クラス転移で俺だけずば抜けチート!?

白狼

472話 女の子同士の話

 竜斗が時間魔法の練習をしている一方、ミラと瑠璃は、トイレへと行き、出すものを出してからミラの部屋へと帰っていた。
 その道すがらミラが唐突に瑠璃に話しかけた。
「あ、あの……」
「なんですか?」
「あ、えっと………ルリさんって竜斗と昔、仲良かった人と聞きましたが……それは竜斗がここに来る前のことですか?」
「あ、ミラさんにはその事話してるんですね。はい、そうです。りゅーくんとはお互い幼い時に知り合ってそれからある一時までずっと一緒だったんです。」
「りゅ、りゅーくん?」
「あ、竜斗くんだからりゅーくんです。昔からずっとそう呼んでいたんです。」
「そ、そうなんですか。竜斗をそんな愛称で呼んでいる人は初めて見ました。」
「りゅーくんとは本当に家族同然のように接していましたからね。」
「そうなのですか。……それでこれは聞いていいものか分からないのですが竜斗、前にいた世界ではいい思い出がないと言っていましたが………その辺はどうなのでしょうか?」
「そ、そのことですか。………今さっきも言いましたが私とりゅーくんが一緒にいたのは幼い頃だけです。りゅーくんは、昔、本当のお母さんに連れていかれて………それですごい辛い目にあったみたいで私と一緒にいた記憶を失っているみたいです。」
「記憶を……そんな話初めて聞きました………」
 ミラは、瑠璃からの話を聞いて絶句している。
「それはそうですよ。だって、りゅーくんの幼い時の過去を知ってるのは私と私のお母さんくらいですから。」
「………竜斗は今、その記憶を取り戻してるんですか?」
「1度だけ、私の魔法で夢の中で私とりゅーくんが昔遊んでいた光景を見せたんです。ですが、りゅーくんはどこか懐かしさを覚えただけで記憶が戻ることはありませんでした。」
「そうなんですか。それは………ルリさんからしたら辛いのではありませんか?」
「…………そんなことないですよ。りゅーくんが様子を見てる限り、今がとっても楽しんだなって分かりますから。私………りゅーくんのことが好きですからりゅーくんが楽しい、幸せって思ってくれることが一番嬉しいんです。」
「………………」
 ミラは、瑠璃の本心を聞いて目を見開いた。
 瑠璃は、竜斗のことが好きだと自信を持って言えるのだ。告白をするのは恥ずかしくてもそれだけは自信をもてる。
 ミラにはその様子が通じたのか、ミラはそんな瑠璃のことをすごいと感じた。
「………竜斗ってとても素敵な人ですよね。」
「はい、そうですね。」
「……私もあって数ヶ月程で好きになっちゃいましたもの。」
「………やっぱり、ミラさんもりゅーくんのことが好きなんですね。」
「ええ、竜斗には何度も助けられて……最初はあんな風に困ってる人を助けられたらなっていう憧れだったんですがそれがどんどん恋心に変わっていっちゃったんです。」
「………私も最初は家族同然の存在と思っていましたが、離れて暮らすようになってからりゅーくんのことがどれほど好きなのか理解出来たんです。だから、こうやって再開できた時は本当に嬉しかったです。」
「それは良かったですね。………でも、竜斗にはもう既に奥さんがいるので私たちの想いは叶いませんね。」
「……………………………ぇ?」

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