クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

473話 現実

「それは良かったですね。………でも、竜斗にはもう既に奥さんがいるので私たちの想いは叶いませんね。」
「……………………………ぇ?」
 瑠璃は、初めて知らされた竜斗の新たな真実に目を見開いた。
 竜斗からは好きな人がいるとだけ聞いていた瑠璃だったから結婚までしているなんて知る由もなかったのだ。そもそも日本では成人ではない竜斗が結婚するなんてありえない。だから、竜斗が結婚しているなんて想像もしなかったのだ。
「あれ?その反応ってことは知らなかったのですか?」
「えっと………は、はい。ほ、本当にりゅーくんは、結婚をしているんですか?」
「ええ、そうよ。それもとびっきり可愛い女性とね。」
「そ、そうなんですか………」
「………辛いと思いますがこれが現実なので受け入れてくださいね。」
「は、はい………」
 もう既にミラの言葉は、瑠璃の耳には入ってなかった。ただ、返事をしているだけだ。
「…………竜斗、こう言ってましたよ。」
「………え?」
 瑠璃は、ミラの真剣な表情に我に返った。
「ルリさんも言っていたことだけど今、竜斗自身もすごい幸せなんだって感じています。竜斗は、記憶を失っていてルリさんが選ばれなかったのは辛いでしょうけどそれは分かっていてあげてください。」
「………あの、ひとつ聞いてもいいですか?」
「なんですか?」
「りゅーくんの奥さんってどんな方なのでしょうか?」
「そうですね………とってもお優しい方です。ですが、竜斗のことになるとものすごく怖い方でもあります。それほど竜斗のことを大切に思っていています。とても竜斗のことが好きな方……というのが1番分かりやすいですかね。」
「………そうですか。」
「詳しくは竜斗に聞いみてください。竜斗自身もものすごくその人のことが好きですから。」
「はい、そうします。そのお方の名前を聞いてもいいですか?」
「シェレールです。」
「シェレールさん……いいお名前ですね。」
「ふふっ、ルリさんも直接その方と会うといいですよ。どれほど竜斗のことが好きなのか理解出来ますから。」
「はい、いつか会いたいです。」
 そこまで話しているとミラと瑠璃は、ミラの部屋の前へとやって来た。
 ミラは、自分の部屋だからノックもすることなく部屋の中へと入る。
「………………」
 そこには地べたに目を閉じてものすごく集中している竜斗がいた。
「竜斗?何をしてるのですか?」
「………ん?あ、ミラと瑠璃さん、帰ってきたんだ。」
「はい、たった今。それで何をしてるんですか?」
「ああ、時間魔法の練習だよ。」
「時間魔法?どういうことが出来るんですか?」
「今はまだある一定の区画をほんの少しだけ時間を止めることしか出来ないけどもっと練習すれば時間を巻き戻すことができるんだ。」
「時間を巻き戻す………すごいですね、それ。」
「ああ、俺もまさかそこまで出来るとは思ってなかった。でも、出来るらしいからな。もし、上手くいったらこの腕も治せる……と言うよりも元に戻すことが出来るかもしれないんだ。」
「なるほど。確かにそうですね。頑張ってくださいね。」
「ああ、ありがとう。」
「でも、無理は禁物だからね。」
「分かってるって。無理のない程度にするよ。」
「分かっているのいいんだけど……本当に大丈夫〜?」
「疑り深いなぁ〜。」
「今までの行動を見て疑わない人はいないよ。私が何度も今の状態で筋トレはダメって言ってもしてたでしょ。私にバレないように。」
「ぎくっ!」
「じっー」
「だ、大丈夫、大丈夫。今回は本当だから。」
「………絶対だよ?」
「ああ、約束するよ。」
「………りゅーくんは、約束は守るもんね。なら、安心だ。」
「ちゃんと守るよ。」
 その後は、もう一度、ミラと瑠璃は、席に着いて今後の予定のことを話すのだった。

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