覚えた魔法は異世界召喚魔法!?
32話 召喚魔法
32話
俺達は麓まで下山するとなにやら騒がしかった。
「おい、昨日の兄ちゃん達早くここから逃げた方がいい」
話しかけてきたのは昨日の気のいいおじさんだった。顔の色を変えて必死そうだった。
「崩れたトンネルの中からベヒモスがでてきやがった。あんな奴倒せる奴はここら辺にはいねー。だからここの皆んなで隣のマイナ町まで避難することになったんだ」
おじさんが話し終えた直後トンネルの入り口から炎を纏った巨体がでてきた。
:
ベヒモス
レベル   57
属性   炎
職持ち
:
「やべ、もうでてきやがった。俺はもう行くから兄ちゃん達も早く来いよ」
周りをみるとほとんどの人の避難が終わったらしく人気が全くなかった。
「どうしましょう鏡さん、さすがに私の剣でも勝てる相手か分かりません。しかも、見るからに職持ちです」
「けど、ここまできたのにまた戻るか。俺にもっと力があれば...」
俺が落ち込んでいると頭の上に乗っていたなのが頭から飛び降りた。
「かっこいいのー、友達になりたいのー」
そういうとなのはベヒモスに近づいていった。
「なのちゃん危ないから近づいちゃダメ」
「大丈夫なの〜」
なのに気づいたベヒモスは口から炎を吐き出した。
「鏡さん!」
「あぁ、分かってる」
俺はなのの下に魔法陣を展開させた。しかし、間に合わなかった。炎の風圧でなのは飛ばされてしまった。
「なのちゃーん!」
タリアは飛ばされたなのの元に駆け寄った。ベヒモスは俺の方に視線を向けた。魔法陣で逃げようにもまだ後ろにタリアとなのがいた。
「なのちゃん!お願い死なないで!」
「ちょっと熱かったなのー」
「あれ?どうして?」
なのは、緑の服のおかげで火傷もなければ傷すら負ってなかった。
「やっぱりなのだけじゃ、仲良くなってくれないのー。テス君呼んでみるのー」
「お願い、なのちゃんテス君呼んで早くこの場所から逃げて!」
なのは、両手を前に突き出すと上空に100M近い魔法陣が展開した。この時タリアはなのが召喚魔法使いだということを知った。普通は、自分と同等かそれ以下のモンスターを召喚するのだがなのは違った。鏡の職は例外である。魔法陣の中から出てきたの大きな翼に長い尻尾を持ったドラゴンだった。
:
聖約竜テスタメント
レベル   86
属性   光
職持ち
:
ドラゴンはなのの後ろに飛来するとベヒモスを睨みつけた。俺とタリアは固まっていた。
「鏡さん、これは勝ち確というやつですね」
「あぁ、勝ち確だな」
続く
俺達は麓まで下山するとなにやら騒がしかった。
「おい、昨日の兄ちゃん達早くここから逃げた方がいい」
話しかけてきたのは昨日の気のいいおじさんだった。顔の色を変えて必死そうだった。
「崩れたトンネルの中からベヒモスがでてきやがった。あんな奴倒せる奴はここら辺にはいねー。だからここの皆んなで隣のマイナ町まで避難することになったんだ」
おじさんが話し終えた直後トンネルの入り口から炎を纏った巨体がでてきた。
:
ベヒモス
レベル   57
属性   炎
職持ち
:
「やべ、もうでてきやがった。俺はもう行くから兄ちゃん達も早く来いよ」
周りをみるとほとんどの人の避難が終わったらしく人気が全くなかった。
「どうしましょう鏡さん、さすがに私の剣でも勝てる相手か分かりません。しかも、見るからに職持ちです」
「けど、ここまできたのにまた戻るか。俺にもっと力があれば...」
俺が落ち込んでいると頭の上に乗っていたなのが頭から飛び降りた。
「かっこいいのー、友達になりたいのー」
そういうとなのはベヒモスに近づいていった。
「なのちゃん危ないから近づいちゃダメ」
「大丈夫なの〜」
なのに気づいたベヒモスは口から炎を吐き出した。
「鏡さん!」
「あぁ、分かってる」
俺はなのの下に魔法陣を展開させた。しかし、間に合わなかった。炎の風圧でなのは飛ばされてしまった。
「なのちゃーん!」
タリアは飛ばされたなのの元に駆け寄った。ベヒモスは俺の方に視線を向けた。魔法陣で逃げようにもまだ後ろにタリアとなのがいた。
「なのちゃん!お願い死なないで!」
「ちょっと熱かったなのー」
「あれ?どうして?」
なのは、緑の服のおかげで火傷もなければ傷すら負ってなかった。
「やっぱりなのだけじゃ、仲良くなってくれないのー。テス君呼んでみるのー」
「お願い、なのちゃんテス君呼んで早くこの場所から逃げて!」
なのは、両手を前に突き出すと上空に100M近い魔法陣が展開した。この時タリアはなのが召喚魔法使いだということを知った。普通は、自分と同等かそれ以下のモンスターを召喚するのだがなのは違った。鏡の職は例外である。魔法陣の中から出てきたの大きな翼に長い尻尾を持ったドラゴンだった。
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聖約竜テスタメント
レベル   86
属性   光
職持ち
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ドラゴンはなのの後ろに飛来するとベヒモスを睨みつけた。俺とタリアは固まっていた。
「鏡さん、これは勝ち確というやつですね」
「あぁ、勝ち確だな」
続く
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