クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!
492話 幸せ者
「ところでなんでフリルさんと瑠璃さんは、ここに来たんですか?」
「あっ、そうだった。ルリが竜斗に話したいことがあるって言ってたからね。」
「瑠璃さんが?」
みんなの視線が一斉に瑠璃さんの方に行く。
その視線に少しだけビクッと体を震わせたあと、瑠璃さんは、深呼吸をして俺に向き直った。
「りゅーくん、私、色々考えたの。これからのこと。」
「うん。」
俺は、瑠璃さんの言葉に相槌だけうって先を促した。
「最初は、りゅーくんについて行こうって考えてた。りゅーくんとは離れたくなかったし、りゅーくんといれば私たちの世界へ帰る方法が分かるかもしれないから。」
瑠璃さんは、言った後、少し目を閉じる。そして、次に目を開けた時は覚悟を決めたような目付きになり話し続けた。
「でもね、それじゃ、私はずっとりゅーくんにめんどうを見てもらうことになると思ったの。私はそれは嫌なの。りゅーくんとは肩を並べられるようになりたい。後ろからずっとついて行くみたいな事はしたくない。………だから、私、フリルさんにお願いしてもう少しだけここに居させてもらうことにしたんだ。」
「そっか。それが瑠璃さんの決めたことなんだね。」
「うん……なんの相談もせずに勝手に決めちゃってごめんね。」
「瑠璃さんの決めたことなんだ。俺がそれに何か言うのはおかしいよ。瑠璃さん、帰る方法を見つけたらすぐにここに来るね。少し時間がかかるかもしれないけど……また、次会う時に変わった瑠璃さんの姿を見せてね。」
「うん………うんっ!約束するよ!絶対に変わる!」
「その時は俺も少しは変わってないとな。」
俺たちは、互いに変わることを約束し合った。
「ふふっ、期待しててね、竜斗。ルリは、私がしっかり責任もって変えさせるから。」
「はい、楽しみにしてます。」
「ビシバシ!鍛えてください!」
瑠璃さんは、やる気満々のようだ。
この様子なら次にこっちに来た時はすごい変わってるかもな。
それから時間は流れていき話し合いで決まったことをフリルさんとガルド様がお互いの星で兵や一般人などに報告する。すると反応は両星とも案外歓喜の声が多かった。
多かっただけで不満を言わなかった人がいないわけではない。やはり、家族が死んでしまった悲しみや不満をぶつける人もいた。
でも、そこはフリルさんとガルド様がしっかりとその家族の人たちと向き合って落ち着いてもらえた。
無事全て解決するのに話し合いから1ヶ月を要した。
そして、その後の一般人の生活の補助をするため俺たちは、さらに3ヶ月ほど動いた。そのかいもあって両星ともみんな、普通に暮らせるようになった。
これで俺のやることはほぼ終わった。正直俺がここにいて役に立つことなんてもうないと言ってもいい。
「ここが帰り時かな。」
俺は、夜風に吹かれながら約1年間ほどいたミラの星を見ていた。
もちろんフリルさんの星にも思い出はたくさんある。
でも、この星はあんな荒地からこんな緑が生い茂るような星になったのだ。海も綺麗になったし普通に住宅街もある。それに俺が関わっているのだから思い入れも多少なりともある。
「………俺って本当に幸せ者だな。」
この世界に来て人のぬくもりとか優しさとか色々なものに触れられた。
この世界に来る前はそんなもの必要なかった。いや、俺はそんなもの存在しないと思っていた。
あの時の俺は臆病で周りの人は全員敵だと思い込んでいた。そのせいで俺はきっと大事なものを見落としていたんだろうな。
もちろんこの世界に来ても辛いことなんかもあった。死にそうだったこともあったし実際死んだこともある。でも、そんな時に助けてくれる仲間がいた。支えてくれる大切な仲間がいた。
本当に幸せ者だな、俺は。
「あっ、そうだった。ルリが竜斗に話したいことがあるって言ってたからね。」
「瑠璃さんが?」
みんなの視線が一斉に瑠璃さんの方に行く。
その視線に少しだけビクッと体を震わせたあと、瑠璃さんは、深呼吸をして俺に向き直った。
「りゅーくん、私、色々考えたの。これからのこと。」
「うん。」
俺は、瑠璃さんの言葉に相槌だけうって先を促した。
「最初は、りゅーくんについて行こうって考えてた。りゅーくんとは離れたくなかったし、りゅーくんといれば私たちの世界へ帰る方法が分かるかもしれないから。」
瑠璃さんは、言った後、少し目を閉じる。そして、次に目を開けた時は覚悟を決めたような目付きになり話し続けた。
「でもね、それじゃ、私はずっとりゅーくんにめんどうを見てもらうことになると思ったの。私はそれは嫌なの。りゅーくんとは肩を並べられるようになりたい。後ろからずっとついて行くみたいな事はしたくない。………だから、私、フリルさんにお願いしてもう少しだけここに居させてもらうことにしたんだ。」
「そっか。それが瑠璃さんの決めたことなんだね。」
「うん……なんの相談もせずに勝手に決めちゃってごめんね。」
「瑠璃さんの決めたことなんだ。俺がそれに何か言うのはおかしいよ。瑠璃さん、帰る方法を見つけたらすぐにここに来るね。少し時間がかかるかもしれないけど……また、次会う時に変わった瑠璃さんの姿を見せてね。」
「うん………うんっ!約束するよ!絶対に変わる!」
「その時は俺も少しは変わってないとな。」
俺たちは、互いに変わることを約束し合った。
「ふふっ、期待しててね、竜斗。ルリは、私がしっかり責任もって変えさせるから。」
「はい、楽しみにしてます。」
「ビシバシ!鍛えてください!」
瑠璃さんは、やる気満々のようだ。
この様子なら次にこっちに来た時はすごい変わってるかもな。
それから時間は流れていき話し合いで決まったことをフリルさんとガルド様がお互いの星で兵や一般人などに報告する。すると反応は両星とも案外歓喜の声が多かった。
多かっただけで不満を言わなかった人がいないわけではない。やはり、家族が死んでしまった悲しみや不満をぶつける人もいた。
でも、そこはフリルさんとガルド様がしっかりとその家族の人たちと向き合って落ち着いてもらえた。
無事全て解決するのに話し合いから1ヶ月を要した。
そして、その後の一般人の生活の補助をするため俺たちは、さらに3ヶ月ほど動いた。そのかいもあって両星ともみんな、普通に暮らせるようになった。
これで俺のやることはほぼ終わった。正直俺がここにいて役に立つことなんてもうないと言ってもいい。
「ここが帰り時かな。」
俺は、夜風に吹かれながら約1年間ほどいたミラの星を見ていた。
もちろんフリルさんの星にも思い出はたくさんある。
でも、この星はあんな荒地からこんな緑が生い茂るような星になったのだ。海も綺麗になったし普通に住宅街もある。それに俺が関わっているのだから思い入れも多少なりともある。
「………俺って本当に幸せ者だな。」
この世界に来て人のぬくもりとか優しさとか色々なものに触れられた。
この世界に来る前はそんなもの必要なかった。いや、俺はそんなもの存在しないと思っていた。
あの時の俺は臆病で周りの人は全員敵だと思い込んでいた。そのせいで俺はきっと大事なものを見落としていたんだろうな。
もちろんこの世界に来ても辛いことなんかもあった。死にそうだったこともあったし実際死んだこともある。でも、そんな時に助けてくれる仲間がいた。支えてくれる大切な仲間がいた。
本当に幸せ者だな、俺は。
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