覚えた魔法は異世界召喚魔法!?
5話 魔法陣
5話
中庭に戻るとクラスメイトは突き出した手の先から魔法陣をだしたりしていた。数時間前の彼らとは明らかに違っていた。
「あいつ、帰って来たぜ」
「稽古もせずにどこ行ってたんだ」
クラスの一部男子からヒソヒソと冷やかしの声が聞こえてきた。気にせずタジール隊長の元に向かっているとそれに気づいたのかタジール隊長もこちらに向かって歩いてきた。
「どうだった?何か分かったか」
「いえ、地下まで行って調べたのですがこれといった情報はありませんでした」
「そうか...」
タジール隊長は考え込むようにそういうとクラス全員を中庭の中心に集めた。
「今日の稽古は、ここまでだ。お前達の力ならきっとこの王国の切り札になるだろう。各自部屋に戻り夜の飯まで休憩だ.......それと鏡、俺達は明日近くのダンジョンに行くお前もついて来い。以上だ」
俺がいない間にダンジョンに行くことになっていた。こっちの世界に来てから俺だけ蚊帳の外だ。部外者という職は今の俺にぴったりの言葉だ。などとネガティブになっていると横から
「残念だったね。職のこと分からなくて」
沙知が話しかけてきた。俺が職について図書館に行ってたことをタジールから聞いていたらしい。
「あぁ、またダンジョン行ってから調べてみるよ。」
沙知は少し悲しそうに当たり障りのない返事をした。すると、沙知はあることに気づいた。
「ねぇ、その右手の甲にある魔法陣って自分で書いたの?」
「え?」
気づかなかった図書館に行ったときに書かれたのだろうか。でも、アーリエが勝手に書くとは思えない。いつ、書かれたのだろうか...
そうこう話をしているうちに部屋に着いた。俺達は別れ、夜まで部屋で待つことにした。部屋の外からは
「鏡の部屋ってここだよな」
「たしか、そうだぜ」
「おーい、弱者くーん俺の魔法の実験を手伝ってくれよー、それくらいはできるだろー」
「お前どうせ鏡を的にするつもりだろ笑」
声からして五十嵐とその仲間達だった。元の世界にいた頃から何かあるとすぐ絡んでくる連中だった。このような場合は基本無視するのが一番楽だ。しばらく無視を続けると..
「部屋にいないんじゃないか」
「なんだよつまんねー」
面白くなさそうに五十嵐達は帰っていった。沙知がいなくてよかった。嫌な思いだけはさせたくないからだ。などとしばらく考えていると食事の準備が出来たようで声がかかった。
~夕食後~
俺は、部外者について調べるため図書館に向かっていた。沙知も気をつかってついてこようとしていたが女友達に捕まり俺1人で行くことにした。しばらく、歩いていると王室の近くまで来たそこでふとアーリエが言っていた話を思い出した。
(そういえば、アーリエが異世界召喚は情報があまりないとかなんとか言ってたな)
試しに自分達が召喚された場所を調べたくなった。王室の鍵は空いていた。中には誰もいなく月明かりが差し込んでいる。召喚された位置まで来てみたがこれといって怪しいものは無かった。諦めて帰ろうとすると絨毯の下から魔法陣が少しはみ出してるのが見えた。気になり大きな絨毯をめくってみると稽古で見た魔法陣とは桁違いに複雑な魔法陣が出てきた。たぶんこの魔法陣で俺達は召喚されたのだろうと分かった。しばらく眺めていると自分の右手が目に入った。
(同じだ)
右手に書かれていた魔法陣はこの魔法陣と全く同じだったのだ。何か分かるかもしれないと喜んでいるとうっかりその右手で魔法陣に触れてしまった。
ビチッ
右手に電気が走った感じした。驚いた俺は手を引っ込めた。引っ込めた後に絨毯の下の魔法陣に目をやると.......無かったのださっきまであった魔法陣が。どうすればいいのか分からなく絨毯をそっと戻して王室からすぐさま逃げだした。右手の魔法陣が光っているのにも気付かず。
鏡 一夜
レベル   0
属性   無
職   #_@#/&領域外の者_##&/
続く
中庭に戻るとクラスメイトは突き出した手の先から魔法陣をだしたりしていた。数時間前の彼らとは明らかに違っていた。
「あいつ、帰って来たぜ」
「稽古もせずにどこ行ってたんだ」
クラスの一部男子からヒソヒソと冷やかしの声が聞こえてきた。気にせずタジール隊長の元に向かっているとそれに気づいたのかタジール隊長もこちらに向かって歩いてきた。
「どうだった?何か分かったか」
「いえ、地下まで行って調べたのですがこれといった情報はありませんでした」
「そうか...」
タジール隊長は考え込むようにそういうとクラス全員を中庭の中心に集めた。
「今日の稽古は、ここまでだ。お前達の力ならきっとこの王国の切り札になるだろう。各自部屋に戻り夜の飯まで休憩だ.......それと鏡、俺達は明日近くのダンジョンに行くお前もついて来い。以上だ」
俺がいない間にダンジョンに行くことになっていた。こっちの世界に来てから俺だけ蚊帳の外だ。部外者という職は今の俺にぴったりの言葉だ。などとネガティブになっていると横から
「残念だったね。職のこと分からなくて」
沙知が話しかけてきた。俺が職について図書館に行ってたことをタジールから聞いていたらしい。
「あぁ、またダンジョン行ってから調べてみるよ。」
沙知は少し悲しそうに当たり障りのない返事をした。すると、沙知はあることに気づいた。
「ねぇ、その右手の甲にある魔法陣って自分で書いたの?」
「え?」
気づかなかった図書館に行ったときに書かれたのだろうか。でも、アーリエが勝手に書くとは思えない。いつ、書かれたのだろうか...
そうこう話をしているうちに部屋に着いた。俺達は別れ、夜まで部屋で待つことにした。部屋の外からは
「鏡の部屋ってここだよな」
「たしか、そうだぜ」
「おーい、弱者くーん俺の魔法の実験を手伝ってくれよー、それくらいはできるだろー」
「お前どうせ鏡を的にするつもりだろ笑」
声からして五十嵐とその仲間達だった。元の世界にいた頃から何かあるとすぐ絡んでくる連中だった。このような場合は基本無視するのが一番楽だ。しばらく無視を続けると..
「部屋にいないんじゃないか」
「なんだよつまんねー」
面白くなさそうに五十嵐達は帰っていった。沙知がいなくてよかった。嫌な思いだけはさせたくないからだ。などとしばらく考えていると食事の準備が出来たようで声がかかった。
~夕食後~
俺は、部外者について調べるため図書館に向かっていた。沙知も気をつかってついてこようとしていたが女友達に捕まり俺1人で行くことにした。しばらく、歩いていると王室の近くまで来たそこでふとアーリエが言っていた話を思い出した。
(そういえば、アーリエが異世界召喚は情報があまりないとかなんとか言ってたな)
試しに自分達が召喚された場所を調べたくなった。王室の鍵は空いていた。中には誰もいなく月明かりが差し込んでいる。召喚された位置まで来てみたがこれといって怪しいものは無かった。諦めて帰ろうとすると絨毯の下から魔法陣が少しはみ出してるのが見えた。気になり大きな絨毯をめくってみると稽古で見た魔法陣とは桁違いに複雑な魔法陣が出てきた。たぶんこの魔法陣で俺達は召喚されたのだろうと分かった。しばらく眺めていると自分の右手が目に入った。
(同じだ)
右手に書かれていた魔法陣はこの魔法陣と全く同じだったのだ。何か分かるかもしれないと喜んでいるとうっかりその右手で魔法陣に触れてしまった。
ビチッ
右手に電気が走った感じした。驚いた俺は手を引っ込めた。引っ込めた後に絨毯の下の魔法陣に目をやると.......無かったのださっきまであった魔法陣が。どうすればいいのか分からなく絨毯をそっと戻して王室からすぐさま逃げだした。右手の魔法陣が光っているのにも気付かず。
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