覚えた魔法は異世界召喚魔法!?
6話 初戦闘
6話
翌朝
昨日あったことはバレるまで秘密にしておくことにした。自分から言って問題を作ればまた五十嵐達がからかってくるからだ。
コンッコンッ
ノックと同時に扉が開かれた。
「おはよー、一夜起こしに来たよ」
「おう、わざわざありがと沙知」
「もう、そろそろ出発だよ!」
「もう、そんな時間かすぐ準備するよ」
沙知が起こしに来てくれなかったら遅れるところだった。目覚まし時計がないのは結構致命的だ。すぐ、着替えなければならない。なんとなく沙知の方に目をやると
「あぁ、そうだよねごめんね。部屋の前で待ってるね」
部屋から追い出すつもりは無かったのだが目を合わせると出ていってしまったので仕方ない。昨日の魔法陣のことをこの部屋で相談したかったのだか帰ってきてから相談に乗ってもらうことにしよう。そして、手の魔法陣を布で隠して部屋を後にした。
集合場所の城門前までくると俺達以外全員集まっていた。なぜ他の皆はいつもこんなに早いのだろうか。
「よし、揃ったな」
榊がいつものようにそう言った。そして、タジールが
「全員揃ったのでこれから出発する。お前達は城から外に出るのは初めてだろう、外にはモンスターがそこら中にいるがお前達なら簡単に倒せる。ビビらずにいけ」
「はいっ」
榊、葛西、田口を筆頭に返事をした。
「それと、鏡は俺の近くにいろ万が一襲われたら大変だからな」
クラスからは、クスクス笑いが聞こえた。門を出るとそこは平野に森林、湖がり広がって見たことのない生物が生息していた。皆は、改めて自分達は異世界に来たのだと実感した。
「すげー、ゲームでしか見たことねーよこんなん」
「でも、何があるか分からないからちょっと怖いかも」
「大丈夫だって俺達はこの世界では最強の存在なんだぜ」
「そうだよ、鏡とは違って俺達は自分の身は自分で守れるんだからさ」
クラスの皆は思い思いの感想を述べていた。皮肉も混ぜて。
しばらく歩いていると大柄の狼もどきが現れた。逃げだそうとしたものもいたが自分の力を信じて戦闘体制に入った。すると、俺の近くにいたタジール隊長が皆に狼もどきについて早口で説明してくれた。
「あれは、ギルウルフだ。見た目からレベルは6~8くらいだろう、誰か相手をしてみろ」
「私が、やります」
真っ先に前に出たのは、葛西だ。葛西の職は極みの魔道士だ。極みとは、全ての魔法を使える職だそうで上位職の魔道士の中でもとくに珍しい職らしい。しかし、欠点もある全ての魔法が使えるが故に1つ1つの魔法の威力が伸びにくいのだ。なので、自分の属性の魔法を使うのがベストだそうだ。これは、タジール隊長が城から出て俺にクラス皆の能力について語ってくれたから分かったことだ。
葛西は、手を前につき出すと魔法陣が現れた。大きさは、1mくらいだろう。
「水刃」
葛西は一言唱えた。すると、魔法陣から無数の水の刃がギルウルフに向かって飛んでいった。ギルウルフは避けようとするも目にも止まらぬ速さで斬りつけられた。葛西は、自分でも驚いた顔で初戦闘が終了した。その後、田口が葛西の元に駆け寄っていった。
「すごいな、葛西、まさかあんなに威力があるとは」
「そうね、自分でも驚いたわ。ちゃんと扱わないと大変なことになるわね」
タジールは、満足そうな表情で見ていたが沙知は、少し怯えているように見えた。その後、ギルウルフに2回ほど会いダンジョンの入り口に到着した。
続く
翌朝
昨日あったことはバレるまで秘密にしておくことにした。自分から言って問題を作ればまた五十嵐達がからかってくるからだ。
コンッコンッ
ノックと同時に扉が開かれた。
「おはよー、一夜起こしに来たよ」
「おう、わざわざありがと沙知」
「もう、そろそろ出発だよ!」
「もう、そんな時間かすぐ準備するよ」
沙知が起こしに来てくれなかったら遅れるところだった。目覚まし時計がないのは結構致命的だ。すぐ、着替えなければならない。なんとなく沙知の方に目をやると
「あぁ、そうだよねごめんね。部屋の前で待ってるね」
部屋から追い出すつもりは無かったのだが目を合わせると出ていってしまったので仕方ない。昨日の魔法陣のことをこの部屋で相談したかったのだか帰ってきてから相談に乗ってもらうことにしよう。そして、手の魔法陣を布で隠して部屋を後にした。
集合場所の城門前までくると俺達以外全員集まっていた。なぜ他の皆はいつもこんなに早いのだろうか。
「よし、揃ったな」
榊がいつものようにそう言った。そして、タジールが
「全員揃ったのでこれから出発する。お前達は城から外に出るのは初めてだろう、外にはモンスターがそこら中にいるがお前達なら簡単に倒せる。ビビらずにいけ」
「はいっ」
榊、葛西、田口を筆頭に返事をした。
「それと、鏡は俺の近くにいろ万が一襲われたら大変だからな」
クラスからは、クスクス笑いが聞こえた。門を出るとそこは平野に森林、湖がり広がって見たことのない生物が生息していた。皆は、改めて自分達は異世界に来たのだと実感した。
「すげー、ゲームでしか見たことねーよこんなん」
「でも、何があるか分からないからちょっと怖いかも」
「大丈夫だって俺達はこの世界では最強の存在なんだぜ」
「そうだよ、鏡とは違って俺達は自分の身は自分で守れるんだからさ」
クラスの皆は思い思いの感想を述べていた。皮肉も混ぜて。
しばらく歩いていると大柄の狼もどきが現れた。逃げだそうとしたものもいたが自分の力を信じて戦闘体制に入った。すると、俺の近くにいたタジール隊長が皆に狼もどきについて早口で説明してくれた。
「あれは、ギルウルフだ。見た目からレベルは6~8くらいだろう、誰か相手をしてみろ」
「私が、やります」
真っ先に前に出たのは、葛西だ。葛西の職は極みの魔道士だ。極みとは、全ての魔法を使える職だそうで上位職の魔道士の中でもとくに珍しい職らしい。しかし、欠点もある全ての魔法が使えるが故に1つ1つの魔法の威力が伸びにくいのだ。なので、自分の属性の魔法を使うのがベストだそうだ。これは、タジール隊長が城から出て俺にクラス皆の能力について語ってくれたから分かったことだ。
葛西は、手を前につき出すと魔法陣が現れた。大きさは、1mくらいだろう。
「水刃」
葛西は一言唱えた。すると、魔法陣から無数の水の刃がギルウルフに向かって飛んでいった。ギルウルフは避けようとするも目にも止まらぬ速さで斬りつけられた。葛西は、自分でも驚いた顔で初戦闘が終了した。その後、田口が葛西の元に駆け寄っていった。
「すごいな、葛西、まさかあんなに威力があるとは」
「そうね、自分でも驚いたわ。ちゃんと扱わないと大変なことになるわね」
タジールは、満足そうな表情で見ていたが沙知は、少し怯えているように見えた。その後、ギルウルフに2回ほど会いダンジョンの入り口に到着した。
続く
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