覚えた魔法は異世界召喚魔法!?
最終話 異世界の証明
最終話
俺とマリウスは同時に魔法を発動した。
しかし、俺の魔法陣は上空にあるためマリウスの攻撃魔法の方が早く俺の元まで届いた。
「ばいばい」
夥しい数の無機質な槍が俺の手前まできた。
「くそ、みんなにかっこつけすぎたな」
俺が死んでもこの魔法が消えることはない。
安心して死ぬことはできるがこの世界で死んだらどこへ行くんだ?
もう、みんなとは会うことは出来なさそうだな。
「そうですよ。かっこつけすぎです」
突然の声に驚き、顔を上げるとタリアがいた。無機質な槍もタリアが神器で防いでくれていた。
「なんで、お前が?」
「前に言ったはずですよ。あなたのそばであなたを支えるって」
「...そうだったな」
「長くは持ちません。鏡さん!今のうちに!」
「ああ!任せろ!」
上空の魔法陣が落ちてきた。それはあまりにも巨大だった。この世界を飲み込むほどでかいのは冗談ではなく実際そうなのだ。
タリアは気づいた。この魔法陣はいつも見ている魔法陣と似ていることを。しかし、僅かに違う。
マリウスは気づいた。この魔法陣は最初からマリウスを倒すためではなく。世界を丸ごと逃すための物だった。
好都合だった。マリウスは魔法が効かない。つまりマリウス以外の世界だけが消え、無だけがマリウスと共に残る。
「君はまた逃げるのかー!!」
「ああ、逃げるさ、俺はいつも未来の方向へ逃げている!」
巨大な魔法陣は世界を飲み込んだ。
「...さん」
「かが...さ...ん」
「かがみさん」
「鏡さん!」
目を開けるとタリアと芝生の上にいた。
「見てください!鏡さん!太陽が2つありますよ!」
魔法陣に飲まれた後、少し気を失っていたようだ。
遠くに建物が見える、どうやら成功したようだ。
「鏡さん?ここはどこなんですか?なんで太陽が2つ?」
「今に分かるさ」
俺たちの前に小さな魔法陣ができた。
「あんた、常識って物をしらないの?」
魔法陣から出てきたのはいつものあの女神だった。
「タリアちゃーん、久しぶり!」
「え?、え?なんで?女神様はだって」
「ここはこいつの世界だよ。最後の魔法陣はここに繋がる物だったんだ。な、ミラ」
「仮にも女神なんだから本名で呼ばないでよ。それよりあんたのおかげで忙しくなりそうだわ。いきなり、こんな大量の人や村や町、王国を送り込んで...はぁー、仕事がいっぱい」
「良いではないか。今までサボってきたツケが回ってきたのじゃミラ」
「...!!」
声がした方を見るとロリ女神がいた。
「もしかして、ロリ女神も転移に巻き込まれたのか」
「なに、わしは自らきたのじゃ。あの世界は特にやることなくなったしの」
「マリウスはどうなったんだ」
「無を漂っておる」
「...そうか」
「なんじゃあまりいい顔はせんの。奴にはチャンスをやるつもりじゃ。今度は普通の魔法を与え他の悪魔達と同じ世界で暮らしてもらう」
「ありがとなロリ女神。色々助かった」
「感謝は受け取るがロリと呼ぶのはやめんか」
「2人とも無事だったなのー」
今度はナノの声がした。その後ろにはアルベイト達とクラスメイトがいた。
「やりしたね。鏡一夜」
内田におんぶされながらナーラが話しかけてきた。もう、大丈夫そうだ。
「一夜ぐーん、良がった、本当に無事で良がっだ」
泣きながら沙知が俺の元まで来た。
あれから半年がたった。
「ご冥福をお祈りします。さて、あなたには選択肢があります。1、元の世界で生まれ変わるか2、元の世界とは別の世界で生きていくか」
僕が目を覚ますと女の子がいた。
死んだのか...
僕の人生は決していい物ではなかった。異世界への憧れもあった。
けど、元の世界でやり残したことも沢山ある。
「それか3、俺が元の世界に戻してやる。けど、少し異世界を見ていかないか?」
いつの間にか女の子の隣に男の子がいた。しかし、女の子とは違いあまりにも普通の男の子だ。
「はぁ、あんたね、いつ勝手に」
僕は男の子に連れられて奥の魔法陣らしき物に入った。
「もう、遅いですよ鏡さん。鏡さんがまたこの世界を旅したいって言うから準備して待ってたのに」
「そうなの」
「悪い悪い、沙知の準備が遅れてな」
「沙知さんは?」
「もう少ししたらまた連れてくる」
僕の目の前には見たことない景色が広がっていた。今までの頭の霧が晴れるように。
「その人は?」
「連れてきた。この世界を見てもらいたくてな」
「そうですか、
ようこそ、この異世界へ!」
完
初投稿からちょうど今日で3年になりました。
回収しきれなかった伏線もあるかもしれませんがなんとか完結まで来ることができました。
素人の作品をここまで読んでくれて本当にありがとうございます!
俺とマリウスは同時に魔法を発動した。
しかし、俺の魔法陣は上空にあるためマリウスの攻撃魔法の方が早く俺の元まで届いた。
「ばいばい」
夥しい数の無機質な槍が俺の手前まできた。
「くそ、みんなにかっこつけすぎたな」
俺が死んでもこの魔法が消えることはない。
安心して死ぬことはできるがこの世界で死んだらどこへ行くんだ?
もう、みんなとは会うことは出来なさそうだな。
「そうですよ。かっこつけすぎです」
突然の声に驚き、顔を上げるとタリアがいた。無機質な槍もタリアが神器で防いでくれていた。
「なんで、お前が?」
「前に言ったはずですよ。あなたのそばであなたを支えるって」
「...そうだったな」
「長くは持ちません。鏡さん!今のうちに!」
「ああ!任せろ!」
上空の魔法陣が落ちてきた。それはあまりにも巨大だった。この世界を飲み込むほどでかいのは冗談ではなく実際そうなのだ。
タリアは気づいた。この魔法陣はいつも見ている魔法陣と似ていることを。しかし、僅かに違う。
マリウスは気づいた。この魔法陣は最初からマリウスを倒すためではなく。世界を丸ごと逃すための物だった。
好都合だった。マリウスは魔法が効かない。つまりマリウス以外の世界だけが消え、無だけがマリウスと共に残る。
「君はまた逃げるのかー!!」
「ああ、逃げるさ、俺はいつも未来の方向へ逃げている!」
巨大な魔法陣は世界を飲み込んだ。
「...さん」
「かが...さ...ん」
「かがみさん」
「鏡さん!」
目を開けるとタリアと芝生の上にいた。
「見てください!鏡さん!太陽が2つありますよ!」
魔法陣に飲まれた後、少し気を失っていたようだ。
遠くに建物が見える、どうやら成功したようだ。
「鏡さん?ここはどこなんですか?なんで太陽が2つ?」
「今に分かるさ」
俺たちの前に小さな魔法陣ができた。
「あんた、常識って物をしらないの?」
魔法陣から出てきたのはいつものあの女神だった。
「タリアちゃーん、久しぶり!」
「え?、え?なんで?女神様はだって」
「ここはこいつの世界だよ。最後の魔法陣はここに繋がる物だったんだ。な、ミラ」
「仮にも女神なんだから本名で呼ばないでよ。それよりあんたのおかげで忙しくなりそうだわ。いきなり、こんな大量の人や村や町、王国を送り込んで...はぁー、仕事がいっぱい」
「良いではないか。今までサボってきたツケが回ってきたのじゃミラ」
「...!!」
声がした方を見るとロリ女神がいた。
「もしかして、ロリ女神も転移に巻き込まれたのか」
「なに、わしは自らきたのじゃ。あの世界は特にやることなくなったしの」
「マリウスはどうなったんだ」
「無を漂っておる」
「...そうか」
「なんじゃあまりいい顔はせんの。奴にはチャンスをやるつもりじゃ。今度は普通の魔法を与え他の悪魔達と同じ世界で暮らしてもらう」
「ありがとなロリ女神。色々助かった」
「感謝は受け取るがロリと呼ぶのはやめんか」
「2人とも無事だったなのー」
今度はナノの声がした。その後ろにはアルベイト達とクラスメイトがいた。
「やりしたね。鏡一夜」
内田におんぶされながらナーラが話しかけてきた。もう、大丈夫そうだ。
「一夜ぐーん、良がった、本当に無事で良がっだ」
泣きながら沙知が俺の元まで来た。
あれから半年がたった。
「ご冥福をお祈りします。さて、あなたには選択肢があります。1、元の世界で生まれ変わるか2、元の世界とは別の世界で生きていくか」
僕が目を覚ますと女の子がいた。
死んだのか...
僕の人生は決していい物ではなかった。異世界への憧れもあった。
けど、元の世界でやり残したことも沢山ある。
「それか3、俺が元の世界に戻してやる。けど、少し異世界を見ていかないか?」
いつの間にか女の子の隣に男の子がいた。しかし、女の子とは違いあまりにも普通の男の子だ。
「はぁ、あんたね、いつ勝手に」
僕は男の子に連れられて奥の魔法陣らしき物に入った。
「もう、遅いですよ鏡さん。鏡さんがまたこの世界を旅したいって言うから準備して待ってたのに」
「そうなの」
「悪い悪い、沙知の準備が遅れてな」
「沙知さんは?」
「もう少ししたらまた連れてくる」
僕の目の前には見たことない景色が広がっていた。今までの頭の霧が晴れるように。
「その人は?」
「連れてきた。この世界を見てもらいたくてな」
「そうですか、
ようこそ、この異世界へ!」
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