クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

489話 話し合い開始直前

 時間は刻一刻と過ぎていきあっという間に出発の時間となった。
 瑠璃さんは、空間の中に入ってからこっちの時間で言うと約3時間程で帰ってきた。あの空間の中だと10日程の時間が過ぎただろう。
 帰ってきた瑠璃さんは、満足そうな笑みを浮かべて俺にお礼を伝えてきた。
 ミラは、俺の部屋に来てから1度だけ部屋に戻ったがたった数分程度で残りの時間はずっと俺のそばにいた。
 緊張はまだしているが、喋れないほどではないので大丈夫だろう。これくらいの緊張感はあって当然だとも言える。俺の隣にいる瑠璃さんも少しだけ緊張しているようだし。
 まぁ、俺は、少し前にあったばかりだから緊張は全くないけど。事前に報告しているからミラたちが来たからって襲ってくることも無いだろう。
「ミラ、今回は大事な話し合いになるだろうから気を引き締めていくぞ。」
「は、はい、分かってます、お父様。」
 ガルド様はやはり王様という身分だからだろうか。緊張しているふうには感じない。
「それじゃ、さっそく行きましょうか。」
 俺は、そう言って出発を促す。
「う、うん、分かった。」
 瑠璃さんは、俺の出発の合図を聞いてアイテムボックスから帰り用のボタンを取り出した。
 俺は、瑠璃さんの肩に手を置いた。それを見たミラも瑠璃さんの肩に手を置いてそのミラの肩にガルド様は、手を置いた。
 俺が瑠璃さんにみんながちゃんと掴まったことを目線で伝えると瑠璃さんは、ボタンを押した。
 すると俺たちを眩い光が包み込んでいった。
 そして、その光が止んで辺りを見てみるとそこは日が差し込む森の中だった。
 今さっきも感じたけど急に時間帯が変わると体が変な感じするな。
「それじゃ、早速移動しましょうか。」
 俺は、みんなにそう言ってこの森のすぐそばにある王城を目指して歩き出す。
 一応念の為当たりを警戒しておくが今のところ敵意を向けてくる人はいない。
 俺たちは、王城の門の近くにやって来ると前、俺のことを対応してくれた門番の人が走ってやってきた。
「ガルド様、ミラ様、瑠璃様、竜斗さん、お待ちしておりました。フリル様は、応接室でお待ちです。案内しますのでこちらへ。」
「うむ、頼む。」
 ここで一番偉いガルド様が返事をして俺たちは、王城の中を通される。
「どうして私たちが来ることを知っていたんでしょう?もしかしたら、誤解を生むかもしれないから説得するための言葉を考えてたんですが………」
 王城を歩く中、後ろからそんなミラの声が聞こえてくる。
 そういえば言ってなかったな。まぁ、問題なく通れてるのだからいいだろう。
「どうぜりゅーくんがなにかしたんだよ。」
「そうですね。また、竜斗がなにかしたんでしょう。」
 すぐ俺を疑うんだな。まぁ、合ってるけど。
 後ろからの視線がめちゃくちゃ刺さってる気がする。
 そんなことを感じながら俺たちは、応接室までやって来て門番の人が俺たちが来たことを中にいるフリルさんに伝えてから中に通してもらった。
「久しぶりですね、ガルド様。それにミラとルリも。竜斗は、今さっきぶりね。」
「やっぱり竜斗でしたね。」
「だね。」
 ずっと感じていた視線がさらに強く感じるようになる。
 そんな俺たち3人をよそにガルド様は、フリルさんに挨拶をする。
「お久しぶりです、フリル様。お元気そうでなによりです。」
「ガルド様は、少しお痩せになりましたね。」
 と、2人の言葉がどこかバチバチと攻撃し合うように交わされる。
 このまま続くと話がどんどん悪くなりそうだな。一応俺は中立の立場として一旦区切らせてもらうか。
「2人とも、そこら辺で。」
 俺は、2人の間に入り話を区切らせた。
 少しだけそこで殺意を2人に向けて使う。王様相手に使うのは本当はダメと思うのだが、今は仕方ないと判断をした。
「今日は喧嘩しに来たわけじゃありません。話し合いをしに来たはずですよ。」
「あ、ああ、そうだったな。」
「さすが竜斗ね。こんなビリビリする程度の殺意を私たち2人だけに的確に使うなんて。」
「ありがとうございます。」
「あまり立ち話をするのは良くないわね。こちらへどうぞ。」
 フリルさんにテーブル前の席に案内された。
 テーブルが2人用のソファーとソファーの間に置かれてありその中間に1人用の椅子がある。
「ルリは、私と一緒ね。あなたはこっちの国の人ってあるからね。」
「は、はい、分かりました。」
「ふふっ、ルリったら少し見ない間にまた可愛くなっちゃったわね。」
「そ、そんな……フリルさんには勝てませんよ。」
「私みたいな年増のお世辞を言ったってしょうがないわよ。でも、嬉しいわ。ありがとう。」
 2人は、そんな会話をしてソファーに腰を下ろす。
 ガルド様とミラは、その向かい側のソファーに腰を下ろす。
「竜斗は、そこの1人用の椅子ね。中立の立場ってことだからね。」
「はい、わざわざ用意してくださってありがどうございます。」
「いいのよ、竜斗がちゃんと報告してくれたんだから用意できたんだから。」
 俺が椅子に座ったところで扉がノックされてお茶とお菓子を持ってきてくれたメイドの人が現れる。
 メイドの人は、お茶とお菓子を置くとすぐに部屋を出ていった。
「それじゃ、お茶とお菓子も揃った事だしさっそく話し合いを始めましょうかしら。竜斗、仕切ってもらっていい?」
「俺がですか?」
「うん。今回は竜斗のお願いとして開かれた場だからね。」
「分かりました。それでは、話し合いを始めさせてもらいます。」

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