はみんなで分けることになりました。
「そ、そんなぁ〜!私のお肉エベレストがぁ!」
「いいから野菜も食えって。」
「むぐっ…」
優はミーシェの口にピーマンを入れる。
「に、苦いぃ…。」
「それは良かった。もう一個追加だ。」
「ふぐっ…」
「…藤山くん、考えたわね…。」
「?、何がだ?」
「…嫌いなものをアーンして食べさせることで断れない状況を作り出しているのよ。」
「な、なるほど…。」
よく見るとミーシェの顔は紅潮している。
「藤山のやつ…調子乗りやがって。」
「いいの?高木くんすごい顔でこっち見てるよ?」
「知るか。とっとと野菜食え。次は人参な。」
「ふえーん…お肉〜…。」
「散々食っただろうに。」
「そんなぁ〜…。」


旅館内大浴場。
「ふぅ〜…極楽極楽…。」
「そうだなぁ…。」
2人はお湯に浸かりホッコリとしている。
「藤山ぁ!!」
「高木…。」
「さっきの件…覚えてるだろうなぁ?」
「なんだよ…?」
「てめぇ…死ねぇ!!」
「めんどくせぇ。」
「ぶへぇ!!」
優は適当にあしらう。
「大変だな…優。」
「全くもって迷惑だ。」
「ふ…そうか…。」
なんだかんだでクラスメイトとこういった交流がなかったため表情が柔らかい優に陸は小さく微笑む。


「…隣…騒がしいわね。」
「そうだね〜。ほはぁ…気持ちいい〜…。」
ミーシェは顔を蕩けさせながら湯に浸かる。
「む…ミーシェ…。」
江ノ島はミーシェの胸を見る。
「…なにぃ?」
「また胸…大きくなったわね?」
「な、菜々ちゃん?」
「…憎たらしいわね…。」
松山は自分の胸と比べて呟く。
「ちょ…どうしたの?二人とも。」
ばっ!
松山がミーシェのタオルを奪う。
「あ!」
「…菜々!」
「うん!」
江ノ島が後ろに周りミーシェを取り押さえる。
「…フフフ…」
松山は手をくねくねと動かす。
「…覚悟しなさい?」
「ひ…由希…ちゃん…?い、いや…きゃぁぁぁ!!」





すいません少し中途半端です。
ちなみに高木くんは天城とかそんな嫉妬するタイプではなく学園ラブコメによくいるお調子者タイプです。決して悪いやつではありません。

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コメント

  • 垂直抗力(元ラノベ大好きサムライ)

    高木くんは好きになれそうですね
    天城はとにかく4ね♡♡

    3
  • かつあん

    高木くんはいい人そうでよかった...(のか?w)
    ミーシェの胸...揉みたい!

    3
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