クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

479話 重要な話

 ミラの星にやって来てから約1ヶ月が経った。
 この1ヶ月間で俺たちはこの星の住民とすごく仲良くなった。これも毎日、ミラが避難者のことを心配してずっと行っていたからだ。
 今日もミラは、避難者の元へ行こうと言う。
「悪い、今日は俺は予定があるからミラと瑠璃さんたちだけで行ってくれ。ちょっとやらないといけないことがあるからな。」
 俺は、ミラたちにそう告げた。
「そうなんですか?分かりました。では、ルリさん、私たちは行きましょうか。」
「はい。りゅーくん、またね。」
「ああ、また。」
 俺は、手を振ってミラたちを出送った。
「よし、それじゃ、俺も行くか。」
 俺は、ミラたちが見えなくなるまでずっと手を振り続け、見えなくなると俺は目的のところへ向かった。
 俺は、1つのドアの前に立ち、そのドアをノックする。
「竜斗です。」
「開いておる、入ってくれ。」
 俺は、部屋の中からそう返事が返ってくるとドアを開けた。
「失礼します。」
 俺は、部屋に入る前に目の前にいるミルド様に挨拶をした。
「そんなに固くならなくてもいいぞ。今日は、私とリュウトの2人だけだしな。」
「ありがとうございます。少し楽にさせてもらいますね。」
 俺は、そう言って少し肩を下げた。
「昨日の夜、呼ばれたんですが、何の用なのでしょうか?」
「ああ、そのことだがな……っと、その前に座ってくれ。立って話す事でもないしな。」
 俺は、ミルド様の指示に従いソファに腰を掛ける。
「それでお話というのは?」
「………その話の前にリュウト、君には今、愛している人、つまりは恋人かそれとも奥さんがいるのかね?」
「ん?はい、います。」
 俺は、急にそんな質問をされて首を傾げてしまったがすぐに返事をした。
「ふむ、そうか。ちなみにそれは君と一緒に来たルリのことかい?」
「いいえ、違います。瑠璃さんとは昔、付き合いがあったらしいのですが、一時期別れてしまい、この前、再開したのです。」
「ん?あったらしい?」
「はい。俺には昔の記憶がなくなっているらしいのです。自分じゃ正直、よく分からないのですが……」
「そうなのか。っと、話が逸れてしまったな。ふむ、やはりリュウト程の男となるとその歳で愛している人はいるか。その人とはもう結婚をしているのか?」
「はい。まだ一年も経っていませんが結婚しています。」
「新婚というわけか。悪いな、せっかくの楽しい新婚生活に水を差すような真似をしてしまって。」
「気にしないでください。相手の方もちゃんと理解してくれているので。それに新婚というわけではなくなりますが俺が帰ったら存分に楽しみたいと思うので。」
「そうか、ありがとう。」
「それで………この話は今日呼ばれたことに意味があるのですか?」
 俺は、話を本筋に戻す。
「ああ、そうだ。リュウトは、なぜ今、私たちが戦争をしているのか知っているか?」
「………はい。ミラ様の結婚相手が原因ということですよね。ミルド様的には地位の高い人と結婚させたくて、フリルさん的には自由に結婚させたいという2つの意見がぶつかり合い、戦争が起こってしまった……それであってますか?」
「うむ、それであってる。フリル辺りに聞いたか?」
「はい、フリルさんに聞きました。このことはミラは、知って………」
「ない。」
「そうですよね。」
 そんなこと知ったら、ミラがどうにかなってしまうだろう。まさか、この戦争に自分が関わっているなんて思っていないのだから。
「私的には私の信頼出来る人を婿にしたいと言った。ミラには幸せになって欲しいからな。地位があればある程度は困ることは無い。」
「幸せに………ですか。」
「私たちにとってミラは、宝物なんだ。だから、絶対に苦しい思いはさせたくない。」
「確かにそう思うのが親として当たり前なんでしょう。」
 俺は、そんな当たり前を貰えなかったが。
「ですが、ミラ様が幸せかどうかはミルド様には分からないはずです。私は今、結婚しているので分かるのです。お金があるから幸せじゃない。地位があるから幸せじゃない。ミルド様の言う愛している人がそばにいてくれさえすれば幸せなんです。私は、少なからずそう思います。」
「…………素晴らしい考えだ。まさにその通りなんだろうな。だが………もし、ミラの愛している人がいなかったらどうする?」
「その時は見守ってあげます。ミラ様が幸せになれる日をずっと待ち続けて、それが来たら思いっきり祝福してあげるんです。」
「リュウトは、ミラの味方というわけかね?」
「はい、その通りです。」
「では………私からお願いがあるのだが……」
「お願いですか?」
「リュウト、私の娘、ミラを妻に貰ってくれないか?」

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