ハルハリコ

ウミネコ

ねぇ。

ゲームの町にアバター放置で考え込んでた。
  え、だって恋人設定パートナーフレンドとなったユウダイからリアルのこと聞きたいってメッセージが来てたからだ。
今まで何もリアルのことは聞いてこなかったのにだ。

「え、なんで急に?」
ユウダイと合流し、ボイスチャットが繋がって聞いた。

「マナー違反なのわかってるから…聞かなかったけど…リアルでの…知ってる人と声が似てるんだ…」

「でもそんなの知ってどうするの?」
「そうだね、嫌いな上司とかだったりしたら幻滅かも知れない。でも同じ地域なら…オレいつかあってみたいんだ。
このゲームのボイスチャットは少しエフェクトを入れることできるから
だから違う人かも知れない。
でも俺…思い当たる人なら…嬉しいなって…」

「大きな範囲でだけならいうよ。私は関東にいる。シェアテナントを貸してる大家業だよ。」
「そうですか…やっぱりちがうかも知れない彼女は布を扱う職人さんなんだ。」
最後の一言で私は似た仕事の人が好きなのかな?と思った。
私も職人と大家という二足の草鞋でやってるから。

「シム…俺ねリアルで好きな人できたんです。」エフェクトでアバターを悩ますように頭を抱えさせる
「あらいいね!人って恋すると磨かれるいうし。いいことじゃない!」
なんとなく…ユウダイに対してモヤモヤする気持ちがあったけど、それはヤキモチなんだとわかってる。でもこれはゲームだ。
いう義理はない。口出すのはご法度だろう…なんせゲーム世界の設定のつながりなだけだ。
「…ごめん恋人設定パートナーフレンドなのにこんなこと言って…俺の事切らないでくれな?」弱音を吐くようにお願いをされたが、フレンド設定とか切る気は一切ない。
その後に二人で他愛ない会話しつつ高難易度のクエストを消化していき珍しいものをゲットし、ログアウトした。

「…恋かぁ…ユウダイ、恋人できたらゲームとかログ率落ちるか、恋人設定パートナーフレンド解消申請して来そうだなぁ」

私が年齢の近い男性を苦手としつつも
リアルでの出会いでははないからユウダイは平気なのだ。

匿名性があるから…そしてわたしは寂しさをそこでごまかしてたのに…

まぁ所詮擬似恋愛なんだから…

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