腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが 特別編 〜美少女転校生と始める学園生活〜

けん玉マスター

1話 文化の秋

作者です。
学校の名前を決めました。
その名も…中下なかした高校です!
何故こんな名前にしたかと言いますと…本編のタイトルから取ってます。お腹下した=お中下した=中下
です!
では本編どうぞ!


中下祭なかしたさい
それは二学期にこの学校で行われる文化祭である。
通称、ちゅうげさい。
この学校は生徒皆文化祭ガチ勢なのだ。
なのでもちろん2年1組も文化祭に関しては熱が入っていた。
「それではホームルームの時間ですが…中下祭で何をやるか決めたいと思います。…藤山さん、起きてください。」
「ふあ…。」
教壇に立ち、クラスに呼びかけるのは2年1組クラス委員、副委員長の花園  美琴はなぞの  みことだ。
「それではなにか意見のある人はいますか?」
文化祭か…。
去年は確か販売系だった気がする。
もちろんぼっちだったからほとんど何もしてない。
「今年はサボらないでくださいね?藤山さん。」
「…はあ…。」
そんなことがあってか花園は何かある度に言ってくる。
授業はちゃんと聞けだのなんだの。
全く持って迷惑な話だ。
だが今年は違った。
「それでは少し話し合ってください。」
そう言うと隣の席の住人はすぐさま椅子を持って移動してくる。
「ユウ〜!文化祭だって!文化祭!」
「知ってるよ…。」
「何やる?!ねえねえ!何やりたい?!」
「お、落ち着け…。」
「お化け屋敷もやりたいし…えっとあとね〜。」
「制作系は楽しそうだな。」
「あ、陸くん!」
「へぇ…以外だな。陸は文化祭は時間の無駄とか言ってそうなタイプだと思ったが…。」
「去年はそうだった…。」
「そうだったのか。」
「だが今年は…き、君たちがいるからな。」
「陸…。」
「陸くん…。」
「も、もちろん一緒に回ってくれるだろ?」
「ふふっ…」
「当たり前だろ?」
「そうだよ!準備も一緒に楽しくやろ?」
「そ、そうか…ありがとう。」
「制作系かぁ〜。みんなで学校泊ったりしてね。楽しそー。」
「やばい…。」
「ん?どしたの?ユウ。」
「なんか超楽しみになってきた…!」
「だね!何やる?」
「俺はお化け屋敷がやりたいかな。」
「僕は…劇なんてどうだ?小道具作りもあるし…。」
「劇かぁ…私演技苦手だからなぁ…。」
「「知ってる。」」
「な、なんかムカつく!」
「嘘も下手だしな。」
「そうだな、大根役者にも程がある。」
「ひどーい!そう言う陸くんだって絶対嘘下手だし!」
「僕は嘘なんてつかないからな。」
「嘘だぁー?」
「…私語をしているようですが…なにか案は出たんですか?」
茶番をしているうちに花園が近づいてきた。
「あ…その…ごめんなさい…。」
ミーシェが謝るとクラスメイトから笑いが起きる。

「なんかあのグループ楽しそうだよね。」
「藤山くん雰囲気変わったしね…。」
「この際だから仲良くしてみよっかな。」
「ミーシェさん可愛いし面白いしね!」
そんな会話が起きる。

「…」
その様子を怪訝な目で見る3人組の女子。
「…転校生が…調子乗ってるよね…。」
「かわいこぶってるよね。」
「ウザ…。」


「意見のある人いますか?」
「は、はい!」
ミーシェが手を挙げた。
「山田さんどうぞ。」
「えっと、私達の中ではお化け屋敷か、劇がいいかなぁ?って出てて。」
「いいじゃん、劇、面白そー。」
「だね!」
「静かに。劇とお化け屋敷ですね…。」
花園は黒板に書く。
「…他にはありますか?」
「はーい。」
「渡辺さんどうぞ。」
手を挙げたのは3人組の少しギャルっぽい女子グループのうちの一人だった。
「お化け屋敷と劇はめんどくさいんで嫌でーす。」
「え?」
ミーシェが3人組の方を見る。
「…それはクラスで決めるので…とりあえず書いときます。」
「うちらその2つのどれかになったら絶対やらないわ〜。」
「ね?お化け屋敷とか…ガキかよ。」
「劇とかかったるいし。」
肩を落とす優と陸。
「…他にいますか?」
その後もクラスからたくさんの意見が出た。
メイド喫茶や、焼きそば、縁日など。
しかし多数決の結果お化け屋敷が第1希望となった。


2年1組はお化け屋敷に決まった。
「…っしゃ!」
ガッツポーズをする優。
「やったね!優!」
「ああ。」
「楽しみだな…。」
「だね!」

「…お化け屋敷とかまじ無いわ〜。」

「…渡辺さん。もう決まったことなので。」
「じゃあうちらサボるね〜。」
「まじ無いわ…。」
「案出したヤツ死ねよ…。」
3人は教室を出ていった。


「…」
「ミーシェ、あんま気にすんなよ?」
「う、うん…。」
「…じゃあ早速準備を始めます。」
「…え?もう?早くない?」
「そうか…君は今年からだからな…。」
「え?」
「この学校は文化祭に関しては凄いんだ。二学期が始まったらすぐに文化祭ムードだからな。明日から授業はない。準備期間に入る。」
「明日授業ないの?!」
「あ、ああ…。」
「…よっ…しゃああああああああぁぁぁ!!」
ミーシェが男のような歓声を上げる。
「うるせえよ!」
「この学校…神かよ…!」
「君…女子だというのを忘れるなよ…?」

ようやく秋の風が吹き始めた。
ここ、中下高校も文化の秋に突入しようとしていた。



フォローorコメントよろしくお願いします!

コメント

  • かつあん

    題名の決め方ww
    あと、3人組感じ悪いな...予想だけどこれまでもそうだったように、すぐミーシェ和解しそうw...いや、今回は難しいか?

    2
  • 垂直抗力(元ラノベ大好きサムライ)

    …女子3人組死ねよ…チッ

    2
コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品