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クラス転移で俺だけずば抜けチート!?コミカライズ!

白狼

483話 緑のために

 今、俺とミラと瑠璃さんで少し遠くまで転移してきて昨日俺が1人でした木を生やすのを実演で見せようとしていた。
「それじゃ、ちょっと離れてて。」
 俺がそう言うと2人は、俺から約1メートルほど離れた。
 俺は、それを確認するとまずは水魔法で乾いた土を潤わせて、苗木を10本ほど植えた。
 そして、そこから俺は時間魔法を使い10本の木を一気に成長させた。
 俺が時間魔法を使うとどんどん苗木が大きくなっていき、あっという間に綺麗な緑の葉をつけた木が10本生え揃った。
「うん、ちゃんと出来るな。どうたった、2人とも。」
 俺は、ちゃんと成功したことを確認してから2人の方を見た。
「「………………」」
 だが、2人は何故か目を見開いて口をパクパクさせていた。
「ん?どうしたんだ、2人とも?」
「………なんか、りゅーくん、出来て当然みたいな顔をしてるけど私たち、何をしたのかまだよく分かってないんだけど?」
「そうです。全く状況が理解できません。」
「えっーと、説明すると……時間魔法を俺が使えるってことは知ってるよな。それを使ったんだ。苗木にその時間魔法を使って時間を進めたってこと。」
「あっ、なるほど。そういうことだったんだ。」
「これを使えばこの星の緑も少しは戻せるんじゃないかって思ったんだ。だから、2人には俺が苗木を用意するからどんどん植えていって欲しいんだ。2人とも、水魔法は使えたよな?」
「私は使えるよ。」
「私も使えるようになりました。」
「なら、頼めるか?」
「私からお願いしたいくらいです。」
「私も手伝うよ。」
 2人からのその返事を聞いて俺は、苗木をまずは20本作り出し、2人に10本ずつ渡した。
「植える前にまず水で土を潤すんだ。本当は肥料とかあればいいんだけど……俺にはあんまりよく分からないからまた今度な。」
 2人は、俺の説明を聞いてちゃんと苗木を植えてくれた。
「それじゃ、どんどん植えていってくれ。10本ずつ渡すから植え終わったら俺のところに来てまた貰ってくれ。」
「分かりました。」
「うん、分かった。それじゃ、頑張ろっかな!」
 2人は、そう言って次の苗木を植えていった。
 俺は、その間に今、2人に植えてもらった苗木に時間魔法を使っていく。
 一気に20本だと結構辛いので10本ずつにしておく。
 そして、ちょうど20本の苗木を立派な木に成長させた後、2人が戻ってきた。
「植えてきたよ。」
「ありがとう。それじゃ、次も頼めるかな?あ、でも、魔力は大丈夫?」
「私はまだまだ全然余裕だよ。」
「私もまだ余裕はあります。逆に竜斗は、大丈夫なのですか?今さっきからずっと時間魔法で魔力を使ってるのではありませんか?」
「俺は………うん、まだ大丈夫。無理そうになったら言うから安心して。」
「竜斗の安心しては全く安心出来ないから怖いです。」
「だねぇ。」
「酷い!もう少し、信頼してくれてもいいんじゃ………」
「信頼はもちろんしてますよ。ですが、これに関しては別です。竜斗、自分のことになるとものすごく疎いですからね。」
 なんか、酷い言われようだな。
「まぁ、そんなことよりどんどん苗木を植えていって木を増やしていこう。」
「はい!」
「うん!」
 その後、俺たちは日が暮れるまで苗木を植えて木に成長させていった。

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