クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!
494話 早くまた会おう
宇宙船に乗っているのは俺だけで数年ぶりに何日も1人になると考えると孤独に耐えられるか心配だ。
(マスター、私がいることを忘れないでくださいね。)
おっと、そうだったな。
(その場に姿を現すことは出来ませんが話し相手くらいは出来ますので。)
ありがとう、ナビ。
(それよりもマスター、瑠璃さんたちから貰ったものを確認しなくていいんですか?)
あっ、そういえばまだ確認してなかったな。
俺は、アイテムボックスから瑠璃さんたちから貰った袋を取り出す。
その中には小さな箱が一つ入っている。
俺は、その中身に期待しながら箱を開けた。
「…………これは……」
箱の中には俺の拳程の大きさの透明な結晶があった。
「綺麗だな。」
瑠璃さんたちも宝石をくれたんだろうか?
そう思っていると箱の下に紙が引っ付いていることに気がついた。
『魔力を通してみて。面白いことが起こるよ。』
っと、綺麗な時で書かれていた。
「この結晶に魔力を通せばいいんだな。」
俺は、紙に書かれている指示通り結晶に魔力を通してみた。
すると、透明な結晶が光り輝き出した。
そして、急に激しく光り宇宙船を覆った。
「面白いことってこれのことかな?」
俺は、光っただけで特に何も無いんだなぁ、って思っていると目の前に四角形のテレビのような画面が現れた。
その画面には少し見覚えのある部屋を写していた。
「ん?なんだこれ?」
俺がその画面には集中していると画面の方から声が聞こえ始めた。
「あっ、写ったみたいだよ。」
「本当ね。やっと使ってくれたのね。」
聞き覚えのある声だ。それも今さっきほどに。
そう思っていると画面から瑠璃さん、ミラ、フリルさんが現れた。
「えへへー、りゅーくん驚いた?」
「もうっ!遅いですよ、竜斗!」
「全く、私たちを待たせて。」
と、してやったりみたいな顔をみんなしていた。
「え?ええっ!?こ、これ、何?」
俺はまだ目の前の画面に映るみんなの姿に理解が及ばず目を見開く。
「あっ、すっごい驚いてる。大成功だね。」
「ふふっ、そうですね。やりました。」
「さすがに竜斗もこれは予想してなかっただろうね。」
俺が驚いているとみんなやったねと喜び可愛らしくハイタッチしていた。
「ま、まだ、理解出来てないんだけどこれって映像なの?」
俺は、まだ混乱している頭をフル回転させてそう尋ねた。
「う〜ん、映像じゃないんだよね。私もよく分からないんだけど……フリルさんは何か分かる?」
「私も分からないわ。」
瑠璃さんとフリルさんから話を聞くとどうやらこれはフリルさんたちの星の王城の地下のすみに隠れていたらしい。今、俺の手元にあるものと瑠璃さんたちの手元にあるもので繋がっているらしいのだが詳しいことは分からないそうだ。
(これは驚きましたね。)
ん?ナビは何かわかるのか?
(恐らくこれは空間魔法や時間魔法を応用し高度に計算されて造られたものです。)
え?これに空間魔法と時間魔法が使われているの?
(それだけでは無いのですがその通りです。これはマスターの世界に帰ることよりも難しい技術かもしれませんね。)
うわっ、そんなのいつできるようになるんだよ。あれ?でも、空間魔法と時間魔法って俺が引き継ぐ前のあの人にしか出来ないんじゃなかったっけ?
(まぁ、宇宙を移動しているのでそれの使い手がいても何もおかしくないでしょう。)
たしかにな。
「ねぇ、聞いてるの、りゅーくん?」
「え?」
俺がナビの話に夢中になっていると画面の向こうから瑠璃さんが読んでいることに気づいた。
「これは聞いてなかったわね。」
フリルさんが呆れ気味にため息を吐く。
「す、すいませんでした。それでなんの話しをしてたんだ?」
「竜斗、シェレールたちのいる星に行くまで暇でしょ?だから、これを繋いで毎日お話しましょうという話です。」
「あ、そういうことか。まぁ、正直本当に退屈しそうだったから助かるよ。」
「到着まで1ヶ月ほどありますからね。」
う〜ん、でも、なんだかあれだな。
つい先程別れを告げたばかりだから少し気恥しい。
それはミラも同じなのか少し照れ笑いを浮かべていた。
「でも、あれね。これで繋がるから今さっきあんなに悲しむこともなかったのかもね。」
と、フリルさんが笑いながら言った。
「ううん、そんなことないですよ。」
だが、すぐに瑠璃さんが否定した。
「やっぱり、こうやって話せても直接は会えないですからね。」
瑠璃さんは、そう言うとえへへと照れ笑いを浮かべた。
「まっ、それもそうね。」
  フリルさんは、俺たちとは違って大人な雰囲気を醸し出しながら笑っていた。
それからのシェレールたちのいる星に着くまでの1ヶ月間、みんなのおかげで退屈することはなかった。
「これからは竜斗もあちらでの生活があるので当分の間は通信するのは止めましょう。」
星に着く前日、ミラからそう告げられる。
「ああ、そうだな。ミラたちも色々大変だろうからな。」
俺たちは、お互いの生活のことを考えてこれからは当分通信するのはやめておくことに決めた。
瑠璃さんとフリルさんも賛成してくれた。
「それでは竜斗、また。」
「ああ、またな。」
俺は、そう言って通信を切ろうとした瞬間。
「大好きです。」
ミラがそう言った。
俺は、その言葉に一瞬硬直してしまい通信を切断できなかったが、ミラの方から通信を切った。
「…………早くまた会おうな。」
俺は、暗闇の画面に向けてそう言った。
そして、翌日。
とうとう俺は、シェレールたちのもとに帰ってきたのだった。
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コメント
れいし
最初の方に誤字があります