クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

486話 要件

 なんとか転移に成功した後、俺は、フリルさんに会うため、王城の門番に話しかけようとしていた。
「すいません、少しいいですか?」
「ん?うわっ!?え!?竜斗さん!?」
 俺が門番に話しかけるとその門番の人は驚いたように声を上げた。
「いつ頃帰られたんですか!?瑠璃様は?」
「ちょっとフリルさんに伝えておきたいことがあったので1人で来ました。」
「そ、そんな!?ボタンは1つしかないんですよ!?それじゃ、瑠璃様が変えられなくなったじゃないですか!?」
 俺が1人で帰ってきたことを知った門番はものすごく慌てていた。
「あ、大丈夫ですよ。帰りのボタンは使ってません。」
「え?そ、それってどういうことですか!?ボタンを使ってないってことは宇宙船で!?でも、宇宙船が降りてくる様子はありませんでしたよ?」
「えっとそれは俺のちょっとしたスキルを能力を使ったんですよ。まぁ、ここまで来るにはそれなりにきつかったんですけど。」
「………分かりました。まぁ、竜斗さんはこの星の英雄ですからね。せっかく来ていただいたんですから蔑ろには出来ません。」
「ありがとうございます。それで、今回来たのはフリルさんに少し話がしたいんですが……よろしいですか?」
「少々お待ちください。」
 門番の人がそう言うと走って奥の方に行った。
 それから約10分。
「お待たせしました。すぐに会って貰えるようです。」
「ありがとうございます。」
 俺がお礼を言うと門番の人がフリルさんの部屋まで案内してくれた。
 そして、部屋の前に着くと門番の人が扉をノックして俺が来たことを伝えた。するとすぐに返事が返ってきて入室の許可を言ってくれた。
「それでは私はこれで。」
「案内していただきありがとうございました。」
 俺がお礼を言うと門番の人がもう一度一礼して門の方へと戻っていった。
「失礼します。」
 俺は、そう言って部屋の扉を開けた。
「久しぶりだな、竜斗くん。」
 フリルさんは、いつも座っていた席で俺を出迎えてくれた。
「わざわざ忙しい中、時間をいただいてありがとうございます。」
「前にも言っただろ?竜斗くんとルリのことはもう家族と思っているって。だから、時間を作ることだって当然の事だよ。」
「ありがとうございます。俺も瑠璃さんもお互い無事にあっちの星に過ごしています。」
「そのようだね。どうやらルリもそっちで受け入れてもらえているみたいで良かったよ。」
「あっちでは一応瑠璃さんは俺の友人として紹介してますけど。」
「それって全員?」
「いえ、ミラとミラのお父さん、お母さんは、知っています。」
「ふむ、それなら良かった。っと、話がそれてしまったね。それで今日、わざわざ1人で来た要件って何かな?」
「えっと……急で悪いんですがここの時間帯で明日の朝、俺たちがここに帰ってくることになってます。」
 ここの今の時間は夜の8時ほど。
 俺たちは、時間が逆転していることを考慮して今日の夜に出発することにしたのだ。そうすればこちらの星では朝になるからだ。
「え!?あ、明日!?」
 俺の急な話にさすがのフリルさんも驚き目を見開く。
「すいません、話が急になってしまって。」
「あ、いや、まぁ、久しぶりにルリの顔を見らると思ったらこちらも嬉しいよ。」
「あ。いえ、ここに明日来るのは俺と瑠璃さんだけではなくて………ミラとそのお父さん、ミルド様がやって来ます。」
「え……ええっ!?その2人も!?」
 フリルさんは、1度平静を装ったもののまたも俺の発言に驚いてしまった。
「本当にごめんなさい。やはり、無理……でしょうか?」
「…………ちょっと待っててくれ。」
 フリルさんはそう言うと引き出しの中にしまっておいたノートみたいなものを取り出し、それで何か、確認していた。
「………うん、大丈夫。」
「本当ですか!?」
「うん、あ、でも本格的な話をするのは昼頃にして貰う必要がある。さすがに今から出迎えの準備は始めても大したものもできない。」
「分かりました。それで大丈夫です。わざわざ時間を作っていただいてありがとうございます。」
「いや、こちらとしても話の機会を作ってくれて感謝するよ。ありがとう。」
「それでは俺は、あっちで準備があるので明日、また来ますね。」
「転移で帰るの?」
「はい、今日できるようになったのでこれからはこの転移で行き来することが出来るようになりました。」
「本当に便利だね。それじゃ、また明日ね。」
「はい、また明日。」
 俺は、そう言ってミラの星の景色を思い描き転移した。
 今回はミラの星の記憶が新しいものだったので全く手こずることなく使うことが出来た。

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